表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 プリンセスばにら ~L4D2リスナー参加企画~
102/754

第99話 プリンセスばにら その7(ラスト)

【登場人物】


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


KMT    FPSつよつよリスナー ヘラってる

たたたたた  FPSつよつよリスナー 言動が完全におっさん


【シチュエーション】

 川崎ばにらリスナー参加型L4D2企画。

 感動のエンディング。


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「えー、ということで」


   「一回戦目は『最後の最後でばにーら死亡』ということで」


   「残念な結果になってしまいました――が!」



   「ずんだ先輩! KMTちゃん! たたたたたさん! 生還おめでとー!」


―――――――

コメ欄

―――――――


:てのひらくるくるかよw


:さっきまでの荒ぶりはどこへいったばにーら


:この切り替えの早さもばにらよ


:最後はちゃんと健闘を讃えないとね


:みんなおつかれサマー


―――――――



ばにら「最後に一人ずつ感想を聞いていきたいと思います」


   「まずは――ずんだ先輩! どうでしたか!」



ずんだ「…………はい」


   「ずんだは、百合営業相手のばにらちゃんを助けたくて」


   「この企画に飛び込み参加しました」


   「けど、最後の最後で、あんなことになってしまうなんて……!」



   「ばにらちゃん! ごめんね! 守れなくて!(迫真)」



ばにら「さっきまで盛大にゲラってたやないですか!」


   「説得力ないんですよ! ほんと、あとで家行きますんで!」


   「それじゃ次は――KMTちゃん! よろ!」


KMT「はーい!」


   「憧れのばにらちゃんと一緒にゲームできて楽しかったです!」


   「今度やるときは、ボイチャなしでやりたいです!」


ばにら「なんでなんで? 別にいいじゃん、ボイチャありでも!」


KMT「あー」


   「ウチ、あんまり自分の声が好きじゃなくって」


   「気を抜くと平泉○になっちゃうんで」


ばにら「そんなことないバニよ」


   「KMTちゃんの声は女の子っぽくてかわいいバニ」


   「ばにーらは好きバニよ。平泉○のモノマネも含めて」



KMT「…………」


   「ちょっ、やめてよばにらちゃん! ほんともう……!」


   「時間だから抜けるね! それじゃあね! バイビー!」


ばにら「ありゃ、切っちゃった」


   「なんだかんだで良い子だったなKMTちゃん」


   「またリスナー企画やるときはぜひ来てね! 待ってるよー!」



   「さて」


   「たたたたたさんは、どうでしたバニ? 怒濤のスナイプでしたが?」


たたた「いやー、久しぶりにL4D2できて最高でした」


   「最後ね、ばにらさんを守れると良かったんですけど」


   「申し訳ねーなーって思ってます」


ばにら「いやいや、あれは、ばにーらの自業自得バニ」


   「それより楽しんでくれて嬉しいバニ」


   「また機会があったら、遊びに来てくれバニな」


   「それと……なんだっけ、お店の名前?」


たたた「『らいおんらーめん』です」


   「今、流行りのUberもやってるんで、よかったらよろしくです」


   「それじゃ、私もこの辺りで……」


   「これからも応援してます! 頑張ってください!」


ばにら「ありがとばにー!」


   「さぁ、それじゃそろそろ二回戦と行きやしょうか――」


◇ ◇ ◇ ◇


【シチュエーション】

 収録終わってずんだの家で反省会中。


ばにら「本当にすみませんでしたァ!!!!(平謝り)」


ずんだ「準備不足よ」


   「アンタね。あんな無様なプレイングじゃリスナーに迷惑かけるでしょ」


   「今日はたまたま、私や、KMTちゃん、たたたたたさん、みたいな」


   「熟練者がいたからなんとかなったけど」



   「リスナー企画はこっちがホスト。おもてなしする側なんだから」


   「ちゃんと事前準備しときなさい」



ばにら「……はい!(良い返事)」


ずんだ「まぁけど、いい雰囲気で終われてよかったじゃない」


   「二回戦目も……ちょっとトラブルあったけれど無事に進んだし」


ばにら「ですね」


   「けど、やっぱり初回がよかったのかなぁって」


   「参加してくれた、KMTちゃんと、たたたたたさんが」


   「いい感じに空気を読んでくれて」


ずんだ「そうよね。二人ともVTuberの間合いを分かってたわ」


   「感じよくトークを回してくれたの助かったわね」


ばにら「ねぇ」


   「二人とも、VTuberとかやらないのかな」


ずんだ「才能ありそうよね」


   「どうする? 二人とも女の子だし? ウチの事務所に入って来たら?」


   「ばにらせんぱーいって、弄られちゃうわよ」


ばにら「わぁ、それは勘弁バニな……」



   「けど、ちょっとたのしそうw」



◇ ◇ ◇ ◇


KMT「…………やめてよばにらちゃん」


   「ウチの声、かわいくなんかないし」


   「大嫌いなのに」



   「そんなこと言われたら、せっかく諦めたのに考えちゃうじゃん……!」



手 紙『DStars4期生スカウトのお知らせ』


◇ ◇ ◇ ◇


たたた「とーちゃん! 仕込み終わったよ! 休憩入ってくる!」


たた父「おーう!」


   「そういやお前、昨日は遅くまでなにしてたんだ?」


たたた「久しぶりにゲームしてた!」


たた父「…………」


   「いいんだぞ? お前も好きなことやって?」


   「別に、俺は一人でやっていけるんだから」


たたた「アタシはこのラーメン屋が好きなの」


   「それに……時代について行くのに疲れたから」


   「ロートルはロートルらしく消えなくちゃ……」



   「この店みたいにさ!」



たた父「てめぇ、こら! ウチの店がボロって言いたいのか⁉」


たたた「んじゃ、休憩行ってきまーす!」


たた父「ちゃんと休んでこいよ!」


たたた「……久しぶりに楽しかったなぁ」


   「VTuberかぁ」


   「そういう生き方もあるんだ」



   「まっ、ちょっとFPSを囓っただけのラーメン屋の小娘にはムリかw」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



KMTの正体は、まぁ、お察しですよね。

三部でばにらが組むことになるかりんちゃんです。

ばにらの言葉に後押しされ、自分もやれるだろうかと一歩を踏み出した彼女。そんなかりんと――ばにらがどう接していくか、楽しみにしていただけたらなと思います。


そして、もう一人のリスナー「たたたたた」さんは、ラーメン屋・ライオン・ゲラ・さっぱりとした性格から、元ネタ見てる人にはよく分かる人物だと思います。彼女もまた、ばにらとの出会いを経てこちらの世界に踏み込んで来そうですが、どう絡んでくるのか……。


ヒントはお店の住所。


というわけで、第三部の伏線をしこたま仕込んだ番外編でした。正直、「三部やれんのか?」みたいな忙しさ&疲労になんですが、なんとか頑張ってみようと思いますので、作者がんばれという方は応援&評価&フォローよろしくです!m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ