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姪の友達紹介2

「じゃあ、クイズをやっていきまーす」

 とりあえず、拍手する。それにみんなが続く。

「じゃあ、ルールはシンプルに○○系をあてること。OK?おじさん」

 もちろん、問題ない。なんせ家事のほとんどを二週間一人ですることになるのだ。逆に勝てば二週間させることができる。こんなチャンス・・・。

あれ、よく考えたら今と変わらなくないか。いつも、結局おれがやってる気がする。

例えば二日前はたしか風呂掃除をやってもらうはずで・・・。

 二日前を思い出す。

ー二日前ー

「おい、ソファーで横になってるならはやく風呂掃除してくれ。今日当番だろ。おれ、飯つくるから」

「はーい。このコーナー終わったらすぐする」

ー夕食後ー

「はあー、食った食った。お前、さっき風呂洗ってないだろ。早くやって」

「今は、消化中・・・」

ー一時間後ー

「お前、リビングで寝るな!風呂すぐに沸かすから入れ」

「んえ、でもお風呂洗ってないよ」

「あーっ、もうわかったすぐに洗うから寝るなよ」

ー現在ー

 そういえば、最近あいつが家事をしているところを見ていない。

「よく考えたら、おまえ家事してねえじゃねぇか」

「あれ、そうだっけ」

「そうだよ。あれこれ理由つけていつもやらないじゃないか。こんなのそもそもゲームとして成り立ってない。降りる」

 あぶない、あぶない。もう少しでだまされるところだった。

「へえー、逃げるんだ」

「逃げる?おれが?」

「違うの?一度は乗ったのに条件が割に合わないからってたかがゲームにも参加しないの?」

「いや、やらないとは言ってない」

 焚きつけられたからには、やってやる。

「じゃあ、今からスタートするわ。ちなみに、私と聖女系のヒカリちゃんはなしにするわ。制限時間は5分。よーいスタート!!」

 かけ声とともに姪が手を振り下ろす。

全員で七人いるからあと5人。とりあえず、ヒカリってこの感じでいけばいい。

「行くぞ!金髪ハーフ系、スポーツ系、委員長系、あとえーっと天然系!」

「おおっ」

 歓声が上がる。あたりのようだ。

「さすが、おじさん。1分でこんなに当てるとは、最後の一人は・・・」

 なんだろう?見た目は特に特徴はない。キャラとして何も際立ったところも見られない。つまり・・・。

「平凡系だ!」

 これはいけたはずだ。

「ぶっぶー!残念でしたー。正解は、キャラに見える系でした」

「えっ、実はすごい子とかじゃなくて?」

「ただの普通の子でーす」

 そうか、そのパターンもあるのか。みんな、特徴があるから、ついついそう思ってしまったが普通の中学生ならキャラなんてあってないようなもんだ。

むしろ、このメンバーなら重宝すべき存在じゃないか。

「はーい、ということでゲームはあたしの勝ちー。いまさら、罰ゲームを受けないなんて言わないよね」

「ああ、もちろんだ。男に二言はない」

「やたー。じゃあ2週間家事全般、よろしくー」

「わかった。ただし、今まで一回も家事やってないんだから、今日から1週間きっちりやったらな」

「えっ・・・・・・」

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