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白と悪魔と  作者: りあん
第一部 世界の改変
13/271

ep11.殺戮の決着

 ――気付いたら、波乱の夜も過ぎ去って夜明けを迎えようとしていた。

 早朝のテントの中…ジンの傍でホワイトは寝ていた。


「……はっ…」


 ホワイトは目を覚ました。

 ジンが隣で寝ていた。


「っ…ジン君が起きた形跡は無さそうかな…」


 ホワイトがジンの頬を突く。


「……ん」


 ジンが目を覚ます。


「…!」

「ホワイト…?」

「良かった…!」


 ホワイトはすぐさまジンに抱き付く。


「ちょっ…」

「…良かった…本当に…治って…良かった…」

「……苦しい…」


 ホワイトはジンを強く抱き締めていた。


「あっ…ごめん…」


 ホワイトが咄嗟にジンから離れる。


「大丈夫だ。…それより、ここはどこだ?」

「あっ…えっと…キャンプ場!…の、テントの中」

「キャンプ場…」


 ジンが気を失う前の記憶を思い出す。

 デストに背中を斬られて…それから…


「…そうか、あの後俺は運ばれてたのか…」

「そう…えっと…回復させてたけどそれでも起きなくて…ちょっと不安だった…」

「そうか…ありがとな」


 ジンはそう言うと、ホワイトの頭を撫でる。


「っ…」


 ホワイトは顔を赤くする。

 そこへ、ミカがテントに入ってきた。


「…ん、起きてたのね」

「ミカか」

「…ミカ、傷の方は大丈夫…?」


 ホワイトがミカの身体を不安そうに見る。


「うん、おかげさまで。もう痛みもかなり無くなった」

「そっか、良かった…」


 ホワイトがミカの目の方を見つめた。

 ミカは少し眠そうにしていた。


「…ミカ、もしかして寝てない?」

「ん…ちょっと眠いけど、大丈夫。…アンタ達はぐっすり寝れたかしら?」

「…俺は…ほぼ気を失ってたせいであんまり寝た気はしなかったな…」

「私は…よく分からないけど、眠れなかった…」


 三人共寝不足になっていた。


「そっか。…で、早速で悪いけど、そろそろあたし達も行くよ」

「…もう?」

「ここが最初で最後のチャンス。…というか、もうこの場所も既にネオカオスにバレてる」

「えっ…嘘…」

「…で、団長から伝言貰ってるけど、ジンは昨晩の戦いでまだダメージがあるはずだから昨晩から体力と魔力が回復仕切ってないロキと一緒に行動。ホワイトはロキとジンの回復をしながら、一緒に行動して」

「分かった…!」

「…それなんだが」


 ジンが小さく手をあげる。


「ん、どしたの?」

「…俺、なんか知らないけど、昨日のダメージの感覚がもう全然無くなっててさ」

「…マジ?」


 ミカは疑問に思いながら、ジンの背中を触る。


「…痛くないの?」

「いや、全く…」


 ジンが自身の背中を触り続けるミカを見る。


「ふーん…ホワイトの回復魔法が早く効いた…ってのが理由なんだろうけど…。でも、一応団長の命令だし、ジンはロキとホワイトと一緒に行動して」

「分かった。行動と言うのは何をすればいいんだ?」

「えっと…」


 ミカが通信機を使用し、地図を開く。


「通信機に次の行き先を記してあるから、そこまで皆で向かって欲しい。『ウィッシュ城下町』っていう名前で結構大きめの街だからそこをひとまずの拠点にするらしい」


 ミカがそう言うと、城下町の模型を通信機からホログラムで出した。


「ウィッシュ城下町…聞いた事はあるが、行った事はないな」

「そこには団長の知り合いのお偉いさんもいて場所を借りるのも大丈夫っぽいから、早く着いて欲しい。ロキはもう少ししたらこっちに来ると思うから、それまで待機で」

「分かった。ホワイトとロキと一緒にウィッシュ城下町へ向かおう」

「…ミカは?」

「…あたしは団長やその他戦える戦闘員と一緒にネオカオス四天王のデストを相手することになったから、その間に皆は移動してて欲しい」


 ミカがそう言うと、銃剣を持つ。


「…死なないでね…?」


 ホワイトがミカを見つめる。

 まだ…傷が治り切ってないんじゃないかと不安そうにしていた。


「…大丈夫。作戦は絶対成功させる」

「…あの作戦、引っかかるといいね」

「そうね。じゃ、次は城下町で会おっか。ロキも含めてまた4人で集まろう。約束だよ」


 ミカがそう言うと、テントから出ていく。


「大丈夫…かな…」

「ミカが心配か?」

「…大きな怪我をしてたし、まだ治りきってないはず。…それに、あんまり寝てなさそうだったし…」

「…そうか。…だが、あいつは俺らに約束と言ってたし、大丈夫だろう」

「そうかな…そうだと…いいな…」


 ホワイトとジンは立ち上がり、テントを出ようとする。






 ――その後、ホワイトとジンはロキと合流し、ウィッシュ城下町へ向かう為にキャンプ場を後にした。

 他のラッシュ師団の団員もそれぞれ班を作り、ウィッシュ城下町へ向かっていた。

 戦えるものはキャンプ場へ残り、ネオカオス四天王のデストがやってくるのを待っていた。


 そして…キャンプ場に残ったミカやランス達は…


「…団長。シェールさんにまた先を行かせたんですか」


 ミカがランスの横から話しかける。


「あぁ。あいつはホワイトとかと同じく戦闘向きじゃないからな。…あまり危険な目には合わせたくない」

「…恋人としてやっぱ戦闘から守ってあげたいとか?」

「それもある」

「へぇ~」


 ミカがニヤニヤと笑う。


「…なんだよ」

「いや、えっと、なんでもない」

「そうか。お前も好きな男ができたら、そうされる気持ちも分かるはずだ」

「ふーん…」


 ミカが無関心そうに聞き流す。


「っと…噂をすればなんとやら」


 ランスがそう言うと、ネオカオスの下っ端が大勢でやってくるのが見える。


「…ネオカオス」


 ランスが銃、ミカが銃剣を構える。

 周りの団員も戦闘態勢に入る。


「…団長」

「…そうだな…奴が来る前にここを止めるぞ…!」


 ランスはそう言うと、下っ端目掛けて銃を撃つ。


「ぐおおっ…!」

「奴等をこっちに近付けさせるな!」

「おおっ!!」


 ランスの指示に合わせ、団員でネオカオスの下っ端を迎撃をする。

 ネオカオスの下っ端は大勢でやってきて、今いるラッシュ師団の団員の数の五倍はいた。


「デスト様の道を作れー!!」

「…多すぎる!今は大丈夫だけど、持ちこたえれるかどうか…」

「…デストが来る前に奴等を蹴散らせ…!」


 ランスがそう言うと、次々と銃弾をネオカオスの下っ端へ撃つ。


 ラッシュ師団の団員は大きな負傷もせずに何分か戦闘が続いた。


 ミカが奥を見ると、後ろからデストがやってくるのが見えた。


「…!デスト…!」

「よぉ…朝方ぶりだな…!」


 デストがそう言うと、大剣を構えてミカの方へ突っ込む。


「っ…!」


 他の団員は下っ端の相手をするのに精いっぱいだった。


「お前…あの時俺が刺した女だな?生きてて嬉しいぞ…!」


 デストの大剣をミカがギリギリで避ける。


「ミカ…!奴とまともにやり合うな…!」

「分かってる…!」

「…何を狙ってるかは知らんが、このままお前を殺す…!」


 デストがミカに対して大剣での攻撃を繰り返す。


「っ…やばっ…」


 ミカは受け身を失敗し、その場に転んでしまう。


「ふん…がら空きだ…!」


 デストが転んだミカに向かって大剣を振り下ろす。

 ミカを斬り落とせる…デストはそう思っていた。


「…って、思ってくれて良かったよ」

「…何?」


 ミカは余裕を持ってデストの攻撃を避ける。

 そして、デストの大剣が地面に刺さり、そして…


「っ…!!」


 地面に穴が開き、デストは落とし穴に引っかかる。

 そのまま落とし穴にあった電気の剣がデストに刺さり…


「ぐおおっ……!?」


 デストは感電したかのような様子を見せる。


「がああああ…ああああ………」


 デストの断末魔が聞こえ、途中から声がしなくなる。


「……はぁ…やれたか…?」


 ミカが落とし穴を見下ろす。そこに落ちていたデストは既に動かなくなっていた。


「よし…想定通り…!!」

「な…デスト様が…やられた…だと…!?」

「ミカ…!成功だな…!」

「…はい」


 ランスが落とし穴を覗き込むとデストが刺されていた場所からは何やら緑色のオイルの様な液体が垂れていた。


「剣刺さってるところからオイルみたいなの…出てる。やっぱりロボットだったのかな」

「…だろうな。それに近い物で確定でいいだろう」

「…さて…残りの下っ端も…」

「っ…!逃げろー!!」

「デスト様が…やられた…!!」


 残りの下っ端が尻尾を巻いて逃げるかのようにすぐさま逃げ出す。


「………はぁ…」


 ミカがため息を吐く。

 ミカがその場に少し座り込む。


「…一瞬、本当に死ぬかと思った…」

「お疲れだ、ミカ。昨晩に続き、本当によくやった」


 汗をかくミカにランスが手を差し伸べる。


「…はい。これでひとまずは安心ですね」

「そうだな。…皆の元へ行くぞ。目指すはウィッシュ城下町だ」

「…ほんと…団長といるときはいつも命懸けですよ…」


 ミカがランスの手を掴み、立ち上がる。


 ネオカオス四天王のデストは、ミカの大活躍により再起不能の状態にまで陥った。

 ランスが通信機を使い、団員全員に連絡をする。


「…皆に報告だ。ネオカオス四天王の一人、デストを討ち取った。ひとまずは安心してウィッシュ城下町へ行けるだろう。後処理をしたら、俺達もすぐ向かおう。…奴を討ち取る為にできてしまった犠牲は絶対に無駄にしない。今後は統率力を更に高めていこうと思う。…皆も頼む」


 ランスが通信を切る。


「…デストやそこに転がってる下っ端の後処理…どうしますか」


 団員がランスに話しかける。


「そうだな。敵とはいえ、同じ人間の種族だ。…奴等があの世でも悪さをしないように少しでも祈ってやるばかりだな。簡単な墓を立ててやろうか…」

「…はい。デストの方は」

「放置しても問題ないだろう。何よりここまで酷い状態まで陥った以上、復活は厳しいだろう」

「承知致しました」


 その後、後処理を終えたランス達は残りの団員を追う形でウィッシュ城下町まで向かうためにキャンプ場を後にした。






 ――一方、三人で平原を歩いていたホワイトとジンとロキは…

 殺戮のデスト討伐の報告を通信で聞き、喜びの表情を浮かべていた。


「…やはり、ミカがやってくれたか」

「…ミカ…凄い!」

「正直俺等より戦闘員してるよな…少し羨ましい」


 ジンが少しだけ拗ねた様子を見せる。


「…そんな事ないよ。ジン君だって…凄く強いし…」

「…ありがとな。そうなると…急ぐ必要もなくなった感じか」

「そうだな。俺は魔力回復に時間を費やしたいから少し助かる」


 ロキの息が上がっているのにホワイトが気付く。


「…ロキ君の魔力って、時間経過で回復するの?」

「…まぁ、一応な」

「そう…なんだ」

「まぁ…魔力の使い過ぎは基本的に良くないな。適度に節約しないといけない」

「そう考えると…ミカって魔力の量とんでもないよね…体力もかなりあるし…」

「そういえばそうだな。あいつの武器生成魔力のおかげで今のラッシュ師団があると言っても過言ではないしな。俺もジンもホワイトも、皆ミカの作った武器を使っているし」

「そうだね。この麻酔銃も…ミカから貰った大事な物だし」


 ホワイトが麻酔銃を取り出す。


「…そういえば」

「ん?どうしたの?」

「…ジンの魔力って、どんな魔力なんだ?」


 ロキがジンの方を不思議そうに見る。


「…俺か?」

「おう。手でも炎を扱えるとは聞いたが、それ以上は聞いてないしな」


 ロキがそう言うと、ジンは少しだけ迷ったような表情をする。


「…うーん…いざ聞かれると難しいな。炎一本でやってるって言えばそれまでだが、他にも何か魔力はありそうって感じなんだよな」

「魔力がありそう…?」

「…それは、扱えてないって事か?」

「まぁ…恥ずかしいが、そんな感じだな。俺の中になんか別の魔力があるような気がして」

「別の…魔力…?」


 ホワイトは疑問に思っていた。

 そして自分を自責していた。


 (ジン君が別の魔力を持っているなら…私は回復に関する魔力しか持ち合わせていない…)


「いや、でもそういうのは別に珍しい事じゃないぞ」

「そうなのか?」

「ホワイトがそうだろ?」

「…え、私?」


 ホワイトが少し驚いた表情をする。


「えっと…ホワイトは回復魔法を得意とするが、他にも魔力持ってるだろ?この前ちょっと見たんだが…」

「あ…えっと…アレの事かな…」


 ホワイトはそう言うと、手に魔力を込めて小さい剣の様な物を出す。


「…剣?ホワイトも作れたのか?」

「うん…。理由はよく分かってないけど…私でもちょっと念じて剣を作るくらいならできるんだよね」

「そうか。ミカみたいに作れる感じか?」

「いや…えっと…どうやら私にしか握れない武器になってて…実体はあるから攻撃はできるんだけど、私が手を離すと消えちゃうようになってるんだよね」


 ホワイトが作り出した魔力の剣から手を離すと、剣は跡形もなく消えてなくなってしまった。


「ほう」

「…はぁはぁ…これ、魔力の消費もかなり大きくて、結構疲れるんだよね…」


 ホワイトが息を切らす。


「…そうか、それで今は回復魔法を重視してると」

「うん。…元々私のお母さんも、回復魔法を少し扱えたから、それの応用で」

「そうだったのか」


 ジンがそう言うと、ロキは思い出したかのようにホワイトに話しかける。


「そうだ、ブラックさんの魔力は?」

「お兄ちゃん…は、よく分かんないや。でも、ネオカオスのアジトにいた時の見えない動きは…自強化の魔力だね。お母さんもお父さんもちょっと特殊な自強化の魔力を持ってたから、お兄ちゃんはそれ重視で強くなったみたい。たぶんお兄ちゃんも少しなら回復魔法使えるよ。使ったところを見た事ないけど」

「やっぱ、遺伝ってあるんだな」

「その…親御さんのちょっと特殊な自強化…ってなんだ?」

「特殊…うーん、私もよく分かんないけど、お母さんもお父さんも腕に魔力が常に籠ってたんだよね」

「腕に魔力が籠っていた…?」

「…もしかして、ホワイトって凄い種族だったりするのか?」

「でも私は…ただの人間だよ…二人とも生まれが凄いところだったりはするけど…お父さんは兎も角、お母さんは変な人だったし…」

「…その変な人ってのがちょっと気になるな…」

「…お母さんは皆が思ってる以上には変な人だったよ。…でも、優しくて…凄く強くて…お父さんは物静かで結構謙虚だったんだけど…意外とかっこよくて…お母さんがお父さんを好きになる理由もとある件で分かったんだ。…二人ともずっと家族の支えだった」


 ホワイトは落ち込んでる顔をしていた。

 それに対し、気を遣っていたジンとロキにホワイトが気付く。


「あっ…ごめん…暗い話になって…」

「いや、大丈夫だ」

「俺もだ。こっちこそ、急にこんな話にさせてすまない」


 ジンがホワイトの頭を撫でる。


「…ううん、大丈夫。二人の分まで私、頑張るって決めたから。…後、撫でられるの少し恥ずかしい」


 ホワイトが顔を赤くする。


「…すまん、つい。…俺等もその頑張りを支えよう。ロキも支えてくれるよな?」

「当たり前だろ。俺にとって、皆大事だ」

「ジン君…ロキ君…」

「…ネオカオスの野郎を全員倒したら、また一緒に飯でも食おう」

「うん…!」

「勿論、ジンの奢りな?」

「…は?…まぁ、いいが」

「あはは…ありがとね、二人とも」


 ホワイトは流しそうになった涙をグッと堪えた。


「…行こっか」

「おう」






 ――ラッシュ師団のキャンプ場があった場所にて…


「…あらあら…血の臭いがするわねぇ…」


 ホワイト達と同じ年齢くらいの赤色の瞳を持った銀髪の少女と、それに従うネオカオスの下っ端が立っていた。


「いい臭いだわ。…でも、憎たらしくなる臭いでもある」


 少女は周辺の臭いを嗅いでいた。

 辺りは血の臭いで充満していた。


「…ここの荒れ具合を見る限り、デストの連れてた下っ端が奴等にやられたのは間違いないでしょう」

「そうねぇ。…ご親切に墓まで立てちゃって。見てこれ」


 女が指を指す。

 そこにはランスが立てたであろう墓があった。


「…自分で殺しておいてこれって、ラッシュ師団ってサイコパスなのかしら?」

「それを言うなら…あなたもですよね、ルキさん」

「…は?」


 ルキと呼ばれた女は、キレ気味に話す。


「…ちょっとお口が過ぎたようね、下っ端ちゃん」


 ルキに話しかけていた下っ端は気付かぬうちに胸をナイフで刺されていた。

 下っ端の男は何も言えず…胸から血を出して倒れる。


「はぁー…よくない癖だわ…」


 ルキは男を見て喋る。

 下っ端の男は既に死んでいた。


「…あれ?」


 ルキが何かに気付き、地面を見下ろす。

 そこにはミカが仕掛けた落とし穴があった。


「…あらあら」


 落とし穴を覗くとそこには動かなくなったデストがいた。


「…盛大にやられたわね。…って言っても、何も返してくれないか」


 ルキはそう言うと、デストの方に手を伸ばした。


「よいしょ」


 ルキは念力のような魔力を使い、落とし穴に落ちたデストを持ち上げる。


「…うっわ…オイルみたいな臭い…嫌な臭いねぇ…このまま解体しちゃおうかしら」


 ルキがそう言うと、後ろから少年の高めの声がした。


「辞めとけよ、ルキ」

「あらフェクト。どうしたの?」


 フェクトと呼ばれる小柄で白いローブを被る男は少し呆れ気味にルキに話しかける。


「どうしたのじゃないぞ…君、デストをどうする気だ」

「えっと…バラバラにして残存魔力でも貰おうかと」

「馬鹿なのか?人造人間とは言え、デストは仲間だぞ?」

「仲間ねぇ…さっき殺したばっかりだわ」


 ルキはそう言うと、先程自分が殺めた下っ端を指指す。


「っ…君…君の所だから深くは言いたくないが…それガチで辞めとけよ…」

「そうね、よくない癖だわ」


 ルキが微笑む。

 微笑みの中には殺意が芽生えていた。


「で、ルキが引き上げてくれたデストを僕は頑張って作り直してみるけど、お前はどうする?」

「…ん?そうねぇ…敵討ちにでも行こうかしら」


 ルキはそう言うと、念力で大量のナイフを浮き上がらせる。



「――この暗殺のルキが、ラッシュ師団を全員殺しに行ってあげるわ」

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本編のスピンオフである
悪魔に堕ちて悪魔と結婚した太陽
も連載中!
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