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500年前の決戦

18/2/19 魔法詠唱関連変更

500年前つまりは討伐歴元年 ーー魔王城ーー

「ははは!手こずらせおって!しかしもう打つ手はないようだな」

6人詠唱の拾八印魔法(じゅうはちいんまほう)を耐えた魔王が万策尽きた勇者たちに言い放つ

「まさか耐えるとは!」

切り札を切って力を出し尽くした勇者が言う。

「おいおいマジかよ」

闘気絞りきった戦士も剣を杖に膝を付く。

「もうダメね……」

マナが尽きた魔法使は杖を投げ出し座り込む。

「ははは・・・まいったなこりゃ」

闘気もマナも尽きた盗賊はかろうじて武器を構えてる。

「諦めるな!攻撃に備えろ」

気絶するのをぐっとこらえて聖騎士が皆をかばうように先頭に立つ。

「あああ……」

恐怖に震えて言葉もでず完全に戦意を失った賢者だ。


「まだ戦いは終わっていないぞ?」

完全に気を抜いていた賢者は防御も取れず魔王に殴り飛ばされ壁に叩きつけられて意識をうしなった。


「賢者!」

魔王からの攻撃を防ぎながら聖騎士が叫んだ。


魔王をじっと見て勇者は決意の表情で口を開く


五芒星封印(ごぼうせいふういん)しかない・・・」


「だな」戦士は決意した表情で同意した。

続いて魔法使いと盗賊も勇者の顔を見ながら頷く。


「仕方ない賢者よ後は頼んだぞ!」

魔王の吐く炎を防ぎなから聖騎士が前に出た!


賢者を除いた5人が魔王を取り囲む!


「フフフ!一人減ってしまったようだな次はお前だ!勇者よ」

魔王は目の前に陣取った勇者に魔法を叩きつけようとする


「異 門 開」「捧 命 身」「聖 滅 極」

「封 魂 魔」「異 門 閉」

「「「五芒星封印(ごぼうせいふういん)」」」

魔王の足元に五芒星の描かれた魔法陣が出現する!


五芒星封印ー5人の聖なる命を代償に対象の肉体を滅ぼし魂を

次元の彼方に封印する5人詠唱の自滅魔法だ


勇者に向けられた魔法が光の壁に阻まれる。

「何だこれは?まさか!封印術式!?」

周りを見渡し魔王があせる。

「そうだよ俺達だけ死ぬわけに行かないんでね!」

勇者が答える。

「抗う力は残ってないか……」

魔王は自分が消滅するのを察する。


魔王は思念波を飛ばす。

「我を呼び戻す魔物は50年もしないうちに現れるであろう」

苦し紛れに魔王は世界中に宣言する。


光の壁が狭まり魔王の体は消滅し魂は次元の彼方へ飛ばされた。

それと同時に5人の体は石膏像のように白くなり崩れ去った……


この場に残ったのは5つの灰の山と意識を失った賢者だけだった。

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