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魔王の災難

文章を初めて書くので状況がわからないかもしれませんがよろしくお願いします。


18/2/19 魔法詠唱関連変更

ーー討伐歴500年ーー

つまり魔王が討伐されてから500年後、魔物と人は住み分けがされていて人間同士の国家間で小競り合い程度の戦争が起こるぐらいに平和は保たれている。


「我を呼び戻す魔物は50年もしないうちに現れるであろう」

魔王が死の淵で全世界に放った思念波は、安堵と危惧を同時に与えたがその後一向に現れず平和は保たれたままであった……


人里離れた魔の領域と呼ばれる山頂に築かれた城がある。新たに建てられてこの城は魔物たちの間で新魔王城と呼ばれていた。「ついに準備は整った」玉座の間に声が響く、城には数千もの魔物軍が集まり主の復活を待ち望んでいる。玉座の間に大きな柱が6本あり中央には魔法陣が描かれている。柱の間に魔法陣を取り囲むようにリッチと呼ばれるローブ着た骸骨が6人居る。このリッチたちが魔王復活を主軸に魔物を束ねていた。


「始めるぞ!」


その声に合わせて6人のリッチは魔王復活の術式が込められた魔法陣を作動させる。


魔法陣から黒い影が立ち昇り辺りには邪悪なマナが充満し、影が実体を持ち始める。


「成功だ主は戻られた!」リッチたちは跪き王の言葉を待つ


影は完全に実体を持ちついに魔王が復活した。


「今すぐ逃げよ!」

リッチたちは思わぬ魔王の言葉に驚き戸惑う

「糞!やはり思念波は封じられている……すでに近くに来ているか」

驚き行動しないリッチに向けて魔王が怒号を飛ばす。

「何をしておる!一刻も早くこの場を離れて配下の魔物共に復活の儀は行わないように広めろ!」

魔王の言葉理解できずに互いに顔を見合わせ惑うリッチ

そこに聞きなれない声が響く


「やぁ魔王!17年ぶりだね!今回は意外と早かったね」

不健康そうな青白い肌に、朝露を浴びた草原のようなきらめく緑の髪は短めに整えられている。黒い外套を纏い中には赤いローブを着込み大きな魔石が付いた杖を手に持ついかにも魔道士といったの佇まいの若者がそう言いながら近づいてくる。


リッチの一人が「侵入者を滅ぼすぞ!」と声をあげる

それと同時にリッチたちは6人詠唱の拾八印魔法(じゅうはちいんまほう)を放つ!

「開 混 門」「火 炎 極」「火 炎 黒」

「火 炎 円」「火 炎 柱」「閉 混 門」

「カオスフレイムピラー!」

それは混沌より召喚された黒い炎の柱がすべてを焼き尽くすこの世界では最大級の魔法で魔王に手痛い傷を与えられるほどに強力な魔法が一人の人間に向けられる。魔道士がいた場所が黒い炎に包まれる……リッチたちは勝利を確信し魔王の方に向き直る。


「何をしておる!早く撤退し周知せよ!」

魔王のあせった声にリッチたちは魔王とは大したものではないのかと思い始める。


「もう遅いですよ」

混沌の業火を物ともせず炎の中から平然と歩み出てくる魔道士に驚き戸惑うリッチたちを無視して魔法をはなった。


「聖 滅 円 柱 極」

「ホーリーエクスキューション!」

魔王を中心に白い光の柱が広がる始める。城がまるごと入るまで広がり切るとその直後、轟音とともに魔王軍は城ごとすべてが崩壊し始める。


「またしても我は滅ぶか……いい加減にしてほしいものだ……」魔王が消滅した。


「いい加減にしてほしいのはこっちですよ!まったく……」

切り取られたように平らになった山頂で一人佇む若者……いや500歳を超える

この若者の姿を保った老人は500年前に魔王を滅ぼした勇者のパーティーメンバーで賢者と呼ばれていた。

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