第30話 新しい家
バンドリのイベントで忙しいです(笑)
二作品目の方も宜しくお願いします
特技の分配もある程度は決まったため、祐也は完成したサーシア作の洋風の屋敷の中を見ていた。
内装は驚くというよりは、納得といった感じだ。基本的には木でできていて壁は白色の壁紙になっている。貴族の屋敷といえばキラキラで豪華すぎて目が痛いという話を聞いたことはあるが、全くそんなことはない。
家具とかもついでで創ったらしく置かれていて、金や赤といった派手な色ばかりではなく、落ち着いた色合いの家具が置かれている。貴族からすると質素とか貧乏と思われるかもしれないが、祐也たちは貴族ではないので十分だった。
それにしてもさすがと言うか何と言うか、センスの差を見せつけられた気分になった。実際祐也が創ったらこうはならなかっただろう。少し悲しくなった。
リビングを見た後キッチンを見に行った時、得体の知れない物がいっぱいあったので気になって足を止めた。
「これはなんだ?」
円が書かれている四角い箱のような物を手に取ってサーシアに聞いた。異世界の調理器具か何かだろうか。
祐也の問いに答えたのはマリーだった。
「それはミキサーです」
「これが?」
どう見ても四角い箱にしか見えなかった。これを見て一発でミキサーと言える人はこの世界にはまずいないと思う。
マリーは実演してくれるようで、人参を次元倉庫から出した後、書かれている円の上に置いた。人参を置くとその円の下辺りに光が数個つく。スタートボタンか何かだと予想される。
案の定マリーは数個あるうちの一つを押す。すると人参が円に吸い込まれていった。不思議な光景なんてレベルではない。壁をすり抜ける幽霊を見ていたからこそ驚きは少なかったが、これは科学の域を越えている。
進歩しすぎた科学は魔法と区別がつかないとはよく言ったものだ。本物の魔法がある世界なのに自分の目を疑ってしまった。
人参が完全に円の上から消えるのを確認した後、マリーは箱の上の部分をカパっと外した。
……外れるんだ。
「これで完成です。ミキサーですがこのようにみじん切り程度の荒らさに設定することもできますし、ペースト状にする事も可能です」
「それは便利だな!」
これがあれば、玉ねぎで泣く主婦はいなくなるわけだ。さすが未来の技術。そこの奥さん!色んな機能がついたミキサーが39800円です!いかがですか!みたいな感じで深夜のテレホンショッピングこと、ジャパネットた○たとかで将来宣伝してそうだ。あの高い声が懐かしい。
他にもいろいろ未来の技術がキッチンに導入されていた。IHの進化番のようなものにそれ専用のフライパン。電子レンジのようなものや、オーブンのようなものまであった。ちなみに全部電気は必要ないみたい。電気ではない別のエネルギーとは、さすが未来の技術だ。
全ての器具の説明を聞いてたら朝になりそうなので祐也はキッチンを後にした。
屋敷は三階建てになっており、一回がリビング、キッチン、ダイニング、浴室となっている。二階と三階は部屋が10個ずつくらいあるらしい。どこが誰の部屋かはすでに決まっているらしく、祐也は自分の部屋に案内された。
自分の部屋は二階にあり、階段を上がって目の前の部屋だ。階段前の理由は真ん中部屋だから監視がしやすいからだそうだ。解せぬ。
祐也は扉を開けて中に入った。すると目の前には豪華なカーペットのしかれた大きな部屋があった。
真ん中には大きなソファーがあり、そこから扉とは反対側に窓がついていて外の景色が見えた。窓の近くには、これまた大きな机があり椅子も凄くふかふかで座り心地がよさそうだ。
「なんということでしょう!」という台詞と共に某テレビ番組のBGMが頭の中で流れていた。
部屋のできは一般人がこれを作ったと知ったら職人が自信喪失して廃業しそうなレベルだ。
部屋の中にはもう一つ扉がありそこが寝室になっているようだった。大きくて寝心地の良さそうなベッドがある。電気は明るさを自動調節してくれる未来の電球を使っているようだ。快眠間違いなしだそうだ。
ついついベッドを見てしまうと飛び込みたくなるのは何故だろうか?人の視線があるのでそんなことはしないのだが。
飛び込む代わりに手でベッドを触って柔らかさを確認した。
「凄くやわらかいな。もとの世界でもここまでのベッドはホテル以外で使ったことがないくらいだ」
ベッドをぽんぽんと叩きながら言った。これから毎日このベッドで寝れると思うと頬が緩んだ。今から楽しみだ。
自分の寝室を見て別の部屋というか、部屋の中にある部屋と言えばいいのだろうか?1LDKのマンションの一室をイメージしてもらえたらいい。次はお風呂場もあるらしく、そこに移動しようとした時、布団がもぞもぞと動いた。
「な、何だ!?」
「わ、私たちはなにもしていないぞ!」
祐也は恐る恐る布団を引き剥がした。
「すぅ~……」
「「「…………?」」」
そこには唯一いなかったアリアが可愛い寝顔を晒していた。祐也はアリアを起こさないように頬をつつきながら聞く。
「アリアに部屋はないのか?」
「しっかりと準備したわよ?それに私はその子が自分の部屋で寝るところをしっかりと見たわ」
じゃあ何でここにいるんだ?マーキング?その辺のことは起きたら聞くとして、今はこの光景を目に焼き付けねば!目を閉じたら可愛すぎる寝顔を思い出せるくらいになった後、部屋のその他機能を見た。
お風呂は普通の浴槽でちょっと安心した。あまり未来の技術ばかりだと頭が混乱しそうで少し心配だったのだ。勿論未来の物もあった。小さい冷蔵庫や、自動掃除機の改良版みたいな物だった。アナログの素晴らしさをその時初めて知った。
自分の部屋はそれくらいで他の人の部屋を見て回る。他の部屋は各自で内装を創ったらしくそれぞれの特徴というか性格が出ていた。
まず咲夜。相変わらず期待を裏切らない。咲夜の部屋はなんと和室になっていた。
床には畳が敷かれており、部屋を分ける扉は襖になっていた。床の間や、よく分からない習字の壁掛け、そして謎の坪などが置かれていた。
寝具はベッドではなく、布団を選んだようで個人的には羨ましい。どちらかと言えば布団派だからだ。今更変えてもらうほどでもないが。
トイレだけ洋式だった。空気読めよ。
次にサーシア。
………うん普通!
「何?文句でもあるの?」
「滅相もございません!」
きつく睨まれたので首を横に勢いよく振った。サーシアが俺の部屋を創ったと聞いてたから予想通りだ。
部屋の造りは殆ど同じで、所々女性らしさが出ているといった感じだ。要は祐也の部屋を少しオシャレにした部屋がサーシアの部屋だ。
最後にマリーの部屋だ。
え?フレイヤさんの部屋?当時はフレイヤさんが仲間になるとは誰も思ってなかったからな。後で創ることになっている。閑話休題。
マリーの部屋だが、凄いことになっていた。ジャンプ公式のエロ漫画のヒロインの研究所みたいになっている。扉とかないし、空間は外見よりも広い。正直意味がわからない。
未来の技術にツッコミを入れる気などないが一つ言わせてもらいたい。何でもありかっ!
全員の部屋の確認を終えた後、簡単にご飯を食べてその日は終わった。
「私は祐也さんのお部屋で寝ます!」
「それはさすがに許可できないわ!」
サーシアとフレイヤさんが争ってるのが聞こえたが、聞いていないフリをした。
サーシアは無事部屋の防衛に成功したらしくアリアを抱き枕にして快眠することができた。
別に夜這いに来てくれてもよかったんだけどね。い、行く勇気がないとか言うなし!
次回は魔法適正について調べにいきます




