表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/38

第13話 これから

毎日PV数をニヤニヤしながら見させていただいています。


二日目で50、五日目で200、八日目で400、昨日は700とどんどん増えていくのが嬉しくて!


本当に読んでくださりありがとうございます!

これからも頑張ります!


ブクマの方もしてくださった方ありがとうございます!


「ん………ここは」

 

「サーシアが起きたぞ」

 

 やっと目を覚ましたか。かれこれ半日近く眠っていた。一応ご飯の準備はしてある。

 狩りに行ったのはロリゴンことアリアと祐也の二人だ。アリアは初めての共同作業なんて喜んでいた。そういうことは誰に教わったのだろうか?謎である。狩りでアリアが大活躍だったのは言うまでもない。

 

 狩りの時は森の中で迷わないように焚き火を炊いて煙を目印にしていた。改めてサーシアの重要さがわかった。

 サーシアがいなかったら森の中の狩りも帰りもかなり不便だ。もちろんそれだけのために重要というわけではない。

 

「そっか………始祖龍を倒したんだったわね」

 

 だんだん意識がはっきりしてきたようだ。無事でなによりだ。

 

「サーシアのおかげでな」

 

 正直なところサーシアの魔力がなかったら今頃どうなっていたかはわからない。いや、十中八九死んでいたか番ルート確定だったと思う。

 

「いいえ、あんたも咲夜も頑張ったわ。だから三人の…………」

 

「どうしたんだ?」

 

 祐也の方を見て急に固まった。

 何かおかしい物であるか?自分の姿を見るが特に何も変わってない。

 

「な、なななんでそいつが!」

 

 あ、そっちね。

 

「仲間にした」

 

「ど、どうやって!?その子始祖龍なんでしょ?」

 

 あーそっか。あの時混乱してて龍人種ってこと知らないのか。

 

「それはだな、かくかくしかじかで~」

 

「それで伝わるのはアニメだけだと思うぞ……」

 

 異世界だからいけると思ったが無理だったか!まぁわかってたけど。一応やってみたかっただけだ。

 だが、サーシアの反応は違った。

 

「な、なるほど………話のできるドラゴンは怪物じゃないのね」

 

「「…………え?」」

 

 あれ、伝わってるっぽい?

 

「な、なぁ咲夜さん。俺今何て言った?」

 

「かくかくしかじかだよな、祐也さん?」

 

 だよな~。俺もそう言った。

 

「アリアは何て言ってるように聞こえた?」

 

「わ、我についてのことを言ってるように聞こえたぞ!」

 

 うん、言ってない。その説明を省くために言った言葉だが。

 とりあえず状況を整理しよう。元の世界、つまり漂流者はそのままの言葉通り聞こえた。逆に現地の人たちはその言葉の意味を聞こえた。

 これが翻訳の力か?試してみるか。

 

「咲夜、なんか適当に日本語以外で自己紹介してくれ」

 

「わかった。『私の名前は月野瀬咲夜だ。趣味はアニメとゲーム。最近は料理にもはまっている』ど、どうだ?」

 

「うん何言ってるかわかんねー。どうだアリア」

 

 というか何語ですかね。なんで喋れるの?

 

「その女は自分の情報をべらべらと話していたぞ?」

 

「そっか、ありがとう」

 

 祐也はお礼ということでアリアの頭を撫でた。凄く嬉しにはにかんだ。うん可愛い。

 話がそれたな。まとめると日本人同士は日本語で話していて、この世界の住民とは気持ちで会話してるということか?言葉に乗った意思を伝える的な。

 

 これは「かくかくしかじか」最強伝説がきたか?でもこれって皮肉言えないよな………便利なのか不便なのかわからないな。

 ま、とりあえず状況を説明できたしよしとするか。

 

「ということでサーシアさんOK?」

 

「はぁ………そういうのは先に言っておくものじゃないの?」

 

 それに関しては本当にすいません。ですが、仲間にすることは幼女になった時点で決定事項だったのです。事後報告が確実かなって思っただけなのです。祐也は確信犯だった。

 

「まぁいいわ。それよりも」

 

「それよりも?」

 

 まだ何かあるのか?心当たりが全くないんだが。

 

「その子はあんたの家族ってことになったのよね」

 

「お、おう」

 

 夫婦は無理だから保留ということで家族という関係で丸く収まった。いや、収まってはいない。本人は不満そうだ。

 それがどうしたのだろうか?

 

「あんたは私の弟よね?」

 

「あ………」

 

 察し。何を言いたいかわかった。

 サーシア理論で私の両親はあんたの両親。つまり俺の家族は………

 

「私の妹ということよね?」

 

 になるわけだ。

 

「我はお前より歳上だ!」

 

 アリアはサーシアを睨み付けた。

 他の人、さらに祐也と親密そうな女性に子供扱いされたのだ。面白くないのも当然と言えるだろう。

 

「見た目をもう少しどうにかすることね」

 

「な、なんだと!お前あんまり調子に乗るなよ!」

 

 一触即発の雰囲気だ。

 

「まぁ二人とも落ち着けって!」

 

 祐也は止めに入った。このままでは決闘でもしそうだ。契約で仲間を攻撃できないが決闘なら別かもしれない。そうなるとサーシアが危ない。

 

「お兄ちゃんに免じて今回は許してやる」

 

「はいはい、ありがとうございます。以後気を付けるようにしますよ」

 

「な、なんだその言い方!」

 

 アリアは見た目通り子供だからわかるけど、サーシアももう少し大人の対応をしてもらいたいものだ。見てるこっちがひやひやする。

 

「アリア少しこっちへ来てくれ」

 

 二人に割って入ったのは咲夜だ。

 こっちへ来てくれと言われても全く行く様子がない。咲夜も少し悲しそうだ。自業自得だがな。

 

「今回は何もしないから!」

 

 必死だ。

 何かを訴えるようにこちらを見た。

 

(アリアを説得してくれ。この状況をどうにかして見せよう!)

 

(何か策があるんだな?)

 

(任せてくれ!)

 

 二人は頷きあった。

 

「アリア、行ってあげてくれ」

 

「だ、だが……」

 

 言いたいことはわかる。

 

「安心しろ、咲夜が何かしたらすぐに取り返すから」

 

 今回は多少の被害をあってでも咲夜の手を借りなくてはならない。

 だいたい仲良くできないアリアも悪いのだ。その時は罰として甘んじて受けるが良いさ。

 祐也に助ける気はなかったのだった。

 

「ほ、本当か?」

 

「本当だ」

 

 真顔で養女に嘘をつく。悪党である。

 アリアは祐也のことを信じて咲夜の元へ行った。戦場へ行く兵士のような顔をしていたのはここだけの話だ。

 

 現在アリアは咲夜に耳打ちされて何かを吹き込まれてるようだった。興味深そうに頷いたりしている。さっきまでの警戒心はどこへいったのだろうか。咲夜が襲ったりはしなさそうだな。

 さて余計なことを吹き込んだらどうしてくれようか。

 そんなことを考えていると吹き込み終わったようでアリアが帰って来た。

 

「さ、さっきまではその、悪かった」

 

 なんとアリアが謝ったのだった。

 

「え………あ、えーと、わたしも悪かったわね」

 

 謝れた本人も戸惑って謝り返してる。あのサーシアが謝ったのだ。あのサーシアが!あ、はい。こっち睨むのやめてもらえませんかね。

 だがいったい何を吹き込んだらこうなるんだ?

 咲夜の方を見たらドヤ顔をしてきた。うざい。

 

(何て言ったらこうなるんだ?今後の参考までに教えてくれ)

 

(簡単だ。祐也と結婚するならサーシア殿と仲良くして損はないということを教えただけだ)

 

 なに口走ってるんですかね、この人。

 これで外堀を埋められたら番ルート突入ですよ?それでも良いなら別に良いんですけどね。むしろ大歓迎ですけどね!

 とりあえず一件落着だな。これで二人は喧嘩しないだろう。

 

 

 

 

 

 翌朝これからのことについて話し合う。

 

「これからどうするかだが、祐也はどうするつもりだ」

 

「人のいるところに行こうと思っている。サーシアの復讐クエストも終わったしな」

 

 そろそろ人里に下りたい。野生な生活も刺激的ではあるが調味料がほしい。それに能力を生かした生活をしたい。

 

「私もそのつもりだ。二人はどうする?」

 

「も、もちろん我は祐也に付いていくぞ!」

 

 契約もそうだけど本人の強い意思を感じた。本当に可愛いなもう!頭を撫でた。咲夜が羨ましそうに睨んでいるがシカトした。

 

「サーシアはどうする?」

 

 個人的にはついてきてほしい。復讐もしたとは言えない。行ったら既に死んでいたのだから。だから町で恩返しをしたい。強制はできない。それでは恩返しにならないからな。

 でもサーシアの意思は決まっているようだった。

 

「私も一緒に行くわ!あんた達だけじゃ心配で夜も眠れないわ」

 

「そうか!これからもよろしく」

 

 サーシアの同行が決まった。よかった。

 

「どうやって行くつもりだ?」

 

「うーん」

 

 咲夜の質問に答えかねた。

 それについては全く考えてなかった。というか何処に人里があるのかも知らない。無計画な男である。

 人里の場所はサーシアが知っているだろう。

 

「近くに町はあるよな?」

 

「エルミナって町が一番近いわね」

 

「走ってどのくらいの距離だ?」

 

「直線で二日ってところね」

 

 野宿セットは全部持ってきているからテントの場所にわざわざ戻る必要はない。というかそこにテントがない。

 

「直線で二日、か………実際の距離はどうなんだ?」

 

 咲夜が聞いた。

 確かにそれは気になっていた。わざわざ直線と言うってことは迂回する必要があるってことだ。

 

「大きな川があってそこを避けたら一週間はかかるわ」

 

「い、一週間!?」

 

 かかりすぎだ。さすがに遠い。

 一週間も毎日走るのは嫌だな。地獄だ。何かいい手はないだろうか………

 祐也が考えているとアリアが提案した。

 

「わ、我の背中に乗れば明日には着くのではないか?」

 

「その手があったか!」

 

 空路だったら直線だから二日だ。特技も合わせたら早くて今日中に着くだろう。

 

「でもいいのか?」

 

「べ、別に構わない!むしろお兄ちゃんには是非乗ってもらいくらいだ!」

 

 ドラゴンが背中に乗せるって何か特別な意味があるのだろうか?アリアが凄い興奮している。

 だがその提案に乗らない手はない。走って行くよりはずっとましだ。

 咲夜に“飛行”と“倍速”を返すように指示する。

 これで準備オーケーだ!

 

「よし行くぞ!」

 

「そ、そのお兄ちゃん……」

 

「どうした?」

 

「ドラゴンになれないから許可がほしい」

 

 上目遣いで祐也の服の裾を掴んで頼んだ。

 ヤバイそれ!可愛い!って一旦落ち着こう。

 そう言えば契約で許可なしにドラゴンになれないようにしてたんだったな。あれ?俺とサーシアの契約で『嘘をつけない』は、ついたら転ぶ程度だったのにどういうことだ?

 

 後でサーシアに聞いた話だが契約魔法は基本的に行動を禁止する魔法ならしい。つまりサーシアの契約が特別だったそうだ。さすがとしか言いようがない。

 

「わかった」

 

 許可すると言おうとすると目の前にアイコンが出てきた。

 

 アリアのドラゴン化を許可しますか

 ・はい

 ・いいえ

 

 もちろんはいを押す。

 するとアリアが始祖龍になった。今度こそ準備万端だ。三人は始祖龍の背中に乗った。

 鱗はゴツゴツしてざらざらだと思っていたがそんなことはなかった。スベスベでつるつるしていて、これ本当に鱗か?

 祐也は背中に乗ってからずっと触っていた。

 

『お、お兄ちゃんに触られるのは嬉しいが、その……恥ずかしくて飛べない』

 

「あ、ごめん!」

 

 すぐに触るのをやめた。よくよく思えば女の子の肌をずっと触っていたのと一緒だ。

 今度の今度こそ出発した。

 アリアは羽ばたいてゆっくりと上昇する。

 

「高い!すげぇ!おい見ろよ!」

 

 祐也は大興奮だった。ドラゴンの背中に乗って空を飛ぶ。異世界でやってみたいことランキング上位に入るだろう。アニメや小説でもよく見るシチュだ。

 

 ただ実際やってみて問題点が発覚した。空だから気温が低い。そして、

 

「ヒャッハー!!最高だぜ!!」

 

 一応誰だか言っておこう。咲夜だ。

 高山病の一種でテンションが上がっている状態なのだと思う。世界の果てに行くテレビの山に登る企画でそうなっているのを見た気がする。

 俺も頭が痛い。寒さは毛布を創って凌いだが高山病だけはどうにもならない。

 一人だけ無事な人がいる。あ、もちろんアリアではない。

 

「なんでサーシアは大丈夫なんだ?」

 

 そう、サーシアだけはいつも通りだった。妖精の姿で飛びなれてるからだろうか?うーんわからん。

 

「魔法で健康状態を維持してるだけだけど?」

 

 そんなことできるんですか!あ、そう言えばステータスに健康状態ってあった気がする。それを魔法で治すって回復魔法ということか。

 

「俺たちにもその魔法を使ってくれ!」

 

 このまま一日とかもつわけがない。

 

「仕方ないわね~。“状態回復(リカバリー)”」

 

 魔法の効果だろうか。頭痛がすぐに引いた。咲夜のテンションも元に戻った。

 

「わ、私は今まで何を………」

 

 今は恥ずかしさで悶えてる最中だ。咲夜の痴態なんて今更だ。無視して景色を観ることにした。

 綺麗だな~。

 

「あの辺が私たちの初めてあった場所よ!」

 

 下を指差して言う。

 

「へーあそこがー」

 

 適当に返事をする。正直どこがどこかわからねーし。見た目なんてどこも一緒だ。逆にどう返事しろといのだろうか。

 

 最初は感動したが時間が経てば慣れてしまうもので。一言で言えば見飽きた。

 なぜか肌触りのよい鱗を布団にして祐也は空で寝ることにした。スピードもあまり速くないので落ちる心配もないし、アリアが自分を落とすとも思わない。そんな信頼から目を閉じた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ