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ジブンニマケズ

(あいつ逃げたな)

というのが私が今おじさんに抱いている感想だった。


今日の朝、突然に「じゃあ、俺サクラと本買いに行く約束あるから」と言って朝食を食べてすぐに家を出た。


昨日はまったくそんなことを言ってなかったのにおかしい。


 私も、サクラさんと買い物行きたいなあ。


 絶対センスいいもん。サクラさんの服装っておしゃれだし、いつも使っているブックカバーも帆布のオレンジのものだし。


 なんかこう、シンプルイズベストを人にした感じ。いつも喫茶店にいるときもダークブラウンのエプロンの下は白シャツにジーパン。しかも、手を抜いている感がない。


 サクラさんみたいな人にもなりたいけど詩で表現するならこんな感じ。


 自分に負けず

 流行にも乗らず

 雪にも夏の暑さにも負けず

 丈夫な体を持ち

 欲はなく

 決して怒鳴らず

 いつも静かに笑っている

 一日に三杯のコーヒーと

 フレンチトーストとパンケーキとワッフル、それから三食をきっちり食べ

 面白そうなあらゆることに

 首を突っ込み

 よく見聞きしわかり

 そして忘れず

 小路を抜けた先の

 小さな町家にいて

 東に迷子の子があれば

 警察に連れていき

 西につかれた母あれば

 マッサージ器を送り

 南に死にそうな人あれば

 救急車を呼び

 北にけんかや訴訟があれば

 しかるべき人を呼び対処する

 日照りの時はミネラルウォーターを通販で買い

 寒さの夏は地球温暖化による異常気象のせいにし

 皆に聖人と呼ばれ

 褒めもてはやされ

 苦などなく

 そんな人に

 私はなりたい

  presented by 神田メイ

 

 なんか聞き覚えがあるような気がするけどまあいっか。


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