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白と悪魔と  作者: りあん
第二部 可能と不可能の根源
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ep59.真っ白な世界

 ――反撃の作戦を考えていたラッシュ師団。


 一方とある世界では、また別の物語が進もうとしていた。

 そして現実に影響する、災いの物語が。





「…うぅ…」


 ホワイトが目を覚ます。


「…はっ…ナギサさ…!」


 目を覚ましたかと思ったホワイト。

 だがそこは現実世界ではなく、真っ白な世界に立たされていた。


「…あ…れ…これ…もしかして…癒しの神様の…」


 ホワイトが上を見る。

 上にも真っ白な世界が広がっていた。


「…やっぱり…いやでもおかしい…今までは夢の中に出てきたけど…今回の場合は…もしかして…」


 ホワイトが一つの考えに至る。


「…私、死んじゃってる…?」


 ホワイトが周りを見渡す。


「癒しの神様の気配もない…そうなると本当にここ…死後の世界…?」


 ホワイトが自身の身体を確認する。

 ホワイトの身体中に傷は全くなかった。


「…身体中は大丈夫…か。そうだ繋命…繋命を使えれば…もしかしたら…」


 ホワイトが目を瞑って念じる。


 少しの間、沈黙が走る。


「…ぷはっ…」


 ホワイトが息を切らす。

 繋命は発動できなかった。


「はぁ…はぁ…何も起こらないや…繋命が使えないのは…この世界では使えないのか、若しくは私の力不足せいなのか…」


 ホワイトが自身の手を見る。


「…あれ」


 ホワイトの目線の奥に何か光っているのを確認する。


「光ってる…青色に…?」


 ホワイトが目を凝らす。


「…行ってみよう」


 ホワイトが歩き出す。



「…これ、進んでるのかな。周りの景色…あんまり変わらないから怖いんだけど…」


 ホワイトが走り出す。

 周りの景色が全く変わらないままずっと走り続ける。


「…でも、かと言ってこの世界から戻るには…元の私の身体が目を覚ますとかしないとダメだし…でも…あのダメージをくらってすぐに起きれるとは思えないし…そもそも…死んじゃってる可能性もあるし…」


 ホワイトが呟きながら走る。


「…進んでるかも分からないし…もしかしてこれが所謂…無限ループって奴なのかな…」


 ホワイトが走り続ける。


「…あ、でも…あの光…近付いているような…」


 ホワイトの目の前にある青い光が段々と近付いていく。


「…やっぱり近付けてる!進んでるんだ…!」


 ホワイトが走り続けようとすると、謎の声が聞こえる。


「その先には行っちゃダメ…!」

「え…?」


 声がした方をホワイトが見ると、白い翼を持ったホワイトより小柄な少女が立っていた。


「あっ…えっと…」

「その先…不浄の檻だよ。近付くと危ないよ」

「ふ…不浄の檻…?えっと…」

「あっ、あたしはメアリ。癒しの神に仕えし女神族だよ」

「あっ…私はホワイト…って…えぇ!?癒しの神様に仕える女神族!?」


 ホワイトが驚く。

 驚いたホワイトをメアリがジロジロと見る。


「結構美人な人間さんだなぁ」

「えっと…メアリ…ちゃん…?その…不浄の檻って何なの?」

「聞いちゃう?」


 メアリが険しい表情をする。


「…知りたい。今は…何でもいいから情報が欲しいの…」

「じゃあ教えるね。不浄の檻とは…女神族が封印した魂が眠る場所…」

「封印した…魂が眠る…?」

「そう。過去に…膨大な魔力を持った人間が大きな争いを起こして…女神族が膨大な魔力の持ち主を封印したの」

「持ち主を封印…でも、今さっき魂が眠る場所って…」

「そう。その魔力の持ち主は、人間の力だけでは完全に封印できなかったの。だから女神族が加担し…肉体と魂と…魔力で三分割してそれぞれ封印したの。肉体と魔力は人間界に…魂は女神族が女神界に封印したの」

「…えっと…話が難しい…」


 ホワイトが気持ちと話を整理する。

 そして、ひとつ整理できた後に喋り出す。


「…要はこの青い光の方には…その魔力の持ち主の魂が眠ってるって事?」

「簡単に言えばそう!」

「…なるほど。でも…不浄の檻…不浄ってどういう事…?」


 ホワイトが首を傾げる。

 不浄の檻…ホワイトには当然聞いた事の無い言葉だった。


「…その力があまりにも強大すぎてね。魂だけなのに化け物として具現化したり…近付いた生物にすら影響を与えたり…更には一時期女神界で暴れてたの…」

「暴れてた…?」

「…そう。それで魂の封印場所を移した、それが不浄の檻の正体。人間に関与されないくらい遠い場所に…ね。あたしはこの不浄の檻を見張ってる。正式名は『管理の女神メアリ』だよ」

「…その遠い場所に…今私達は目の前にいる訳だけど…」

「うーん…どうしてホワイトちゃんがここにいるかは分からないや。ここは女神界の一部だから普通は女神族以外は来れないんだよね。けれど、もしかしたら…」


 メアリがホワイトを再びジロジロ見る。


「えっと…?」

「…もしかして、癒しの神と関わりがあった?」

「…!それって…」


 ホワイトは驚いた表情をする。


「やっぱり。この世界は癒しの神が魔力で作った精神の世界でね、癒しの神と関わりがあった者はこの世界に干渉する可能性があるの。例えば…夢を通じたり、走馬灯を通じたり…或いはもう既に死んでしまってる人の精神をこの世界に呼び寄せてるの」

「精神を呼び寄せてる…」

「あなたの場合は…どれだろ。ここに来るまでは何をしてたの?」

「えっと…確かスピアって名前の人…?がルキに憑依してて…それと戦ってて…私がナギサさんを庇ってナイフで刺されて…それから…」


 ホワイトが気を失う前の曖昧な記憶を少しずつ思い出す。


「ナイフを刺された…死んでる可能性も…あるか」

「っ…やっぱり私…死んで…」

「いや、生きてるかどうか確かめる方法はあるよ。ちょっとごめんね」


 メアリがホワイトの胸を触る。


「ちょっ…」

「女神族の魔力は…その人に触れるだけで例え精神世界であろうとも元の身体が生きてるかどうかが分かるの」


 メアリがホワイトの胸を触り続ける。まるで鷲掴みしているかのように。

 メアリ本人は真面目だったが、ホワイトは少し疑問に思っていた。


「便利だけど、胸を触る必要…ないんじゃ…」

「この身体の温もりの感じ…なるほど、分かった。あなたは…夢を通じてこの世界に来てる感じだね」

「夢を通じて…と言う事は…」

「うん、元の身体は無事。たぶんだけど普通に寝てる…だけじゃないかな」

「良かった…」


 メアリの言う通り、ホワイトの本来の身体…現実世界の身体はラッシュ師団の基地で寝込んでいた。呼吸は浅くともまだ生きてはいた。


「でも…さっきあなたが言ってた事が本当なら…かなり大きなダメージを負って昏睡状態に陥っているって可能性もあるか…」

「っ…昏睡…状態…」

「現実世界のあなたの身体がどうなってるかまでは…お姉ちゃんに直接聞かないと分かんないや。そうだなぁ…着いてきて!」


 メアリがホワイトの腕を引っ張る。


「ちょっ…ええっ…?」

「こっちに女神界の本領があるの、着いてきて」

「女神界の本領…?」

「そう。そしてそこが、女神族が沢山住んでいる場所」

「女神族が沢山…」

「あたしみたいにその場所の管理を任されている者以外は皆そこにいるの」

「その場所の…管理…あっ…もしかして…」

「あれ、何か心当たりあるの?」


 ホワイトが上を向く。


「…そういえば…私が一度生き返った時にも…一瞬だけあの場所で女神族のような魔力を感じた…」

「生き返った時?あぁ…聞いた事ある。癒しの神の加護と、人間界にあるウィッシュマウンテンの泉を管理する願いの女神イシュの合わせ技で死の淵から生き返った少女がいるって話を聞いた事あるけど…もしかしてそれがあなた?」

「えっと…そう…なのかな?」

「結構曖昧なんだね。まぁ生き返ったって事は…他の人間さんの協力もあって生き返ったって事だろうし」

「…そうだ、ジン君だ…あの時ジン君が私を…生き返らせてくれたの」

「ジン君?君付けって事は男か。生き返らせてくれたって事は…あなたの恋人的な?」

「っ…!違っ…ジン君は…ラッシュ師団での仲間だよ…!まだ恋人じゃ…」

「まだって事は…なりたいの?」

「うぅ…」


 ホワイトが顔を赤くする。


「…いつかは…ジン君に…」

「そっか。叶うといいね、その願い」

「…うん」


 ホワイトが照れる。


「…そういえばさ」

「…どうしたの?メアリちゃん」

「生き返りの代償に…何か聞かされた?」

「え?」

「いや、願いの女神イシュってさ、一応あたしの先輩的な存在の人なんだけどさ…。あの人の魔力は願いを必ず叶えるというとてつもない力を持つ反面、副作用として人間界…いや、次元を超えて災いが起きる可能性があるっていう物があってさ…」

「副作用…災い…次元を超える…?」


 ホワイトにはさっぱり分からない言葉だった。


「何かそういう事、聞いてない?」

「…いや、私は特に聞いてないかも」

「そっか。ならいいんだけど」

「…?」

「兎に角、行こっか。お姉ちゃんに会えるまで、後ちょっとだよ」

「あっ…うん…」


 ホワイトはメアリについていき、真っ白な世界をただただ歩き続ける。






「着いたよ、ここが女神界の本領。通称『エデン』」

「エデン…」


 ホワイトとメアリが女神界の本領『エデン』に着く。


「本領と言うからにはさっきまでの真っ白な世界とは打って変わって地面もかなり変わってるでしょ?」


 ホワイトが辺りを見渡す。

 辺り一面には色々な色の花が咲いており、自然豊かな緑の原っぱに包まれていた。

 ここが女神界の本領『エデン』なのである。


「…ほんとだ。いっぱい花が咲いてる」

「まさに理想郷。あっ、後ろを振り向くとこんな感じ。さっきの世界が渦の中で歪んで見えるでしょ?」


 ホワイトが振り向く。

 そこには小さな入り口のような物から真っ白な世界が見える。


「…ほんとだ。ここ…さっきまでいた世界だったんだ。でも…こんな小さい入り口を通ったような感じはしなかったけど…」

「女神界はここを除いて世界がかなり不安定なんだよね。だから、ここからあっちに出る場合はこの小さい入口をくぐらないといけないけど、あっちからこっちに来る場合はある程度コツがないとここに来れないの。女神族なら気配を察知できるから容易いけど、万が一ホワイトちゃんみたいに女神界に干渉しちゃった子がさっきの世界に迷い込み…万が一あそこより更に不安定な世界に移動…なんて想像したら怖いよ」

「…なるほど。不浄の檻は…その不安定な世界の一つなんだね」

「そんな感じ」


 メアリの言う通り、女神界はいくつもの不安定な世界が何個もある。ホワイトはその不安定な世界に夢を介していつも飛ばされていたのだった。

 そして今いる場所はその不安定な世界の中でも一番安定している世界…というわけである。


「あの場所も檻とは言われているけど、数ある女神界の一部でもあるの。あの世界にはただひとつ、災いの魂が眠って…いや、暴れているだけ」

「…さっきも暴れているって言ってたもんね」

「お姉ちゃんはもうすぐで会えると思う。あっ…噂をすれば」


 メアリが奥にいる女神族に指を指す。


「お姉ちゃん!人間の子連れて来たよ!」

「人間の子…」

「っ…」


 ホワイトはメアリが姉と称する女神族を見て息を詰まらせる。

 その女神族は身長が高めでスタイルも良い美人だった。


「…綺麗な人」

「私が生命の女神フラン。妹がお世話になったみたいね」

「あっ…いえいえ…私はホワイト…です」

「ホワイト…確か癒しの神に気に入られている子の名前…」

「うぇっ…!?そんな…感じで噂になってるんですか…私…」


 ホワイトが驚く。


「一度死亡したはずなのに癒しの神と願いの女神からの祝福で生き返りを受けるなんて、過去にも殆ど見た事がないし、当然耳に入ってくるわ。そして…ホワイトさんの身体の件ね」

「えっ…?あ…あぁ…はい」

「ちょっと失礼するね」


 フランはそう言うと、ホワイトの胸を触る。

 メアリと同じく鷲掴み…やはり姉妹だった。


「ちょっ…」

「あなたの生命エネルギーを確認してるの、息を吸い込んで」

「胸を触る必要あります…?」


 ホワイトは疑問に思いながらも息を吸う。


「はい、吐いて」

「ふぅ……」


 ホワイトが息を吐く。


「…なるほど」

「…何か分かったんですか?」

「あなたの身体…どうやら暫く起きれないみたい」

「っ…!」


 ホワイトが驚いた表情をする。

 フランの感じ取ったホワイトの身体の状態はかなり危険な状態に陥っていた。


「あなたの現実の身体は…大きな傷を負ってるせいで暫くはまともに動かせない」

「そんな…」

「でも大丈夫、後一週間を要すれば身体も完全に回復し、元に戻れるわ。癒しの神直々の御加護もあるしね」

「一週間…」


 一週間…それはホワイトにとっては長すぎた。

 一週間の間に全てが終わってしまう可能性もある。

 ホワイトはそれは嫌だった。


「それまでこの世界でのんびりしててもいいし、他の女神族と…」

「…嫌だ」

「…はい?」


 フランが首を傾げる。


「…私だけ…何もできないまま…ただ時間を待つなんてできない…」

「…」


 フランとメアリが黙り込む。


「一週間…私がこの世界にいる間…ラッシュ師団やカルム師団の人達がどうなっているか……下手したらここに来る前にナギサさんを殺そうとしたルキ…いや、スピアが他の人を殺してるかもしれない…」

「…!」

「だから…私は…」

「ちょっと待ちなさい」


 フランがホワイトの話を遮る。


「…どうしたんですか…?」

「あなた…今スピアって言ったわね?」

「スピア…その名前が…どうかしたんですか…?」

「…可能の災い」


 フランとメアリが深刻そうな顔をする。


「え…なんて…?」

「『可能の災いディ・スピア』あなたはこの名前に聞き覚えは…無さそうね。かつて人間や女神のみならず全ての種族を敵に回した人間…全てを可能にする魔力の災いを持つ事からそう呼ばれた存在…」

「っ…それって…」

「ホワイトさん、スピアはそのルキ…って人に憑依した時、何か異変が無かった?」

「異変…憑依している事も異変ですけど…異変…うーん…」


 ホワイトが考え始める。


「そうだ…ナギサさんがスピアの魔力を封じていた時…突然目を光らせて…魔力が回復していたような…」

「魔力が…!」

「回復…!」


 メアリとフランが驚いた表情をする。


「え…えっと…」

「間違いないわ。スピアは可能の災いを使う際、目を光らせる習性があったの。可能の災いとは…魔力でありながら魔力とは非なる魔力」

「…魔力でありながら魔力とは非なる魔力…?」

「かなり言い回しが難しいけれど…彼には普段の人間に起こりえる魔力切れという概念が存在しない。しかも、魔力封じすらも通用しないのよ」

「っ…それが…魔力でありながら魔力とは非なる魔力…」


 ホワイトは震えていた。

 前代未聞の相手が…まさに自分を殺しかけていたのだから…


「私達…いや、かつての人達は彼らを災いと呼んでいた。かつての人達と女神族が協力し、災いは封印できたけれど、その災いが…現世に再び復活したのね」

「封印が…解けてしまったって事ですか…?」

「まぁそういう事だけれど…憑依してるってのが少し分からないわ。…でも、ひとつ可能性があるとしたら」


 フランがホワイトの目を見る。


「…現世に魔力の根源を手に入れようとか考えてた人はいたかしら?」

「…!い…いました…ネオカオスという団体のボス…ジハが魔力の根源を手に入れようとし…一度彼の手に魔力の根源が行き渡ってしまいました…」

「…それね」

「え………」

「人間達は魔力の根源を本当にただ魔力の源としか考えてなかったんだろうけれど…あの魔力はかつて災いとして人間や女神のみならず全ての種族を敵に回した人間の魔力そのものだったのよ」

「…!?」


 ホワイトが驚いた表情をする。


「…だから、もしかしたら魔力の根源にスピアの魂が未だに潜んでおり…復活する機会を伺っていたのかも」

「…それの憑依先が、ルキという訳…ですか」

「そうなるわ」

「っ…」

「とはいえ…復活したばかりでまだ魔力が完全に扱えるという訳ではないはず。あなたの話が本当なら普段の魔力を封じる事が可能なくらいに衰退していたっていう事。それまでにスピアを封印…ないしは討伐…完全に再起不能にしないといけないわ」


 フランが拳を握る。


「…やっぱり…倒さないと行けないんですか…」

「そうね。…遅くなればなる程奴の身体に魔力が戻っていき…完全に戻ったら最後…魔力封じすらも効かなくなるでしょうね…もしかしたら今度こそ本当に…奴に支配される日々が来てしまう」

「っ…そんな…!」


 ホワイトが焦りながらフランの方を見る。

 だがフランは目を逸らす。


「…焦る気持ちは分かるけど、今のあなたにあの衰退した災いすらも相手する事は無理だわ」

「っ…そんな…それに、私が起きれない一週間の間に…スピアに完全に魔力が戻ったら…戻ったら……」


 ホワイトが地面に膝を付く。


「…それと、この災いは一つ…一人だけじゃない」

「え…!?」

「さっきあたしが話した事だね――」



「――不浄の檻に眠っている魂…それがもう一つの災いだよ」


後書き~世界観とキャラの設定~


『不浄の檻』

…女神界にあるとされる、強力な魂が眠る場所。

どうやら魂だけなのに化け物として具現化したり、近付いた生物にすら影響を与えたり、更には一時期女神界で暴れてたりと強力すぎる魂が眠っている。そのため、人間に関与されない女神界に封印せざるを得なかった。

管理の女神という女神族が管理している。


『管理の女神メアリ』

…子供っぽい見た目の女神族の少女。だが女神界にあるとされている不浄の檻の管理者でれっきとした女神族である。

管理の女神は他にも存在し、当番制でそれぞれ各所の管理を任されているらしい。

ただ、具体的な魔力などの詳細は謎。


『生命の女神フラン』

…女神族の女性でメアリの一応の姉。血の繋がりがある訳ではないらしい…。

身長が高くスタイルも良い。ホワイトが少し惚れてしまうほどの美貌。

生命の女神を称する事から、癒しの神に通ずる能力を持っているが詳細は謎。

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悪魔に堕ちて悪魔と結婚した太陽
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