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中二病への想い
「ねえ、それが中二病だって認識はもちろんあるんだよね」
「そりゃあ、もちろんこの痛々しいまでの残念な感じ。これこそが中二病の魅力じゃない」
中二病真っ只中とは思えない冷静さにびっくりしつつも、ここは大人として正しい道に戻さねばという思いが働いた。
「そこまでわかってるなら今のうちにまっとうな道に戻っといたほうがいい。黒歴史になるのはもう見えてる」
ちっちっちと、また姪はどや顔でゆびをふる
「むしろ、私はすべてをわかったうえでやっているの。中二病はラノベやマンガ、アニメにいたるまで重要なキャラ要素の一つにもなっている。つまり、現代社会は中二病に対して受け入れ態勢ができている。だから、わたしは―」
姪の中二病に対する熱意が半端ない。