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とりあえずテスト勉強
「ということで、勉強会を開催します!!」
「おー」と微妙なテンションで返事が返ってくる。
今日のメンバーはわたしと卯月と一とマチで先生としておじさんと長月君のふたりである。計六人だ。
「で、なんでうちなの?」
「そりゃまあ、先生がいないと話にならないから。それに、ホワイトボードがあるのはうちだけだし」
「そういえばあったな、そんなの」
わたしはすぐにホワイトボードを準備する。一分たりとも時間を無駄にできない。
「よしじゃあ。始めましょ」
「よーしやるぞー」と卯月も意気込む。
「じゃあ、教えあってわかんないとこがあれば聞いてくれ」
「えーっ、全部教えてくれないの」
「全部教えられるわけないだろう。意外と自分で勉強するよりも教えたほうが覚える時もあるしな」
そういって、おじさんはキッチンへと行ってしまった。
そういうことなら仕方がない。月曜日まで時間がないから勉強しないと。
と、その前に質問しなければ。
「おじさん、テスト範囲がわかりません」
「知るか!!」
今日もおじさんのツッコミはばっちりです。




