姪の友達(卯月 春香《うづきはるか》の場合)
「まあ、メイにはあとでしっかりと説教するとして、次はスポーツ系の子かな」
「なんで私が!」
「まあ、当然といえばそうですね。メイちゃんにはもっと反省してほしいですね」
「だから、なんで私が!」
「メイちゃん。は・ん・せ・い」
満面の笑みでメイをみている。
「すいません。わたしが悪かったです」
ヒカリさん、やっぱあんたコワイよ。
「あのう・・・」
「ごめんごめん。えーっと、名前は?」
「卯月春香っていいます。部活はバスケ部です」
ああ、部活はしてるんだ。てっきりしてないのかと思った。
見た目は、褐色で短髪。名実ともにスポーツ系だと思うけど…。それ以外に思いつかないな。
あるとすれば…。
「ギヤップはスポーツが嫌いとか?」
「正解です」
「でも、ずっとやってるんでしょ。だったら、?楽しくならないの?」
「楽しいんですよ。ただ、それ以上にアニメや漫画のほうが好きってだけです」
「あっ……。もしかして、バスケットボール始めたのは…」
この年代の子でバレーでも自転車でもなくて、バスケってことはひとつしかないと思う。
「察しのとおりです。ちなみに、青いほうにあこがれてはいりました」
なるほどそれが見た目にも出てるのね。
「でも、それがきっかけで始めたら現実とのギャップでやめるんじゃ…」
「それが、あそこまでは無理なんですけどそこそこできてしまって…」
「まさか…」
「そのまさかです。全国に行きました。だから、どんどんやめられなくなって」
「とりあえず、ポエムだけは書かないようにね」
「実はもう……」
二次元のキャラが現実に食い込み始めてるじゃないか。
なんかもう、ご愁傷さまです。
次回は二人まとめて




