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秘密結社<暗黒三千世界>

「同士諸君、本日はよくぞ集まってくれた。秘密結社<暗黒三千世界>の第二十回総会の開会を宣言する」

 うおおおーっと歓声が上がる。

十人しかいないのでこじんまりとしているけど。

「では、まず各隊からの報告」

「はい!!10番隊隊長である自分から報告させていただきます。今週も異常なしです」

 隊長と言ってもまあ、10人しかいないのだけど。

「では、最後に姫からのお言葉」

 うおおおーっと歓声が上がる。もう、ここまでくるとむなしくなってくる。

「諸君も知っての通りまた一人裏切者が出た。これは非常に嘆かわしい事である」

 いても、十一人なのだけれど。

「これ以上、裏切者がでることは私の望むところではない。みなの忠義を期待する異常だ!!」

「イエス、マイロード!!」

「解散!!」

 ぞろぞろと、教室から出ていく。出ていくのは七人なので一分もかからない。

「お疲れ様です。姫」

 長月君が水を渡してくれる。

「ねえ、これって毎週しないといけないの」

「どうせめんどくさいんでしょう」

「さすが、長ちゃんよくわかってる」

 私は机の冷たさを確かめながら頬をつける。

「ちゃんづけはやめてください。あとお菓子は出しませんからね」

「えーっ、カバンの中にたくさんあるの知っているよ」

「これは自費なのであげません」

「ケチ」と言ってみたものの完全にスルーだ。ヒカリちゃんにいじられ過ぎて耐性をつけたとみた。

「そういえば、まだ調査を続けるんですか?」

「そのつもりだけど」

「上井さんでしたってけ?やめとけと言うならそうしたほうがいいと思いますけど」

それはそうかもしれないけど、ヒカリちゃんにが言っていたように不安が募っていくのは耐えられない。

がらがら

忍ぶちゃんが扉をあける。

「姫。次の人の居場所がわかりました」

「了解。明日、いこうか」

「そのように、伝えてきます」

「よろしく」と伝えて忍ちゃんが行くのを見届ける。

どうなるかはわからないけど、今はできることをやれるだけやってみよう。

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