ゆるゆる幕間
今回は緩い回
「中仁、飽きた」
「どうしたのいきなり?」
「だって、もう作業じゃん」
「かといって、何かするものがあるわけじゃないだろ」
「いや、無料配信で面白いゲームがあったはず……なかった」
「うん、だよね」
しかし、最低限の回数を周回して惰性で続けていくには微妙だ。そろそろ全武器で攻略してしまいそうだ。サクラの言うこともよくわかる。これしかないという子供時代ならまだしも今なら、生活費を除いた金額の範囲であれば自由に買えるわけで悩む必要もない。
「じゃあ、なんか、おすすめ教えてよ。合わせるから」
「うーん、FPSとか?」
「得意だっけ?」
「いーや、5メートル先もヘッドショットできない」
「だよね」
そうだよな、あまりうまいイメージもないんだよな。という俺もキルレが1いけばいいなというほどの下手さだ。むしろその界隈では絶望的なレベルのはず。もちろん気づいている。いきなりフリーチャットで暴言を吐かれる前から気づいていた。まさかそこまでする人間がいるとは……。
だから嫌なんだあの界隈。
「ねえ、なんかいい案ないの?」
「うーん。とりあえず、暴言がでないのがいいな」
「そんなことが、あるの?一部にはいるよ」
「なるほど…そう言えばお金がない!」
「世知辛いなー」
「まあ、グッズとアクリルキーホルダーに手をだせばそうなるよ」
「沼だねー」
「沼だよー」
「ということで、来週はメイトに行く回!」
「絶対にないけどな」




