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魂のレッドライン  作者: ギン次郎
1章 夢を見た天使
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43話 斬り裂けぬ強敵!!

 村に迫る巨大なオンネン。

 このままだと、村が危ない!!


「うおおおおおお!!!!!」


 まず真っ先に薫が斬りかかる。

 ところが、


「ぬあああ!?」


 なんと、オンネンの身体はゴムのように伸縮し薫の斬撃を受け止める。

 そしてそのまま薫を弾き飛ばしてしまった。


「なら俺が行く!!」


 斬れないなら突く!

 ここまで走ってきた勢いを助走に、オンネンに飛び掛かる。

 しかし、先ほどと同じようにオンネンの体は柔らかく伸び、勢いを殺してしまう。


「うわあああ!!!」


 薫と同じように吹き飛ばされる俺。


「なら、これでもくらえ!!」


「それは選ばれし、必殺の一刀。迷いなき、輝きの剣!!」


「四無一閃!!」


 薫が奥義を放つ!

 オンネンの身体は奥義に押され、ぐんぐんと伸びていく。

 しかしー


「なッ!? う、嘘だろ!?」


 段々と押す力が弱まっていき、そして反対に押し返される!!


「うわああああああああああああ!!!!!!!!!」


「若!!」


 凄い勢いで吹き飛ばされる薫、それをアウラさんはなんとか受け止める。

 が、勢いは殺しきれずそのまま木に思い切りぶつかってしまった。


「薫! アウラさん!!」


 慌てて駆け寄る。


「アウラ! しっかりしろ!!」


「大丈夫です……。ちょっと怪我しただけですから……」


「馬鹿野郎……。いいか、お前はここで休んでろ」


「すみません……」


 しかし、オンネンはその絶好のチャンスを見逃すはずもない。

 身体から生える無数の腕を、鞭のように振るって俺達に攻撃する!!


「くっ!!」


 腕もまたゴムのように伸縮するため、ただ振り下ろしているだけなのに一撃の威力が半端じゃない。

 当たり前のように地面がえぐれ、太い木が折れていく。

 あのゴムみたいな身体に傷をつけるには……。


「頼む! 薫、試してみたい技があるんだ! 少しの間、アイツの気を引いててくれ!」


「よし、分かった!!」


 鞭のように振るわれる腕を右へ、左へと避けながら薫はオンネンを引き付ける。

 その間に俺は剣をー

 鞘にしまう。


「光……さん……?」


 俺の能力は「見切り」だ。

 相手の技を理解し、防御に活用する特技。

 しかし、何も防御にしか使えないわけではない。

 技を理解する特技なら、例えオリジナルには及ばなくともー


 技を模倣することはできるはず!!


 なら、今放つ技は一つ。

 神速の抜刀により、真空の刃を生み出す剣技。

 すなわち


「カマイタチ!!!」


 剣を鞘から抜いた瞬間、突風が吹き荒れる!

 ルークの打ったオリジナルよりは弱いが、それでも威力は十分。

 目に見えぬ真空の刃はそのままオンネンに迫りー


【!!!!!!!】


 オンネンの身体に傷をつける!!

 しかし、巨大な身体に比べればそれは小さな小さな傷だった。


「ちくしょう……。やっぱりぶっつけ本番はキツイか!?」


 しかし、他にオンネンを傷つける術がない。

 ならどんなに小さな傷でも、これを続けるしかなかった。


「薫! 頼む、もう少し耐えてくれ!!」


「はぁ!? あんまり無茶苦茶言うんじゃねぇよ!!」


 再び、鞘に剣を収め抜刀!!

 しかし、二回目は上手くはいかなかった。


【!】


 オンネンが急に跳ねたかと思えば、なんとその身体を回転させ始めた。

 身体から無数に生える腕が、プロペラのように風を起こしカマイタチを吹き飛ばす!

 しかも、その竜巻のような暴風は俺達さえも巻き込む!!


「うわああああああああああああ!!!!」


 吹き飛び、地面に打ちつけられたがなんとか立ち上がることは出来た。

 しかし……


「……! 剣! 剣がない!!」


「何!?」


 暴風に巻き込まれ、剣を落としてしまった!?

 何処を探しても剣は見つからない!

 なんなら、鞘すらも見つからない!!


「やけっぱち! 逃げろー!!」


 剣を探す俺に向かって、腕が伸びてくる。

 剣がなければ、打ち返すことも出来ない!


「まずい! まずい!!」


 必死に逃げる!

 しかし、さっきの暴風で道がボロボロになっておりー


「あ!!」


 何かにつまずいてしまった!!


「やけっぱちー!!」


 薫が叫ぶが、それに意味はなく。

 容赦なく腕は俺に迫る!


「ひいいいいいいいいいいいい!!!!!」


 しかし。


【!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!】


 オンネンの咆哮が聞こえた。

 俺は捕まっておらず、目の前には……


「木刀……?」


 不思議な雰囲気を放つ、一本の木刀が刺さっていた。





次回 44話「生命の剣 村正」

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