第132話 りんご裁判 その8(ラスト)
【主人公】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
津軽りんご きまぐれ僕っ娘
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
渋谷いく DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber
太宰府ゆかり DStars2期生 生意気JKVTuber
【シチュエーション】
悪戯ばかりしているりんご。ついに裁判にかけられる。(企画)
そんな地獄企画を、いつものように見守るずんだとばにら。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「いやぁ……凄まじい配信を見せられたバニ」
「なんですあの茶番(困惑)」
ずんだ「ぽめしゃとあひるの地獄企画だからね」
「このしょーもなさが、一周回ってリスナーには面白いのよ」
「それでも、最後のあひるがりんごの家に遊びに来る話は」
「ガチで焦ってたけれどね」
ばにら「あれ? あひる先輩とりんご先輩って仲が良いんですか?」
ずんだ「んー、まぁね。二人ともフッ軽で陽キャだから」
「あと『里香ちゃんと仲がいい』ってのもあるかな」
「ほら、あひるってば年下や後輩の面倒見がいいでしょ?」
「里香ちゃんもすっかり懐いちゃって」
「それで余計に通ってるのよ……」
ばにら「あぁ、なるほど」
ずんだ「実際、りんごも一人で子育てするの大変だからね」
「あひるが面倒見てくれて助かってる部分があるみたい」
ばにら「…………」
「ずんだ先輩は手伝わないんですか?(真顔)」
ずんだ「…………」
「私に子守ができると思う?(笑顔)」
ばにら「あ、ハイ」
「人には向き不向きがありますよね(汗)」
ずんだ「そういうこと」
「それでも、なんか力になってあげたくて」
「デートに誘ってあげたりとかはしてるけどね」
「あひるみたいに、一緒になって遊んであげられるのはなかなか……」
ばにら「待ってください?」
「そしたら、最後の切り返しは――」
「自分の娘を気にかけて家に寄ってくれるあひる先輩を」
「さも、自分が好きで入り浸っているように言った」
「特大の裏切りでは?」
ずんだ「そうだけど?(真顔)」
ばにら「…………」
「そりゃ、何も言えなくなっちゃうバニよ」
「あひる先輩、ご愁傷さまですバニ」
ずんだ「しかしまぁ、りんごが粉かけ過ぎなのは本当よね」
「いくらフッ軽とはいえ、色んなメンバーに色目使ってさ」
「ちょっと妬いちゃうわ」
ばにら「そうですよねぇ」
「いく先輩もゆかり先輩も迫真でしたもん」
「まぁ、ネタだと思いますけれど……」
ずんだ「ネタじゃないんだよなぁ……(小声)」
ばにら「それにしても二人の入れ込みっぷりすごかったですね」
「いったい何をされたら、あんな風になっちゃうんです?」
「ちょっと気になります……」
ずんだ「割と、アンタもされてたんだけどね……(小声)」
「マイクラでの絡みとか……(小声)」
ばにら「どうかしましたか美月さん?」
「なんか言いました?」
ずんだ「うぅん、なんでも!」
「心配しないで、ただの独り言だから!」
「けど、ばにらちゃん……」
「りんごに浮気したら、ずんだがゆるさんでな?」
「二重の意味で!(圧)」
ばにら「そんなことするわけないバニですよ!」
「ばに~らは、ずんさん一筋バニですから!(ドヤ)」
ずんだ「…………」
「…………そ、そう(///)」
ばにら「あっ…………」
「…………は、はい(///)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
りんご「相棒をダシにして、ずんばにてぇてぇやめてくれますか!」
とか、おもわずりんごが怒っちゃうようなオチでございました。
もうすっかり、りんごさんの入る余地ないなってますね。第二部ではっきりと、三人が三人のポジションを明確にしたからだと思います。とはいえ、あまりにずんさんが不甲斐ないと――泥棒猫がどうするかはわかりませんが。(不穏)
不意打ちのずんばにに驚きつつてえてえしていただけたなら――ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m




