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白と悪魔と  作者: りあん
第一部 世界の改変
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ep6.達成と違和感

「テメェ…ホワイトの母をよくも…!」

「お前がジンか?名前は部下から聞いてたが随分と悪人顔だなぁ?私の仲間にならんか?」

「断る!テメェ絶対殺す…!!」


 ジンがジハに向けて銃を向ける。

 ジンの目はジハを酷く睨んでいた。


「威勢がいいなぁ!だが私はまだ研究途中でなぁ。こいつと遊んでやってくれよなぁ?」


 ジハがそう言うと、ジハの隣にいたフードの男が四人の前に降りてくる。


「研究の邪魔者は排除しろ!」

「…」


 フードの男は四人に剣を向ける。

 ジンとロキも銃を向け、ミカも剣を持つ。


「…前座を倒さなきゃ本命は叩けないか…!」

「ホワイトもその銃を持て…!」


 ロキの呼び掛けにホワイトは固まっていた。

 ホワイトはフードの男を見て、違和感を持っていた。

 そしてフードの男に対して、衝撃的な言葉を零す。


「お兄…ちゃん…?」

「…は?」


 ホワイトは殺伐とした空気に合わぬ言葉を吐き、その場にいた皆は同時にその言葉に疑問を抱く。


「…兄…だと…?」

「馬鹿な…!?」


 ホワイトとフードの男以外の四人が大きく動揺する。


「…」


 フードの男は剣をその場に投げ捨て、フードも脱ぎ捨てる。

 フードの中から黒髪の男が現れる。

 その男の赤い瞳をホワイトは仲間かのように見つめる。


「やっぱりホワイト…だったのか」

「やっぱり…お兄ちゃ…兄さん…!」


 男は剣を捨て、震えるホワイトに寄り添おうとする。

 ホワイトも同時に兄と呼ぶ男に近付こうとする。


「…まさかアンタに兄がいたなんて…しかもネオカオスにいたなんて…」


 ミカがホワイトとホワイトの兄を意外そうな目で見る。

 緊迫した空気は…ラッシュ師団側に有利な空気に変わりつつあった。


「ブラック…!貴様…妹がラッシュ師団なんぞ聞いてないぞ…!」


 ジハが渇を入れるように男に話す。

 ブラック…そう呼ばれた男はホワイトの兄だった。


「話してもないし…そもそも俺もホワイトがあっちにいるなんて気付きもしなかった」


 ブラックがジハの方へ振り向き、赤色の瞳で強く睨む。


「…ネオカオスだけど味方…ってことか…?」

「当初はお前らを完全に殺す気だったが…ホワイトが無事なのが分かった以上はもう俺もネオカオスにいる理由はない」

「お兄ちゃん…!」

「形勢逆転だな、ボス。…いや、ジハ」

「くっ…研究の時間稼ぎなんぞできないというのか…!だが………」


 ジハはそういうと腕を広げ、紫色の強力な魔力を両手に込める。

 だが…その動きを見たブラックは、瞬時に飛び上がる。


「させねえよ…!」


 ブラックがジハの腕に込められた魔力を剣で切り裂く。


「ぐおっ…!」


 剣に込められた力なのか、ブラックの魔力なのか…ジハの魔力が解かれる。

 動揺したジハに対し、ブラックはすかさず首元に剣を持っていく。

 剣を動かした瞬間、ジハの首をすぐ斬れるように………


「…投降しろ、お前の負けだ」

「くっ…」


 ジハは腰を下ろして降参をする。


「…早すぎて見えなかった」

「これがホワイトの兄の力…」

「凄い…」

「すげえ…」


 四人がブラックの戦闘を見て唖然とする。

 四人が協力してジハを仕留めるのではなく、一人の人間(ブラック)がジハを降参まで追い込んでしまった。

 そして、後ろからランス達が駆けつける。


「皆、すまない。遅れ…」


 ランスが決着のついたその光景を見て唖然とする。


「…本当に遅れたみたいだな」


 数秒唖然としていたが、ランスは魔力で縄の様な物を作り、ジハを縛りあげる。


「ぐっ!」

「確保ッ!」


 ――その後、ジハはラッシュ師団基地の牢屋に収監される事となった。

 ジハだけでなく、ホワイトの麻酔銃で眠らせたネオカオスの下っ端も皆、収監された。






 ――ラッシュ師団基地の牢屋にて…

 檻に閉じ込められているジハをランスが見つめる。


「こう話すのも久しぶりだな、ジハ」

「ランス…まさか私が捕まるとはな…」


 閉じ込められているジハがランスを見上げる。

 ランスはジハを見下ろし、少し笑みを浮かべていた。


「こちらも運が良かっただけさ。敵に兄弟がいるとなると背に腹は代えられないだろう」

「いやはや、これは想定外だったな」

「…のちに貴様の処分が決まる。それまで待つんだな」


 ランスがそう言うと、ジハの表情筋が柔らかくなる。


「フッ…。ラッシュ師団、もしや警察ごっこか?」

「ごっこではない。…だが、余儀ない殺しもしてる時点である意味俺等は警察とはかけ離れてるのかもな」

「私の処分が楽しみだ。焼かれたりでもするのかな?」


 ジハがニヤニヤと笑い始める。

 ランスはジハの笑いを見て目を細めていた。


「…やけに冷静だな。ボスは最後までボスらしく…って感じか?」

「そういうことにしておくさ…」


 ランスがジハを細めた目で睨み続けていた。

 そして、ランスの隣にいたロキの方を向く。


「ロキ。作戦の伝達、感謝する」

「俺は当然の事をしただけです。…他の奴等はどうしますか」

「そうだなぁ。改心の余地がある者は何れ釈放でもいいだろう」

「ランスさんって意外と甘いんですね。ただ、それには俺も賛成です」

「ふっ…。ただ、ボスのジハは話は別だ。こいつはまだ魔力を隠し持っているかもしれない。要注意で監視を頼む」

「御意」


 ロキがそう言うと、ランスは牢屋を後にした。

 牢屋にロキとジハの二人が残る。


「…ロキと言ったな?」

「話しかけんな、罪人」


 ロキがジハに目も合わせず、ジハを罵倒する。


「きみも、きみの仲間も私の可愛い子分達を沢山殺した罪人だろう?」

「っ……」

「正義を執行するために罪を犯すのは果たして真の正義と言えるだろうか?」

「…黙れ」


 強い言葉を零すロキ。ジハはロキの横顔を見てニヤニヤと笑っていた。


「正義になれないのであれば何になるか?そう、悪だ。私は悪を目指したんだ」


 ジハが腕を広げる。

 狭い檻の中、ジハは窮屈そうに…でも、退屈そうにはせずに腕を広げていた。


「悪の道は無限大だ、真になれる。真の悪はやがて正義をも跪かせ、完全なる正義と成すだろう」

「意味の分からん理屈を立てるな…!」

「理屈は嫌いか?そうだなァ…じゃあ、こうしよう。正義ある所に悪はあるが、悪ある所に正義はあるか?」

「っ…」


 ジハの言葉を聞いたロキが息を詰まらせる。

 ラッシュ師団と言う正義ある所にネオカオスという悪はあっても、ネオカオスという悪ある所にラッシュ師団という正義は存在しない。

 もしもラッシュ師団という正義が作られなかったとしても…ネオカオスという悪はそこに存在できるのである。

 ネオカオスと言う悪は…それだけでそこに存在できるのだ。


「残念ながら、そういう事だ。きみらはネオカオスという悪がいるから、ラッシュ師団という正義になれた。それだけに過ぎない。ネオカオスという悪を消したら、ラッシュ師団という正義は消えるんだよ。正義も悪も一旦消えた後、ラッシュ師団がネオカオスに対して殺人をしていたという悪の噂が流れ、ラッシュ師団は悪に…」

「それ以上喋るな、殺すぞ」


 ロキは怒り任せにジハの目の前に剣を向ける。


「俺はお前の殺しの許可を、団長から得ている。その気になればお前なんていつでも殺せる」

「許可を貰っている…けどしないってことは、私をすぐに殺さない理由でもあるのかい?」

「っ…」


 ロキが剣を震えさせる。

 ロキもまた…人殺しは躊躇ってしまう。

 ホワイトみたいに気弱ではないが、ミカみたいにその気になれば殺すという判断は取れない。ジンみたいに殺し屋をやっていた訳じゃない。

 …だが、殺しの許可は出ていた。


「きみは案外流されやすい性格っぽいねェ…。ネオカオスにはピッタリの逸材だよ」

「…だが悪を止めるための殺人は、やむを得ない」

「その考えが本当に逸材にピッタリだ」

「黙れ!」


 ロキはそう言うと、剣の柄を使ってジハを殴る。


「ぐおっ…」


 剣の柄は殺傷能力は弱いが…黙らせる程の力は出せる。

 ロキに殴られたジハは気絶する。

 だが、気絶したジハはどこか不敵な笑いをしていた。


「はぁ…はぁ…」


 ロキは怒りで我を忘れかけていた。

 ロキが呼吸を戻して落ち着こうとする。


「…ジハ処分後の対策、考えなきゃだな…」






 ――ラッシュ師団基地の部屋に戻っていたホワイトとジン、ミカ達。

 三人はブラックと共に部屋で会話をしていた。


「…あなたがホワイトのお兄さん…」

「そうだな。7個くらい上だ。えっと…名前確か聞いてなかったな…ジンと…」

「ミカ」

「ミカだったか、二人とも宜しくな。…確か、ミカの方は一度会ってるな?」

「え?」


 ミカは少し首を傾げる。

 この人とは初めましてのはず…ミカはそう思っていた。


「…そんな記憶ないけど。初めましてだと思う」

「あれ?そうだったか?確か俺の母の……えっと」

「…リュンヌさんの…何?」


 ミカが言葉に迷うブラックを目で追う。

 元ネオカオスという人間である以上…ブラックもまた、ジンと同じくミカの疑いの対象となっていた。


「…いや、なんでもない。君が覚えてなかったらいいんだ」

「?」

「まさかお兄ちゃ…兄さんがネオカオスだったなんて、びっくりしたよ…。私、兄さんとは戦えなかった」

「俺もだ、だからお互い幸運だったな」


 ブラックの声にホワイトが安心したかのような表情を見せる。


「…それはそうと、俺の処分ってこの場合どうなるんだ?」

「そういえば…一応ネオカオスにいた以上は何か情報を喋ってほしいってところは…ありますが…」


 ジンが聞くと、ブラックは少し悩んだ顔をする。


「…そうだなぁ」


 ブラックは話す内容を考えていた。

 だがブラックは飽くまでジハのボディガードという立ち位置だっただけ。

 ボディガードだからと言って、何もかも情報を知っている訳ではなかった。


「正直に言うとジハの近くにずっといたとはいえ、奴が何か企んでいるような話をしている場合は大体俺も隔離されてたな。…だから、大した情報は持っていない」

「…そうか」

「あたし達だけじゃ判断付かないし、団長に聞いてみる?」

「…頼む」

「はいよ」


 ミカはそう言うと、通信機を使ってランスに連絡を取った。

 そして、通信機からランスの顔がホログラムのように現れた。


「あ、聞こえる団長?」

「どうした?」

「その、ホワイトの兄さんの処分ってどうなるんですか?あたしじゃ判断付かないんでちょっと団長にお願いしたくて」

「そうだなぁ」


 ランスが腕を組んで悩み始める。

 ブラックと言う逸材は使えなくはないが、ホワイトの兄身分だと言う事もあってかあまり遠慮を抜いても良くないという思いがランスにはあった。


「ブラックからネオカオスについて知ってる情報をできる限り聞いといてくれ。裏切りとかは…心配いらんか」

「妹がいたらきっと大丈夫ですよ」

「そうか、まぁそうだよな。じゃあ、頼むぞ」

「うぃ」


 ミカが通信を切り、ランスのホログラムが消える。


「……ということで、ホワイトの兄さん、とりあえず知ってる情報全部吐いてくれませんか?」

「脅迫っぽいな…まぁ、隠すメリットもないし話すぞ」

「ジン、通信機にメモして」

「…いや俺が取るんかい。まぁいいが」


 ジンはそう言うと、通信機のメモ機能を使い始めた。


「えらくこの通信機、ハイテクだよな…どういう技術なんだか」

「…まず俺がネオカオスに入ったきっかけから話そうか」


 ブラックが腕を組みながら話し始める。


「ある日ジハに話しかけられたんだ。割と最近だ。…奴は俺に交渉を持ち掛けてきた」

「…交渉?」

「ネオカオスが採取した魔力の一部を俺にくれる代わりに、ジハのボディガードをしてほしいと言われた」

「…なるほど」

「…その時は、結構口を巧みに使ってたんだろうなって思うよ。ラッシュ師団は悪だとか、正義面してるだけの集団だとか…だからすんなり味方になってしまった」


 ブラックが後悔したかのような表情を見せる。


「酷い…」

「でも、今はここの雰囲気を見てからそれはないと思えた。…あとは、ホワイトがいる場所は大体大丈夫だろうって言う考えがある」

「え」


 ブラックの唐突な妹想いの性格が、空気を和やかにする。


「…ホワイト、あんた結構お兄さんに好かれてるわよ」

「え、嘘…ずっと会えてなかったからちょっと嫌われてたと思ってた…」

「そんな訳ないだろう、たった一人の妹だぞ」


 ブラックがホワイトの目を見て微笑む。

 ホワイトもまた、ブラックの微笑みを見て笑みを浮かべる。


「話を戻すが、ネオカオスに入った後は約束通り俺に魔力の一部を分けてくれた。定期的に貰えたんだが、他の奴等よりも多く貰えたな」


 ブラックが自身の腕を見て自身に宿っている魔力の気配を感じ取る。


「その魔力は…どうしたの?」

「交渉に乗ってた以上は俺の中に魔力を取り込んでしまった…申し訳ない」

「う…そっか」


 もしも…貰った魔力が何かネオカオスの行動を察知するのに使えないかと思うと…ブラックの行動は少し惜しかった。


「それと、力を貰った時に少し聞けたんだが、ネオカオスは『魔力の根源』を探しているらしい」

「魔力の根源?」

「ジハには世界の始まりって言われてるだとか…よく分からないが。詳細も聞けなかったから分からないが、恐らくこの世界で人間が魔力を持つようになったきっかけがそれだろう」

「…根源か。じゃあ、あたし達が先に見つけてそれをどうにかネオカオスにバレないようにしたら…」


 ミカが言葉の途中で、ネオカオスの本拠地に居た者は全て捕まえた事に気付く。


「って思ったけど、ネオカオスの本拠地にいた奴はもう全員捕まったんだった」

「そうだな。だからもう悪用される心配は…ないよな」


 ブラックが少しだけ目を逸らす。


「兄さん、他は何かある?」

「あるとしたら…ジハは50を超えてる人間であることと、恐らくだがランスについてもある程度知っていた」

「団長について?」

「あぁ。ジハの話し方的に恐らくランスと何かしら関係があったのだろう。友人になりたかったとか言ってたし」

「…あれ」


 ホワイトは一つ疑問に思っていた。


「でもランスさんって確かそんな歳行ってないような…」

「そう…だな。結構若く見えるな。だからおかしいんだよな」


 ランスは20代後半…なのだろうか。実は年齢は誰も知らなかった。

 ただ、シェールという恋人を持つ以上その恋人と年齢が近いとはある程度予想されていた。


「…情報を聞き出せたと思ったら逆に分からない事が増えたなぁ」


 ミカは頭を抱えた。

 ジンは黙ってメモを取っていた。


「後は…奴らが魔力の根源を探す上で行った場所の一部を教えるくらいか。…とはいえ、結構量が多いし俺もうろ覚えだから、あまり当てにならないかもな…」

「…なるほど、ありがとう兄さん」

「…ホワイトの為なら、俺はなんだってできるぞ」

「シスコン…」


 ミカがブラックの方を見て少し苦笑いをする。


「…他に話せる事はないな…ラッシュ師団の基地をぐるっと回ったら、俺はここを去るよ」

「えっ…もう行っちゃうの…?」

「ラッシュ師団には…入らないんですか?」


 ホワイトとジンが残念そうにする。

 こんな強い味方がいたら…これからもきっと頼りになると思っていた。二人にとっては…残念だった。


「…ホワイトの無事が確認できたし、ミカとジンの二人がいるなら大丈夫だろう。それに俺は行方不明の親父も探さないといけない」


 ブラックが頭を掻く。


「お父さん…は、今もどこかで生きてるの?」

「生きてる…と信じたい。あてはないが、一先ずは色々巡ってみる事にする。あのバカ強い親父の事だし、誰かしら噂を嗅ぎ付けててもおかしくはないはずだ」

「…分かった。ちょっと寂しいけど兄さんを信じるよ」

「おう、バカ親父見つけたらすぐここに帰ってくるからな。じゃあな、皆」

「…お元気で」


 ブラックが部屋を出て、三人の元を後にした。


「…ホワイト、止めなくてよかったの?」


 ミカがホワイトの目を見る。

 だがホワイトは悲しそうな顔は一切せず、兄の行動を尊重した。


「…お兄ちゃんは、お母さんに似て結構気分屋だから、外出てた方がきっとお兄ちゃんとしてもいいと思うんだよね…」

「そっか。…ところで、お兄ちゃんって言ってたり、兄さんって言ってたりするのは?」

「あっ…えっと…本人の前では兄さんって呼ぶようにしてて…その…7個年上なわけだし、礼儀正しく…みたいな…」

「へぇ、ちょっと可愛い」


 ミカがそう言うと、ホワイトが照れた顔をした。


「何はともあれ、メモをちゃんと取った。後でデータ化してお前等や団長に送るぞ。…とはいえ、この情報を得たところでネオカオスは捕まったんだろう?」

「…うーん、そうだよね。これから先、どうするんだろう…」

「さぁ?まあ一旦団長の判断待ちだろうね」

「そうだな…今日はかなり疲れたし、そろそろ戻るとしようか」

「そうだね…少し…寝たいや」


 ホワイト達は自分達の部屋で休む事になった。

 今日は何せネオカオスの本拠地を襲撃したのだから、疲れるのも無理がなかった。


 重要任務は果たされた。ジハを捕まえる事ができた。

 これで全てが一旦終わり…


 そう思っていたのも束の間だった。




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本編のスピンオフである
悪魔に堕ちて悪魔と結婚した太陽
も連載中!
是非こちらも御覧ください!
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