プレイ5 チームゲームファイターズ発足!
放課後のゲーム部の部室。そこで天宮がミーティングを
始めていた。
「まさか、こんな風にミーティングができるなんてね!
皆、集まってくれてありがとう。これで正式に部活と
しても活動できるわ」
「部長」
「さて、これからの私達の活動だけど、ハイウェイの
全国大会に出る為にまず予選に出て勝つ事が目標よ」
「大会」
「朝霧くんは大会には多く出てるのよね?」
「えっと、オンラインの中でならですけど」
「そっか。現実ではないんだね。でも、朝霧くんなら
大丈夫よ。その前に色々練習もするし」
「そうですよね。まだ時間があるんだから練習しないと」
「そこで、これから休日はゲーセンに通って練習を
します。大会の会場はゲーセンの様なステージらしいから
その雰囲気になれる為にゲーセンに通います」
「お金かかるわね」
「それなら大丈夫よ。今は正式な部活なんだから
部費も出るから」
「だったら遊びほうだいだな」
「神楽坂、遊びじゃないよ」
「わかってるって」
「まぁいいわ。なのでこれからは大会に向けて動くから
皆、頼むわね」
「了解」
「それから最後に私達のチーム名だけど」
「チーム名?」
「ええ。団体戦に出るからチーム名を決めないと。誰か何か
あるかしら」
「それなら」
「お!朝霧くん。どうぞ」
「じゃあ、えっと、ベタだけどゲームファイターズ
ってどうかな?」
「いいじゃない!皆はどう?」
「わかりやすくていいわ」
「いいと思います」
「じゃあ決まりね」
秋葉原ゲーム部、チーム名ゲームファイターズがこうして
発足した。
放課後、部室でハイウェイの練習をしていると部長の
天宮が遅れてやって来た。
「皆、集まって」
「なんですか部長」
「今度の休日にハイウェイの練習試合をする事にしたわ」
「練習試合?」
「ええ。相手は西東京白戸台高校よ」
「白戸台ってハイウェイでも、他のゲームでも全国に
行ってる強豪よ?よく相手が引き受けたわね」
「まぁね。あっちに知り合いがいるから頼んだのよ」
「楽しむのはいいけど、相手が大きすぎない?」
「全国に行くなら絶対倒さないと行けないわ。今の私達が
通用するかも試したいしね」
「そうだな。どうせやるなら強い奴の方がいいしな」
「ええ。それで、対戦方法は団体戦ルールで行うわ!
五戦勝負して先に三勝した方が勝ちよ。今からその順番を
決めるわね。まずは先鋒、神楽坂!頼むわよ」
「任せな。先手必勝で行くぜ」
「次の次鋒戦はゆい、お願いね」
「いいわ。頼まれてよ」
「それで、大事な中堅戦だけど、朝霧くんお願いしても
いいかしら?」
「僕でいいんですか?」
「ええ。おそらく、この中で一番うまいのはあなたよ!
まぁまだ実践経験が足りないから、本当の力は
まだ出せないかもしれないけどね」
「わかりました。やってみます」
「ありがとう。その後ろを守るのは佐藤くんあなたよ」
「守る」
「ええ。後ろに頼もしい人がいると前の人はやりやすい
からね。安心できるから。だから頼むわね」
「はい。頑張ります」
「で、大将は私で、この順で行くから皆、絶対勝つわよ」
「おお!!」
そうして休日、朝霧達は相手校の西東京白戸台高校に
向かった。朝霧にとってこれが初めての団体戦での
勝負となる。