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第12話 決着

上手くバトル描写を書けるようになりたい


天を穿つ神々の搭(バベル)チャージ!」

 

 祐也の宣言により大砲の砲口部分に光が集まる。

 

「こ、これはいったい何なんだ……」

 

 誰もが思ったことだろう。

 大砲の大きさは全長5メートルと祐也の創れる範囲ギリギリの大きさだった。咲夜は別に大きさに驚いたわけではない。5メートルの大砲なんて元の世界においてそこまで珍しくはない。戦艦大和の主砲はこれの二倍はあるらしい。

 

 では何に驚いたのか。それは形だ。

 それはまるでアニメの中にでてくる大砲と同じような造りだった。弾はどんな弾を使っているのか、どこからエネルギーを持ってきているのか、そもそも何故このような物が創れるのか。最後のは自分の装備をみたら今更な気もするが。

 咲夜の頭の中は疑問でいっぱいになった。

 

「天を穿つ神々の搭チャージ完了!」

 

 集まった光が凝縮されて小さく、一つの点になっていく。

 

『いくぞ!人間!』

 

「来い!始祖龍!」

 

光を喰らう砲口(ラスターエクリプス)!』

 

 ロリゴンは口から漆黒の光線のようなビームを放った。祐也に照準を向ける。視界にはスコープのようなものがある。大砲も火器なため“必中”が発動しているからだ。

 

「天を穿つ神々の搭、全砲門一斉掃射!(フルバースト)

 

 天を穿つ神々の搭は青白い光線をだした。

 青白い光線と漆黒の光線が一点で交わり凄い輝きを放っている。端から見てると幻想的な光景になっている。下手なクリスマスのイルミネーションより綺麗だろう。

 咲夜はそんな感想を抱いていた。現実逃避とも言えるかもしれない。二人のあまりの攻撃に現実を見ることができなかったのだった。

 

 

 だんだんロリゴンの光を喰らう砲口が押されはじめた。祐也は後に撃ったにも関わらず光線は二人の真ん中まできていた。

 

『ぐ……まだだ!』

 

 ロリゴンはブレスの威力を上げた。今度は祐也の光線が押されはじめる。

 一進一退の攻防になっている。

 

「くそっ!無駄な足掻きを!さっさとやられればいいものを!」

 

 完全に悪役の台詞だ。

 このままでは押しきられてしまう……こうなれば奥の手だ。

 

装填準備(カートリッジオープン)!魔力注入……」

 

 祐也はでてきたハンドルのようなものを握って魔力を注ぐ。握ってたら勝手に魔力を吸ってくれるので小難しい魔力操作をしなくていい。

 まず魔力操作できないし。

 

『急にパワーが上がって……ならば我も本気を見せよう!』

 

 どうやら今までは遊びだったようだ。宣言通り本気をだしたロリゴンの光を喰らう砲口はかなり威力が上がっていた。



 このままでは押しきられてしまう……これで終わりなのか!そう思ったその時だった。

 

「だらしないわね!踏ん張りなさい!」

 

「さ、サーシア!?」

 

 ハンドルを掴んでいる手とサーシアの柔らかい手が重なる。そのおかげなのか、サーシアの魔力が天を穿つ神々の搭に流れていく。

 

「だ、大丈夫なのか?魔力が無くなりかけてたんじゃ――」

 

「弟が頑張ってるのにそれを無視して休むなんてできるわけないでしょ!」

 

 ならしい。かっこよすぎる。

 自分も魔力がギリギリで顔色があまりよくない。にも関わらず助けてくれる。


 それに応えずして男と言えるだろうか。答えは否だ!

 

「今あるありったけの魔力全部持ってけぇぇ!!」

 

 天を穿つ神々の搭は祐也の意思に応えるように魔力の吸収量を増やした。

 二人の魔力を吸って威力がぐんっと上がる。

 

『な、なに!』

 

「これで、終わりだぁぁぁあああ!!!」

 

 天を穿つ神々の搭の砲撃がロリゴンの光を喰らう砲口の威力を完全に上回り、呑み込んだ。

 

『ぐ、ぐぁああああ!!』

 

 ロリゴンに攻撃が当たり激しく光った。

 

「や、やったか!」

 

 この台詞を言ったのは咲夜だ。もうそれはいい!

 だが無事だったところでこちらの勝ちだ。最強の一撃で強かった方が勝ちって勝負だったからな。

 

 光が消えてようやく見えるようになった。

 ロリゴンはどうなった!?

 

『うっ…………』

 

 どうやら無事のようだ。ロリゴンは地面に寝そべっていた。これで完全勝利だな。

 

「や、やった……わね……」

 

 サーシアは魔力切れで意識をなくして祐也の方に倒れこんだ。普通なら受け止めるところだが祐也も魔力切れギリギリで立ってるのもやっとの状態だったため一緒になって倒れこんでしまった。

 

「二人とも大丈夫か…………ってそんなわけないか」

 

 咲夜は気を失ってるサーシアを背負い、祐也に手を貸して立つのを手伝う。

 その手を借りてふらふらしながら立ちあがる。その足でロリゴンのところに向かった。

 

「おい、自称始祖龍……いやロリゴン!俺の勝ちだ」

 

『ま、まだだ!まだ我は負けてない!』

 

 はいはい。言うと思ってましたよ。

 子供なんだからこれくらいの我儘を言うことくらい想定済みだ。

 だがそんなこと許さない。もうこっちに戦う体力は残ってない。

 だからこそ負けず嫌いでツンデレなキャラに言ったら効果抜群の台詞を言う。

 

「始祖龍のくせに約束を破るんだ~!それでも始祖龍ですか?」

 

『ぐぬぬ……』

 

 いじめみたいでいやだが、敗けを認めるまでやめない。

 

「ドラゴンって高貴で誇り高い存在だと思ってたのにな~。約束破るんだ~」

 

 うざさが爆発的だ。ロリゴンも怒りで爆発しそうだ。

 

『わ、わかった!我の敗けだ!』

 

 よし!敗けを認めた。案外あっさり認めたな。まだ色々考えてたんだけどな。

 それにしてもアニメのテンプレ台詞以上に便利なものはないな。考えたやつ天才的だな。

 

「聞いたからな!()の言うことを何でも一つ聞くんだぞ!」

 

『うむ、敗けは敗けだ。従おう』

 

 言質はとった。祐也は二人のいるところへ戻ろうとする。その時、

 

『だ、だか我は我に勝つ人間のお前を余計に気に入った』

 

 とロリゴンは言った。

 少し頬を赤く染めて照れている気がする。ドラゴンなので顔色の変色はないが。

 

「それは素直に嬉しいよ」

 

 常に幼女の姿なら、と後に続くが。

 

『そ、そうか!な、なら我の番になってくれ!』

 

「それは俺が負けたらって約束だろ?」

 

『それはお前の気持ちを無視してだ。今回は違う!』

 

「…………?」

 

 つまり何が言いたいんだ?意味わからんぞロリゴンよ。せめて日本語で話してくれ。あ、ここ日本じゃなかったな。

 

『だ、だからだな、お前の気持ちを大事にすると言っているのだ!』

 

 そんなの当たり前だろ。俺が勝ってるのに気持ちを無視して番にするとか何様のつもりだよ。

 

「何が言いたいんだ?」

 

 ロリゴンはもじもじする。その巨体でもじもじするな!周りの被害を考えろ!

 

『だ、だから………』

 

 何か言いたそうだが躊躇っている。

 いい加減イライラしてきた。これで本当の姿のことを知らなかったら顔を蹴り飛ばしているところだ。とりあえず幼女の姿になってから話を初めてほしい。

 

「だから?」

 

『だから、お前に我のことを好きになってもらいたいたのだ!』

 

「…………へ?」

 

 今なんて言った?好きになってもらいたいだったよな?これって告白でいいんですよね。ツンデレキャラの「私のことを好きになりなさいっ!」的なやつですよね!言い換えれば「私はあなたのことが好きです」になるよね!

 

 ……でも幼女だしな~自ら手を出したら憲兵に……ってこの世界に憲兵も警察もいなかったな。はっはっは!これはゴーということでは?

 勝負にも勝った、こちらから告白はしていない。これは誰にも文句言われないのでは?そうと決まれば善は急げだ!

 よ、よーし!

 

「俺もロリゴンのことが―――」

 

 ドーンと爆発音がなる。誰かが近くを攻撃したようだ。

 祐也は攻撃したやつを睨む。

 

(貴様!また俺の邪魔をするか!)

 

 攻撃したのはもちろん咲夜だ。

 

(ふっ、私は犯罪に手を染めそうだった友人を止めてあげただけだが)

 

 くそっ!正論だ。ぐうの音も出ない。反論しようにもできない。今回は諦めるとしよう。だが!だが、これで終わりだと思うな!

 ……いったいどこの悪役だよ!

 

「まぁその辺のことは後でってことで」

 

『うむ。い、いい返事期待しているからな!期待しているからな!』

 

 大切なことだから二回言いましたよこの人。可愛いなちくしょう!人間の姿だったらな。

 とりあえず返事は保留にして祐也は二人のところに戻った。

 

「で、説明してもらえるのだろうな?」

 

「何を?」

 

 ロリゴンとの今後の関係ですか?それは貴方が邪魔しなかったら今すぐ解決するんですけどね。

 だが祐也の考えていることとは違うようだった。

 

「この大砲のことに決まっているだろ!」

 

 それか。能力で創ったって言っても納得してくれないだろう。どう説明したものか……

 やっぱり能力の詳しい説明をしないとだめだよな……もしものために隠しておきたかったんだけど仕方ない。

 

「俺の能力のことは知ってるだろ?」

 

「もちろんだ!だがこんなオーバーテクノロジーの大砲を創れる訳がない。お前がこの大砲について詳しいことを知っているなら話は別だがそんなはずない!こんなものはSFの産物だ」

 

 今俺のこと若干ディスったよな?善意で教えてやるって言うのに……まったく失礼なやつだ。

 まぁ言ってることは概ね間違っていない。俺も昔はそうだと思っていたからな。

 

「そう決めつけるならお前の限界はそこまでだ!」

 

「なにっ!?」

 

 この台詞言ってみたかったんだよ!異世界に行くとアニメの台詞言いたい放題で嬉しい。

 おっと、しっかり説明してあげないとな。

 

「俺も最初はそうだと思っていたが残念ながら違う。俺の本当の能力は武器、防具なら見た目とどんなことができるのか。それさえわかれば創れる能力だったんだよ!」

 

「な、なんだと……」

 

 うむ。さすが同志咲夜だ。反応がいい。種明かしをしている探偵の気分だ。お前は悪役だろって?さいですか。

 

「俺もこの事を知ったときは驚いた。ただ以外とこの二つの条件は厳しいんだ」

 

 その程度が厳しいんだと?って顔をしてる。

 いや、本当だから。

 

「俺も自分のオリジナルの武器が創れると思った。けど無理だったんだ。何でかわかるか?」

 

「……何故だ?」

 

 少し考えたあと咲夜は首を横に振った。

 

「例えば『この攻撃を当たったらそいつは死ぬ』って能力を持った武器を創るとしよう」

 

「お前そんな物を創ろうとしていたのか?」

 

「例えばだって!」

 

 創ろうとしてたけども。いや言い訳をさせてほしい。ほら最後の手段としてブルードラゴン討伐の時に使おうかと。ほ、本当だって!

 ま、まぁ今はそんなこと関係ないし!創れなかったから関係ないし!

 

 咲夜は呆れたって顔をしている。

 戦闘狂な人たちと一緒にしないでもらいたい。確実が一番!って話がそれたな。

 

「で、その能力だがどうやって死ぬってことになる」

 

「……どういうことだ?」

 

「単純な話『何故死ぬのか』ということだ」

 

「それは能力だからではだめなのか?」

 

 それでいいと思うよ俺も。でも能力が納得してくれないらしい。

 

「無理なんだ。だいたい人間死んだから死んだとか意味がわからないだろ。何かしらの原因になる物が必要なんだ」

 

「だから以外と条件が難しいと……」

 

「そういうこと。これは俺の仮説だが、あくまでも俺たちはこの世界の法則に逆らえない程度に縛られて能力を与えられてるのかもしれないな」

 

 でなくてはもし漂流者の中に女神に復讐してやるってやつがいた時どうしようもないからな。

 

「では私の能力はどう縛られてるのだろうか?」

 

「すでに縛られてる能力しか奪えないとかかな」

 

 もしかしたら漂流者の能力を合わせたら神をも殺せるのかもしれないな。そうでもなければ一日で能力が元に戻るなんて設定にする必要がない。

 別に神殺しなんてする気ないからどうでもいいけど。むしろ感謝するくらいだし。

 

「なるほど…………わかった。これはお前の能力ということにしておこう」

 

 一応納得してくれたみたいだ。それにしても疑問を持つなら俺から装備を受けとるときに持ってもらいたい。

 

「そういえば、何故その事に気付いたんだ?」

 

「それはだな最初に渡したゲームの装備あっただろ」

 

「ああ、蒼炎シリーズの可愛くなったバージョンだろ」

 

「それそれ。可愛くしてるときに出てきた」

 

「――――は?」

 

 驚きのあまり口が開いたまんまだ。この表情はもう見飽きたんだよな。サーシアで。本人はもう何があっても驚かないわ!って言ってた。

 多分無理だろうな……俺たちのような能力を持ったやつが最低でもあと39人はいるからな。

 祐也のクラスは40人でプラス担任の先生で41人だ。そこか、二人を引いて39人という計算になる。あと39回も驚いてもらうことになる。顎外れたりしないだろうか?

 その時はこの世界の魔法に任せるとしよう。

 

「いや、そんなことで?」

 

 あ、咲夜が再起動した。

 

「俺もビックリした」

 

 趣味が絵を描くことで良かった。見た目は要はイメージ力だからな。

 デザインとか考えるときにイメージ力を結構使うからな。

 

「な、なるほど……納得できないが実際できてる辺りそういうことなんだろう…………ならば色々創って貰わねばな」

 

 やっと納得してくれたか。最後は何を言ってるのかきこえなかったが大した内容じゃないだろ。

 後に色々創らされて酷い目にあったというのは本人の談。

 

「で、どうするつもりだ?」

 

「この大砲のことか?それは次元倉庫に入れる」

 

 そう言って祐也は天を穿つ神々の搭を次元倉庫に仕舞った。

 だがそれが言いたかった訳ではないらしい。

 

「そうではなくて、あの龍人種のことだ」

 

 あーそっちね。

 

「何をさせるつもりだ。もう決めてるのか?な、なんなら私が決めてあげてもいいんだぞ!」

 

「あ、内容は決めてるんで!」

 

 スッパリと断る。咲夜に決めさせたらどうなるかわかったものじゃない。それはさすがにロリゴンが可愛そうだ。

 それにもともと俺の言うことしか聞かない。勝利した報酬は『俺』の言うことを何でも一つ聞くだからな。やり口がカスだって?気付かない方が悪いんだよ!それにあのロリゴンだ。他の人の言うことを聞くわけがない。

 

「そ、そうか……」

 

 少し落ち込んでいるようだった。ふっ、いい様だ。俺の邪魔を何度もしたのだから当然だ。せいぜい羨むがいい!

 

「じゃ行ってくる」

 

 祐也はロリゴンの所にもう一度向かった。

 

 

 

『き、来たか!さ、さぁへ、返事を聞かせてくれ!』

 

 がっつきすぎだ。それよりも、

 

「とりあえず人型になれ。話はそれからだ」

 

 ロリゴンは祐也に言われた通り人型になる。

 

「な、なった!返事を早く!」

 

 だからがっつきすぎだ!どれだけ俺のこと好きなんだよ!可愛いなもう!あー今すぐ抱き締めたい。が、そんなことをしたら後ろからロケットでも飛んで来そうだ。

 本当に邪魔ばかりしやがって!

  

「その前に約束の方が先だ」

 

「や、約束か!な、何でも言ってくれ!国を滅ぼせでも神を殺せでもなんでもするぞ!」

 

 物騒すぎる!殺すとか滅ぼすしかできないのか!それに女神には感謝してるとあれほど……言ってなかったな。というか神を殺せるんですか?そんなに強かったのかよ!

 まぁどちらも望むつもりはない。

 俺が望むものは、

 

「俺と契約を結んでくれ」

 

「な、なんだ!愛の契約か!それならいくらでもするぞ!」

 

 アホか!それならさっさと負けて番になっとるわ!てか、愛の契約とか誰だよ教えたの。

 

「もちろん違う。これが契約内容だ」

 

 契約魔法を発動して契約文を書いた。内容は、

 

 『・俺の仲間を殺すな

  ・戦闘では俺の指示に従うこと

  ・俺と仲間を裏切るな

  ・俺の許可なく龍にならない

  ・俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶこと

  ・俺と一緒にいること』

 

 以上の六つだ。え、なんでも言うことを聞くのは一つだけだろって?だから俺は契約を結べと言った。言うことは一つだろ。そんなの屁理屈だって?そんなもん知るか!

 

「こんなことでいいのか!?」

 

 それに本人も納得してるしいいんだよ!

 この外道?ふっ、外道で結構!勝った者が正義なのだ!

 まぁ多少の融通は利かせるつもりだ。「お兄ちゃん」じゃなくて「お兄様」でもOK!それはそれでありだ!


 一応本人の意思も確認しとくか。どうしても嫌なら今後手を出さないと、助けを求めたら助けてくれるくらいにするつもり。

 幼女相手にそこまで外道にはなれないよ。

 

「これでいいか?嫌なら遠慮なしに言ってもらって構わないから」

 

「い、嫌なことなどあるか!む、むしろずっと一緒にいれるのだろ!な、なら断る理由がない!」

 

 あー、そこに注目しましたか。別に幼女と一緒にいたいからではありませんよ?いや、本当ですって!一番の理由は安定した戦力が欲しかったからだ。二番目?それは想像に任せます。お、お願いだから憲兵さんは勘弁!

 

「そ、そうか!それなら契約成立だな」

 

 ロリゴンは血を着けて契約を完了させた。

 

「こ、これで我らは夫婦だよな」

 

「ちょっと待て!何か勘違いしてないか?」

 

 夫婦ってそんなわけあるかい!なんで契約しただけで夫婦になるんだ?それを匂わせるようなこと書いたっけ?

 

「だって我とお兄ちゃんとずっと一緒にいるんだろ。それは夫婦と違うのか?」

 

 な、なんだろう。言われてみればそうな気がする……って何相手のペースに呑まれているんだ俺。あくまでも戦力だ、戦力。間違ってはいけない。

 だがここで間違いを訂正しなかったらそれはそれで面倒なことになりそうだ。

 何かいい手は………

 よ、よし閃いた。多分大丈夫なはず。

 

「ふ、夫婦じゃなくて家族ではだめか?」

 

 うむ、完璧だ。

 あ、でもなんか不満そう。

 

「わかった。今はそれで我慢する」

 

 ぬか喜びさせてごめんね。君の気持ちに応えてあげたいよ俺も。でも邪魔ばかりするこわい女がいるからできないんだ。

 

 

 

 



 

「で、仲間になったわけだ」

 

 祐也は二人のところにロリゴン人型を連れて戻ってきた。行ったり来たり忙しい。

 今は、まだ目を覚まさないサーシアのそばで座って話している状態だ。

 

「どういうわけだ、まったく………」

 

 咲夜は呆れたって顔をしながらロリゴンを撫で回している。表情と行動が一致していないぞ。それにロリゴンが嫌がってるだろ。

 祐也はロリゴンを取り戻して自分の膝の上に座らせた。ロリゴンはさっきまでと違って嬉しそうに満面の笑みだ。

 咲夜は悔しそうにこちらを睨んだり、だらしなく笑いながらロリゴンをみたりを繰り返している。

 忙しいやつだな。

 

「そう言えばだが、この幼じ…………始祖龍は何と言う名前なんだ?」

 

 今幼女って言いかけただろ。別に間違ってないからいいのに。

 

「そうだな。ロリゴンはなんて名前なんだ?」

 

 祐也はロリゴンに聞いた。

 

「我に種としての名前以外ない。な、なんならお兄ちゃんが付けてくれてもいいのだぞ!」

 

「え、マジで!?」

 

 名前付けるのとか超嫌なんだけど……

 風ブレスで知ってると思うが祐也はネーミングセンスがない。悪いではない。ないのだ。ゼロなのだ。

 良い名前を付けてあげないとロリゴンが可哀想だしな~。正直俺はロリゴンでもいいと思うけど、それだと不憫だ。

 仕方ない。癪だが咲夜に頼むか。

 口に出してはロリゴンに嫌がられる可能性があるので目で伝える。

 

(何か良い名前はないか?ヒントでもいいからくれ)

 

(任せろ!)

 

 速攻で承諾してくれた。こういう時は本当に頼りになる。問題はネーミングセンスだが、俺よりはましだろう。

 

(あ、アリアとか?)

 

(ナイスだ!それでいこう)

 

 固有名詞まで目で伝えれるとかもうそれはテレパシーだ。二人は気にした様子はない。

 とりあえず自分で考えるよりはずっとセンスのある名前だ。名前の由来は後で聞くとしよう。

 

「じゃあアリアでどうだ?」

 

「アリア!我はアリア!ど、どうだ……似合っているか?」

 

「さすがに似合わない名前をつける趣味はない」

 

「そ、そうか!」

 

 喜んでくれてなによりだ。まぁ名前考えたの俺じゃないけど。そのことは墓まで持っていくことにする。

 ロリゴンもといアリアは膝の上ではしゃいでいる。こうしていると年相応に見える。可愛いなもう!

 咲夜も自分のつけた名前が気に入ってもらえて顔が凄いことになってる。とりあえずその顔をどうにかしてもらいたい。

「で、どうしてアリアにしたんだ?」


「私の好き銀髪キャラの名前だ!」


「お前……」




予想通りだと思いますが咲夜が名前を決めた理由でした!

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