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第28話 特技分配その1


「完成よ!」

 

「おお~!!」

 

 新しい家が完成した。作成時間は小一時間ほどしかかかっておらず、さすが我が能力なんて思っていた。家の見た目は最初の模型と殆ど変わっておらず、イギリスのカントリーハウスを連想させる見た目だ。これを実際のお金で作ろうと思ったら一体どれ程お金がかかるのだろうか……考えたくもない。

 

「内装は私達も手伝った」

 

「え!?」

 

 何その不穏な発言。マリーなら近未来的な内装で便利になっているだろうが、咲夜だとかなり心配だ。ホグ○ーツ城を創ろうとした馬鹿だからな。一応サーシアが監督していただろうから多分大丈夫だとは思うが……心配だ。

 

「それでその横にいる女はだれ?」

 

 サーシアは隣にいる女性をチラッと見た後、祐也をギロリと睨んだ。副音声で「私達が家を創ってる間にあんたは女と遊んでたの、へー、覚悟はできてるんでしょうね?」と聞こえた気がしたが、多分気のせいだ。気のせいだと思いたい。

 

「この人は幽霊だったフレイヤさんだ!ですよね?」

 

「はい」

 

 祐也は必死に弁解する。やましいことがなかった訳ではないのだ。何とかして追求されないようにしなくてはならない。

 フレイヤが同意したのを見て、サーシアは目を見開いている。ビフォーを知ってる人なら当然の反応だろう。面影は残っているので否定はできないが、雰囲気というかオーラが180度がらりと変わっているので別人に見えてしまうのだ。冗談抜きでマジ天使。

 

「いや、でも、ちょっと待って!」

 

「お、おう」

 

「フレイヤは幽霊だったはずよね?」

 

「そうだな」

 

「じゃあなんで肉体があるのよぉぉぉ!!」

 

 サーシアは頭を抱える。混乱状態になっているので、キャラ崩壊しているが言わない方がいいだろう。混乱する気持ちも理解できるし。

 

「それは俺の新しい能力だと思ってくれ」

 

「新しい能力だと!?」

 

 祐也の言葉に反応したのは咲夜だった。お前の反応とか要らないから、真剣に。秘術なんだから言う必要もないと思うし、根掘り葉掘り聞かれるのが面倒だ。では、どうすればいいのか。それは簡単だ。魔法の言葉を使えばいいのさ!

 

「理由は『かくかくしかじか』だ!」

 

 以下略とかでも説明できそうな気がするが、それを試すのは今度にしよう。これで説明したら咲夜には理解できないから一石二鳥だ。

 

「それでフレイヤは何ができるの?」

 

 いや、俺に聞かれても困るんですけど。ヴァレルノールが操れなかったことからわかる通りフレイヤは聖属性魔法を使えたので何ができるかとかは分からないのだ。聖属性を使えない場合、ステータスウィンドウに使役って欄があったからそこから確認できると思う。

 

「そうですね、魔法は使えないと思います。魔力生成器官(マスティア)が感じられませんので」

 

「体が魔力でできてるのなら納得ね。特技と、能力は?」

 

「そちらは問題ありません。槍が超級までと“鑑定”が使えます」

 

 今更だがうちの女性はスペック高いな。特技の超級になると才能が必要になるらしいし、“鑑定”は商人の娘だから当たり前だとしてもここに魔法も使えたとなると、生前にヴァレルノール殺せたのも納得だ。

 

「なら大丈夫そうね。改めて私はサーシア。よろしく」

 

「よろしくお願いします」

 

 二人を見てると育ちの差というか何というかを感じるな。一応サーシアも長の娘だけど、生活感の違いのせいか、あんまり裕福なオーラがない。それに比べてフレイヤさんは礼をするときもスカートの裾を摘まんだり、話し方が丁寧だったりとすごい差を感じるのだ。それがどうという訳ではないのだが。

 

 

 

「そうだ咲夜。ついでだからヴァレルノールから奪った特技について教えてくれよ」

 

「片っ端から奪ったから何があるか把握していないのだ。少し待ってほしい」

 

 片っ端から奪ったって、どれだけ特技持ってたんだよ。さすが魔王軍と言ったところだろうか。よくそんなやつに勝てたよな。

 咲夜は管理魔法でステータスウィンドウを弄っているのか手が空中でタッチパネルでも触っているかのように動いている。日本だとパッと見不審者だがこの世界では何ら不思議ではないらしい。

 

「今思ったんだけどさ、ステータスって他人に見せられないのか?」

 

 そうできたら手っ取り早いのだ。百聞は一見にしかずとも言うからな。さすがにそこまで便利にはできてないか………

 

「できるわよ?」

 

「できるの!?」

 

 それはもっと早く教えてほしかった。そう思いながら見てると「聞いてこなかった方が悪いわ」とサーシアに言われてしまった。間違いではないので言い返せない。

 

「それでどうやるんだ?」

 

「管理魔法を使ったあと右上を見てみて」

 

 祐也は言われた通り、ステータスウィンドウを開くと右上を見た。目が書かれたアイコンがある。わかりやすっ!

 

「それを押せばいいってことか」

 

 よし、やり方はわかった。

 

「じゃあ咲夜、見せてくれ!」

 

「私の全てを見せてやる!」

 

 咲夜の目の前に突如ステータスウィンドウが広がる。他の人にも見えるようになるというのはこういうことか。俺のイメージでは俺たち全員に配られる感じだったり、大きく見えやすいようになるのかと思っていた。ただ単に他の人も視認できるようになるだけなんだな。

 

 ここからでは見えないため咲夜の後ろから覗きこむ形で見ることになった。えっと~

 

 

 月野瀬咲夜  階位5

 健康状態 良好

 状態異常 なし

 能力

 “強奪”(リサイブ)

 特技

 “剣術”、“剣激”、“心眼”、“光皇剣”、“必中”、“追跡”、“貫通”、“高速詠唱 闇”、“詠唱省略 闇”、“身体強化”、“逃亡”、“不幸”、“再生妨害”、“魔法破壊(マジックブレイク)”、“詠唱打消(スペルブレイク)”、“鑑定”、“調教”

 魔法

 契約魔法、浄化魔法、次元倉庫

 次元倉庫 5/20

 

 微妙に階位5なのが腹立つな。

 問題の特技だが、なんか凄いことになっている。俺の見たことない特技がいっぱいあるな。“光皇剣”が剣の伝説級の特技だ。ヴァレルノールから奪ったやつは“詠唱省略”とかかな?“不幸”も多分あいつのだろう。ドジではなく不幸だったらしい。可哀想に。骨がやたら固かったのは“身体強化”か?その辺は後で考えるとして、

 

「それでどう振り分ける?なにかこれが欲しいって希望がある人はいるか?」

 

「私は“身体強化”をいただいてもいいだろうか?」

 

「咲夜の能力で奪ってるからな」

 

 別にいいけど、これ以上強化するつもりなのか。咲夜は一体何を目指しているのかわからなくなるな。とりあえず今のままいくと脳筋ルート確定だ。その方が扱いやすいから問題ないけど。

 

「サーシアは“詠唱省略”なんかいいんじゃないか?」

 

 俺たちの中で魔法担当になると思うからサーシアにぴったりの特技だと思うのだ。ヴァレルノール見たいに初めと最後だけで中を省略するのだと思うけど、それができたら俺たちの火力はさらに上がると思うのだ。祐也の考えとは裏腹にサーシアは首を横に振った。

 

「私は闇の適性がないから使えないわ」

 

「適性……?」

 

「それはね、魔法には適性というものがあって、それが高いほど強い魔法が使えるようになるのよ」

 

 火と風は強いけど闇は適性が0なのよ、とサーシアは言った。適性が0ということはその魔法が一切使えないということらしい。そして特技名は“詠唱省略 闇”、闇属性魔法の詠唱を省略できるということだ。確かに闇適性がなかったら使えないな。

 

「それは保留で良いと思うわ。ギルドで調べれるから明日調べましょう。………あのジジイに一発入れないといけないしね」

 

「お、おう」

 

 最後のは聞かなかったことにしよう。そう心に誓う祐也であった。ギルマスの責任でもあるしな。

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