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第130話 りんご裁判 その6

【主人公】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


津軽りんご  きまぐれ僕っ娘

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当 


渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

太宰府ゆかり DStars2期生 生意気JKVTuber


【シチュエーション】

悪戯ばかりしているりんご。ついに裁判にかけられる。(企画)

そんな地獄企画を、いつものように見守るずんだとばにら。


◇ ◇ ◇ ◇


あひる「どうすんだこれ!」


   「ここまでやって来たけれど、まったく有罪にならないんだが!」


ぽめら「被告人がここまで強固なアリバイと反論をしてくるとは」


   「我々も企画の詰めが甘かったですね……」



りんご「ほらほら、はやく僕を有罪にしてみなよ~?」


   「それとも罪もないのにこんな裁判にかけたの~?」


   「それって立派なえん罪ですよねぇ~?」



あひる「そういうところ」


   「りんごのそういうところが、今回の発端って分かってる?」


りんご「どういうところ~(すっとぼけ)」


あひる「腹立つぅ~~~~!!!!」


ぽめら「まぁまぁまぁw」


   「という訳でね、残すところ、告訴もあと一件となりました」


   「ただし、最後のはちょっと大がかりですよ」


あひる「そうだぐゎぁ! これはきっちり有罪をもぎ取れるぐゎぁ!」


   「ぽめしゃ言ってあげて! 言ってあげて!」


ぽめら「最後の告訴はシンプルに――『二期生二股罪』です!」


   「二股をかけられた二期生が連名で訴えております!」


   「それではVTRどうぞ!」


◇ ◇ ◇ ◇


い く「りんご! あてぃしのこと好きって言ってたよね!」


   「なのになんで、ゆかりちゃんとイチャイチャしてるの!」


Bちゃ「初っぱなから飛ばしてきましたね」


   「えーっと、名前は伏せなくていいんですか、いくさん?」


い く「いい! はっきりとりんごに言わないと気が済まない!」


Bちゃ「おぉっと」


   「これは今までの茶番と違って」


   「本気の修羅場の匂いがして参りました……!」


い く「いつもあてぃしに優しくしてれるりんご」


   「コラボでも、大型企画でも、あてぃしのことを気遣ってくれるよね」


   「そんなりんごのこと、あてぃしは信頼してたの……」


Bちゃ「いくさんは、交友関係狭いですけれど」


   「りんごさんとは仲がいいですものね」


い く「だから……ホストクラブ配信でもいっぱい貢いだし」


   「凸待ち配信でも、勇気を出して凸した」


   「ぶっちゃけ、メンバーシップにも入ってる!」



   「メン限睡眠導入ASMRを聞きながらいつも寝てる!」


   「いや、むしろ配信しながら聞いてる!」



Bちゃ「配信中はちゃんとゲーム音源を聞いてくださいねぇ~!」



い く「それくらい好きだったのに」


   「りんごに貢いでいたのに……」


Bちゃ「はい、それじゃここでもう一人の原告に登場願いましょう」


   「太宰府ゆかりさん、どうぞー」



ゆかり「ちょっとりんご! これどういうこと!」


   「私のことが一番好きって言ったよねぇ!」



   「なのに……よりにもよって、私の親友のいくに二股かけるなんて!」



―――――――

補足: 渋谷いくと太宰府ゆかり

―――――――


陰キャで交友関係の狭い渋谷いく。そんな彼女が同期で一番仲良くしているのが太宰府ゆかり。二人ともカラーリングが似ていることからCPとしての人気が高い。

他のメンバーには陰キャがキマって会話が滑りがちないくも、ゆかりに対しては気軽な友人という感じで話ができて――地味にてぇてぇな関係なのだ。


だが……。


―――――――



い く「ひどいよ! どうしてゆかりちゃんなの!」


   「他の女ならまだ許せたけど――私の親友だなんて!」


   「この気持ち、どこに持っていったらいいの……!」


ゆかり「そうだよ! 私とつき合う時、ちゃんと確認したよね?」



   『いくとの関係はどうするの?』



   「って! そしたらりんごは」



   『いくちゃんとは別れるから。今は、ゆかりしか見えないよ』



   「って! 言ってくれたじゃん!」



い く「そんなこと言ってたの?」


   「ひどいよ、りんご……!」


ゆかり「だいたい、『いく』は遊びの相手だったんでしょ?」


   「なのになんでまだ関係を続けてるのよ!」


い く「なっ!」


   「遊び相手はそっちでしょ!」


   「りんごが本当に好きなのは、あてぃしなんだから!」


ゆかり「違う、りんごは私のものよ!」


い く「あてぃしの! あてぃしのりんごなんだからぁ!」


Bちゃ「えぇ……」


   「そろそろ収拾がつかなくなってきましたので」


   「スタジオの方に戻しますね」



   「以上、渋谷いくさんと、太宰府ゆかりさんの」


   「『二期生二股罪』の告発でした~!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ついに割とガチ目の告訴が来てしまったりんごさん。

事務所のメンバーに手当たり次第に色目を使った報いを受ける時がきてしまうのか。それともコレも華麗に言い逃れしてしまうのか――りんごの運命やいかに。


最後に出てくるのはずんさんだと思った? 残念、いくちゃんとゆかりちゃんでした! りんごの交流範囲の広さに驚いたなら――ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m

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