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不思議ライフは突然に  作者: みーこ
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波流人、姉に誘われる

初投稿になります。

至らないことばかりですが、何卒ご容赦願います。

何分本業の方が忙しく、不定期更新になりますが、せっせと書きだめしていきますので、応援して下さい。


この話は、私の体験談を元に作成しております。

実際は派手な事はないのですが、やはり皆さんに楽しんで貰う為に、大分盛ってある事を先にお伝えしておきます。


楽しんで頂けたら幸いです。


「はるー!居るなら返事しろー!」


それは明日を週末と控えた金曜の夜8時、

夕飯も食べ、風呂に入る前に自室でダラダラを満喫していた俺のステキ時間をブチ破る声が聞こえた。


ダダッと階段を駆け上がる音がしたと思ったら、バーンって扉が壊れそうな音を立てて、姉のさつきは部屋に入ってきた。


「部屋にいるなら返事しなさいよ!」


「うるさい。静かにしろよ」


「まぁいいわ。あんた明日、東京に行くから泊まりの用意をしておきなさい」


「はぁ?何言ってんの?そんな話し、聞いてないぞ」


「今言ったわよ。それにこれは決定事項よ!」


「だから何だっていうんだよ。まるで話しが分からんわ。めんどくせーよ」


「それもそうね?じゃ、話してあげるから良く聞きなさい」




姉の話しはこうだった。




姉は現在大学生で、大学での友達と一緒にあるセミナーに申し込んだらしい。しかし、その前日(明日ね)になって、友達に熱が出てしまい、明日のセミナーには行けなくなったとの事だった。

普通ならキャンセルすればいいんだが、何せ高額な代金は返金不可らしく、ホテルの予約、新幹線のチケットも既に購入済み、他にも知人を何人か当たったらしいのだが、生憎断られてしまったそうだ。

そりゃ今の時間から一泊、それも観光じゃなくて、何か分からんセミナーなんて、誰も行く気なんかしないわな。

当然俺もお断りなんだが、そこは家族ヒエラルキーで姉の下にいる俺は、姉の上から目線な態度で強制参加を申し付けられた訳だ。


「という訳だから、明日はあんたが参加するのよ。普通なら、半額ぐらいは貰いたいけど、急な事だし、あんたは高校生だから、流石に払えないしね。だから今回はタダで参加させてあげるわよ。だから楽しみにしてなさい。前から行きたがっていた東京に行けるんだから、感謝しなさいよ!」


「何だよ、その態度は!それが人に頼む態度かよ!やってらんねー。俺絶対行かねーからな!」


「ふーん。そんな事いっていいのかな〜?セミナーの会場は、あんたが前から行きたがっていた秋葉原だよ。セミナーは5時に終了だから、その後の時間はどうしようなか〜。色々街を散策しようかな〜。あんな店やこんな店があちこちにあるから、お姉タン目移りしちゃって大変だ〜」


「!!!!」


「それに今回ホテル奮発しちゃったから、夕飯は高級中華を予約済みだしぃ〜」


「!!!!」


「きっと街にはコスプレした可愛い子が沢山あるいているんだろうね〜。一緒に写真撮ったりして、一躍はるの思い出のページに鮮烈デビューだね。ツーショット写真はお姉タンに任せなさい!!」




姉の言葉が俺の中でリフレインする。




『秋葉原、秋葉原、秋葉原…』




高級中華がターンテーブルでグルグル回転し、キラキラと輝いていた。




「伊勢海老、アワビ、フカヒレ…」



すかさず次なるキーワードが囁かれる。




「コスプレ、フィギュア、メイドちゃん!」




緑の髪をした少女、限界まで露出をした女剣士、ゴスロリちっくな衣装のツインテール。




「美少女、アニメ、ツーショット…」




「!!!!!!!!」




俺の頭に何だか分からない光のスパークが輝き、その時ハッキリと天の声が聞こえた。




『汝、秋葉原で出会いを求めよ』




そうか、そうだったんだ。

これは俺が心から求めていた美少女との出会いなんだ。

何でこんな簡単な事に気付かなかったんだ。

俺の人生の分岐点が、こんな身近な所に転がっているとは!

俺は何てアホなんだ。

チクショー、姉の分際でたまには良い事をするじゃないか!


「姉貴、俺が間違っていたよ。ありがたく行かせて貰うよ。ありがとう」


「分かってくれればいいのよ。だって可愛い弟の為じゃない。お姉ちゃんが、はるの為にならない事今までした事ないでしょ?」


「そうだよな。本当にありがとう。こうなりゃ明日が楽しみだ。そういう事で明日の用意をするよ。必要な物とかあるのか?」


「そうね、筆記用具とノート、後は泊まりに必要な物ぐらいかしら。そうそう、楽な服装でいくのがいいわよ」


「わかった。今から用意するわ」


「じゃ、明日は6時に家を出るから、ちゃんと起きなさいよ。じゃ明日は張り切って行きましょう」





姉が部屋を出て行き、いそいそと明日の準備を整えた。

待ちきれない期待で中々寝付けなかったが、しっかりと目覚ましをかけて、夢の中へ入っていった。






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