ep-α1.放射線
10話分ほど、過去編入ります。
ep-α〇〇.という感じで、数字の前にαと付いているシナリオは過去編になります!
――それは、ラッシュ師団の全面戦争が始まる前。
ジンがホワイト達と出会う前の出来事の事だった。
――嵐の中………
一人の人間の少年が、雨風に打たれながらただ歩く。
外傷はあまりない。ただ、雨に濡れ、土砂に汚れ、そして無気力に歩く。とてもじゃないが無事とは言えない姿だった。
この少年こそが…ジン。かつてホワイトと出会った時の、殺し屋だった時より前のジンだ。
「………」
ジンの近くに雷が落ちる。
近くの木に雷が当たる。
木が焼け倒れる。
運良く、ジンの方には倒れなかった。
ジンは倒れる木を避けようとすらしなかった。
当たらなかったとはいえ、本来なら何か動じるのが普通だ。
ジンは一切動じずに歩いた。
「………クソ………今ので…死ねれば良かったのに…な………」
木が倒れて押し潰されればそのまま死ねる、そう思っていたジン。
死を望むほどに、彼は絶望していた。
何故絶望していたか分からない。ただ、何か辛い過去でもあったのだろう。
嵐の中を歩き続けるジン。
もう数日間、まともに食べていない。
それなのに、まだ生きている。
生存本能が働いていないが、幸運…いや、不幸な事に生きている。
ジンは自然に死にたかったのだ。
誰かに殺されれば事件として取り上げられる。
自分から死ぬ事も場合によっては事件として取り上げられる。
ならば自然に殺された方がマシだ。
自然に殺される事で、誰も事件には取り立てない。事故に取り立てられる。
「……………腹、減った」
空腹で倒れる。
「………死にてえのに、何か食いたいと思ってしまう…」
倒れた草原、ジンは草をむしって口に入れる。
「………あ、またやっちまった………食っちまった………」
栄養は全くないし、腹も膨れない。だが塵も積もれば山となると言う言葉があるように、てきとうに貪るだけでもある程度は…賄えるかもしれない。
「本当は………何も食わなきゃ………生きていけるのに………」
………
(そうだ、良い事を思い付いた………毒キノコでも食そう――ここら辺に転がっているよくわからないキノコでも貪れば――)
(楽に死ねる)
そして幸か不幸か、横になっているジンの目の前にはキノコがあった。
紫色のキノコ、自分が毒キノコであると証明しているかのような色。
「………最高じゃねえか」
手を伸ばす。
キノコを採る。
口に入れる。
「………意外と美味いな」
意外と美味しい。
そしてこれが毒である事も、すぐに分かった。
「ゲホッ………」
咳が出た。身体が急に麻痺し始めた。
毒の効果が出始めた。
「っ………」
吐き気が来た。
生存本能だ。
ここで吐けば、毒キノコの成分すらも吐き出して、生き永らえてしまうかもしれない。
ジンは口を押さえる。
「…吐くな………死ぬって…決めたんだ………辞めろ………辞め………」
だが気持ち悪さが加速。
「おえっ………」
吐いてしまう。
消化のできていないキノコの残骸が零れる。
大きくて、潰し切れていないキノコの残骸。
(あぁ………死ねなかった…最悪だ………)
「………きたねぇ…な…」
残骸に手を伸ばすジン。
だが途中で、目の前が霞む。
「………!」
身体には毒が少し入っていたかもしれない。
目が見えなくなってきた。
そして…胸が苦しい。
足が痺れてきた。
少量の毒が、ジンの身体を蝕む。
ジンが苦しんだように、蹲る。
だがジンは喜んだ。
(ここで死ねるなら…本望だ――)
「絶死のトリュフ?」
「そう、この森によくなっている猛毒のキノコよ。本来は体内に入れば猛毒が身体に回って一瞬であの世逝き」
「怖。なんでこの森危険地帯扱いされてねえんだよ」
「このキノコ自体に猛毒があっても、このキノコを消化しようとすると、中の酵素が嘔吐を引き起こし…猛毒まで吐き出してしまうからよ」
「なるほど?」
(………女と男の声がする…誰が話してるんだ?)
「それに、このキノコは本来大気中の毒素を吸いに吸って猛毒になっている訳だから、環境問題への解決にも繋がっているのよ」
「すげ。そりゃすげえや。じゃあなんで絶死なんて言われてるんだ?絶対死ぬから絶死なんじゃないのか?」
「逆よ。絶対死なないから絶死」
「分かりづら」
(絶死…絶対…死なない………よく分からないけど…さっきのキノコの話か…?だとしたらさっき俺が食って…吐いて………――)
(………吐いた?猛毒まで吐き出してしまうから?)
「………は?」
起き上がるジン。
「それで、お前は絶死のトリュフなんて採って環境汚染でもしてるのか?」
「酷い言い方ね。違うわ、暗殺に使うのよ」
「暗殺…だがそのキノコは猛毒でもすぐ吐いてしまうから毒薬として使えないだろ」
「ふん…それは口から胃を経由するから意味ないのであって、武器にキノコの猛毒を付与すればいいのよ」
ジンの目の前に立っているのは、目が青く髪が緑色の少年。
そしてもう片方には赤色の瞳を持った銀髪の少女。
「なんだ…お前ら…」
「おい、こいつ起きたぞ」
「キノコの猛毒だけを取るには、キノコを磨り潰せばいいわ」
少女はそう言うと、隠し持っていた小さなハンマーを取り出す。
「おい、起きたって」
緑髪の少年は少女に言うが少女は気付かない。
ジンが起きたことを気付いたのは少年だけ。
「ルキの3分クッキングよ。まずはボウルにキノコを入れます」
「おいルキ、こいつ起きたって」
「そしてこのハンマーで――」
ルキと呼ばれた少女がハンマーを構え、ボウルに入れたキノコを潰そうとした時だった。
「ハンマー?」
「………」
「え?」
ルキがジンの方向を向く。
ジンがベッドに寝かされていたが、起き上がっていたその光景を見て、唖然とする。
「………」
「あ、えっと…」
気まずい空気。
そしてルキが動く。
ルキは持っている小さなハンマーをジンに向かって振ろうとする。
「っ………!」
咄嗟に腕で防御の姿勢を取るジン。
だが腕を叩かれれば、かなりのダメージを受ける。
それを危惧した少年はルキの腕を掴んで止める。
「待て、落ち着け」
「あの場所に倒れていたって事はきっと減っている絶死のトリュフの密漁人よ、殺す…絶対殺す!」
「辞めろ、こんなボロボロの奴がそんな訳がねえ」
「………あ…あ…?」
何がなんだか分からないジン。
「ま、いいわ」
ルキは腕を引っ込め、落ち着く。
ハンマーとボウルを再び持ち、キノコを潰そうとする。
「急に落ち着くな。そしてハンマーとか大掛かりでキノコ潰そうとしてるの馬鹿らしくないか?」
「別にいいでしょ、私が持っているの殺しの武器しかないんだから」
「別にアジト戻ればいいだろ、そんくらい」
「…殺し…?…アジト…?」
二つの言葉に反応するジン。
「お前達…何者だ…?」
「こっちの台詞だ、お前何者だ?」
少年がジンを睨む。
そして、床に置いてあるスナイパーライフルに手を触れる。
「………スナイパーライフル――」
「ルキが言う密漁人…ではなさそうだが只者じゃねえよな、お前」
「…密漁人…ではないが、お前等のその武器…何者だ…」
「お前が先に名乗れ、まずはそれからだ。お前を拾ったのは俺らだからな。俺達に感謝しろ」
「………」
ジンは了承する。
ここで断っても何も進まない。
それに、元々死ぬつもりだった。寧ろここでこいつらに殺されてもいい、そう思っていた。
「………ジンだ」
「ジン、お前が密漁人ではないというなら、何故あの場所に倒れていた?」
「………」
言い訳するほどでもないと思ったジン。少年の問いに答える。
「死のうと思った」
「は?」
「全てに絶望して、死のうと思っていた」
「全てに絶望して自殺。俺達と同じような年齢で、俺達みたいに大層な人生歩んでるんだな」
少年の後ろで鳴る、叩く音。
「………大層なんかで済まされるようなもんじゃない。何も行き先がない、記憶がない、その絶望をお前は知らない」
「へぇ、記憶がないか」
「死にたかったんだ…それなのに…運が良くて死ねない…それに生存本能が働く…草を食ってでも生きようとしている…意味が分からない…この俺の状態が………!」
「へぇ」
再び少年の後ろで鳴る、叩く音。
「あの場にあったいかにも毒キノコのような物を食って俺は…死ぬ予定だったんだ…それなのに…死ねなかった…お前等が言ってたな…猛毒だが吐いてしまうから猛毒にはなれないって…」
「まぁそんな事を言ってたな」
再び少年の後ろで鳴る、叩く音。
だが流石に音を気にする少年。
「ルキ、ちょっとうるせぇ」
「だってこのキノコ、なかなか潰れないのよ」
「潰れない…そんなに硬いのか?」
「硬くはないけれど、猛毒がキノコそのものの固形になっているせいで毒の抽出ができないわ。せめて焼くとかして軟化でもさせれればいいんだけど…」
ルキがボウルを少年に見せる。
キノコが潰れている気配がない。
歪んでいる気配もない。
ハンマーで幾ら叩いても、潰れない。
「だが電子レンジやガスコンロ程度じゃ火も通らないんだろ?今更だけどすげぇキノコだなそれ。叩いても焼いても歪まないって…どんだけヤバいキノコなんだよ」
「地面に生えていたし、魔力を帯びている可能性もあるわね。ただ…この魔力を吸収なんて考えたらこっちが死にそう」
「叩いてもダメ、焼けないから焼くのもダメ、吸収もダメ…どうすればいいんだよ」
「うーん………」
ルキが腕を組む。
ジンはルキの悩む姿を見て、提案する。
「…俺に焼かせてくれ」
「は?お前が?」
「え」
「…火は得意だ。俺は魔力で炎が使える」
ジンは炎の魔力を持っている。
そしてその炎の魔力で、絶死のトリュフを焼いて見せると言っている。
「炎が使えるか。けれど相当火力が高くないと難しいぞ?電子レンジもコンロもダメなら魔力なんてもっとダメだろ」
「…やってみる価値はあるだろ。それに、命を救ってくれた恩だ。できる限りの事を、やらせて欲しい」
「まぁそこまで言うなら私はいいけど」
「まぁ、ルキが良いなら」
ルキがジンにボウルを渡す。
ジンがボウルに入っているキノコを手づかみする。
「これは手に触れてもいい奴…だよな。俺が手に触れて食おうとしても、大丈夫だった代物だから…きっと大丈夫か」
「良いと思うけど素手は危ないわよ、毒大好きな私ですら手袋するんだから」
ジンがよく見るとルキは白色の手袋していた。
「………室内だと家を燃やしかねない。外に出させてくれ」
「………」
「大丈夫だ、逃げない」
「いや、何となくそれは大丈夫だと思っている。だが…」
少年が腕を組む。ジンが疑問を抱く。
「だが…何だよ?」
「お前、そこまで火力に自信があるのか?小さい火程度なら使い方を誤らなければ火事も早々起こりえない」
「…自信はある。そしてこの魔力で、死ぬ事すらも考えたくらいには」
「………」
三人が屋外に出る。
どうやらジンはルキとスナイパーライフルを持つ少年に助けられた後、近くの森の小屋に入って雨避けされていたみたいだった。
「ところで、俺を助けてくれた時に入れてくれた小屋は――」
「俺達のサブアジトみたいなもんだ」
「サブアジト…一体何者なんだよお前等は…」
「それはキノコを燃やせる程の魔力を見せれたら、教えてやるよ」
「………」
ジンは素手で絶死のトリュフと呼ばれるキノコを持つ。
そして…念じる。
魔力を、キノコを掴んでいる右手に込めて。
そして放つ。
「っ………!」
ジンの右手に宿る、炎。
そして、絶死のトリュフにすぐさま引火。
「………な」
「………へぇ」
少年が驚き、ルキが腕を組む。
キノコはジンの魔力による炎で引火し、一気に燃え上がる。
「……………」
(これくらいでいいか)
ジンが魔力を納め、キノコの火を消す。
キノコは真っ黒焦げになった。
「………」
ジンがキノコを指で触る。
真っ黒焦げになり、そしてブヨブヨしたような感触。
「凄いわね、あなた」
「………」
ジンが真っ黒焦げになったキノコをルキに渡す。
ルキが手袋を付け、キノコを貰う。
「これで毒を絞り出し――熱っ!!」
真っ黒焦げのキノコ、熱くない訳がない。
それもそのはず、料理しようとしても燃えないキノコをジンは燃やしたのだから。
温度は当然高くなっている。
「あ、すまん」
「これは私が悪いわ。けど、あなた凄いわね」
「………そうでもない。俺より強い奴だって、いるだろ」
「いいや、私が見た炎の魔力を持つ者の中ではあなたが一番火力が高かったわ。そして…あなたが群を抜いて強いと言う事も今ので分かった」
「………そうか」
ジンが腕を組む。
そっぽを向き、辺りを見渡す。
森の中、朝露に溢れているような場所。
嵐の後の森は、湿っている。
「湿っている中で、こんなに強い魔力を出せるとは」
「………」
少年がジンの方へ歩く。
「疑って悪かったよ、俺はカイ。そしてこっちがルキだ」
「…カイにルキ、宜しく」
カイと名乗った少年はジンの肩を叩く。
「…何をする」
「さっきは疑って悪かった…本当に」
「別にいい。俺も…助けて貰った立場ですまない」
「大丈夫さ。けど………助けない方が良かったよな…?だってさっき、全てに絶望して死のうとしてたって…」
「………」
ジンがそっぽを向く。
カイが少し心配そうにジンを見つめる。
ルキがジンの方を見て、喋り出す。
「あなた、死にたいの?」
「………」
頷くジン。
ジンの頷きを見て、少し微笑むルキ。
「…そう。それは良かったわ」
「…良かった?何が…」
「私もカイも、それぞれ違った理由で事情を抱えている。世界に絶望した者達の集まり」
「世界に絶望した者達の集まり………」
「………」
カイもルキも何か事情を抱えている。
そして、ルキはジンを誘う。
「突然だけどジン、殺し屋をやるつもりはない?」
「………は?」
困惑するジン。
突然殺し屋への勧誘をされれば、こういう反応に誰だってなる。
「さっきも言ったけど私達は、世界に絶望した者達の集まり。そして世界に絶望を起こした者達を殺す為に…集まった者達でもある」
「殺す為…だと………?」
「勿論これが最善だとは世間は分かってくれないはず。本来人殺しは犯罪だから当然よ。けれど………人殺しに正しい時があるとも思うわ」
殺しは最善ではない。
だが…殺意があると言う事は、そういう事だ。
正しい殺しがある…そうルキは思っている。そしてそれはルキだけじゃない。ルキとカイを含む、殺し屋の皆もだ。
「何を言って………」
「毒親に苦しんでいる子供を見た事はない?」
「………!」
「いじめられている子供を見た事はない?」
「………」
「体罰、虐待、性暴力――他にも色々苦しんでいる人がいる。本来苦しむ必要のない人達が、苦しむべき奴等が生きているせいで苦しんでいる。私達は…本来苦しむ必要のない側だったはずよ」
「…お前は何に苦しんだんだ…?」
「………親。私は親から…執拗以上の暴力を受け続けたわ――」
「っ………」
息が詰まるジン。
ルキの也から想像できない言葉。
ルキが自信の胸に手を当てる。
「…その印が、これ」
「…胸?」
「…この身体に…酷く大きい傷を付けられた。いくらあなたとはいえ裸を見せるのは嫌だから隠すけど、アヤメという女の子が私達の仲間にいる。その子にここの傷を見せて…そして酷く怯えさせてしまった。だから私は肌を露出させる水着なんて着れない。他の子にはできた女の子としてできる事が…できなくなった」
「………そうか」
ルキの身体には大きな傷が付いている。一生消えない傷だ。
そして外傷だけではなく、心の傷も負っているはずだった。それにより世界に絶望したルキ。
「聞いてすまない」
「別にいいわ。そしてカイは………」
「俺は両親を殺された」
「っ………」
息を詰まらせるジン。
カイは両親を幼い頃に殺害されていた。それにより世界に絶望したのだろう。
「ありきたりだと思っただろ?けど、両親を殺されるって相当酷い苦しみを負う。これは両親を殺された奴にしか分からない。何せ殺されたのが………俺の誕生日の日だからな」
「………」
全てを絶望しているジンは、二人の絶望を聞いて頷く。
「………家族に暴力を受けたから、両親を殺されたから、それらがありきたりなんて俺は一切思わない」
「ジン…」
「………良い事言ってくれるわね」
腕を組むカイ。ルキが少し微笑む。
「ルキに一生消えない傷を負わせた両親…カイの両親を殺した奴…それらは世界の癌だ」
「………言い過ぎじゃない?」
「言い過ぎなんかじゃねぇ。癌は…治さないといけない。治すために放射線を当てて細胞を殺す。俺達は、その放射線になる。放射線になって…癌細胞共を全て殺す。それは…正しい殺しだ」
「………なるほど」
「ふむ」
ジンの言葉に納得するカイとルキ。
ジンは決意する、殺し屋になると言う事を。
「私があなたを殺し屋に勧誘したのは、あなたが殺し屋をやり始めて逆に殺されるって言うオチを作るために言っただけのつもりだったのだけれど」
「な…そんなつもりで言ってたのか…!?」
ジンが驚く。
「本当はそのつもりだったし、あなたはもしかしたら死ねればいいってつもりかもしれないけれど」
本当にそのつもりだったルキ。
だが彼女の中で考えが変わっていた。
「どうせ死ぬなら、癌細胞いっぱい殺してから死んだ方が、楽しくない?」
「…それは楽しいな」
「ふん、決まりだな」
カイがジンに歩いて近寄る。
そして、手を差し伸べる。
「延命させたのがかえって正解だったみたいだ。俺達と一緒に、殺し屋やろうぜ」
「あぁ、こちらこそ。死ぬのは………ひとまず後回しだ」
ジンとカイが握手する。
「此方こそ宜し――熱!?」
「…あ」
カイがジンから手を離す。
まだジンの魔力による熱が籠っていたのだろう。
魔力を発したジン本人は熱に気付いていないが。
「危うく癌細胞が死ぬ所だったな」
「な…俺が癌細胞だって言いたいのか!?」
「冗談だよ」
「………ふふっ…」
ジンの冗談にルキが笑う。
ルキの笑いに、ジンとカイもつられて笑う。
この笑いは、森中に響く勢いで広がる。
全てに絶望して、死のうと思っていたジン。
それを救ったのは殺し屋であるカイとルキ。
正しい殺しをしている世界に絶望した者達…殺し屋である彼等と共に生きる事にしたジン。
この時の選択…この時のジンを救った者達が………
まさかあんなことになるなんて………
この時は思いもしなかったのだろう。
とある場所にて。
「………ここが人間界――」
悪魔族の少女が地に降りる。
人間界に来るのは初めてである悪魔だ。
彼女が辺りを見渡す。
辺りにあるのは木々、つまり森の中だ。
「まずは…人に慣れなきゃ…か」
その悪魔族の名は………
契約の悪魔…エル。
現代にホワイト達とサキュアで戦った…卑劣な悪魔族。
そして過去にジンと会ったとされる………謎多き少女。




