しりとり
「じゃあ、定番でしりとりの”り“から」
「りんご」
「ゴリラ」
「ラッパ」
「パンツ」
「積み木」
「切手」
「テ〇ア〇レーレ!!」
「サクラ、ちょっと待て」
「なに?」
「『なに?』じゃねーよ。それはなしだろ」
今日はお店が暇なのでいつもの三人でしりとりをしています。
「もしかして、知らないの?」
「いや知ってるけど」
「ならいいでしょ」
「よくないよ。共通の言葉じゃないと。ねえ、ゆうちゃん」
「いえ、ご心配なく。○○○ックスはもちろんのことある程度のアニメ、マンガはついていけます」
それはそれで心配だよ。
「わかった。じゃあ、レな。レインボーブリッジ」
「ZIPファイル」
「ルーマニア」
「悪」
「クー○○○セ」
「生徒」
「トマト」
「徳島」
「マントル」
「√(ルート)」
「都市」
「滋賀」
「外殻」
「クー○○ア」
「はい、ストップ」
「えーまた私?」
そりゃそうでしょ。人名だぞ人名。
「たしかに、人名はダメだと思います。せめてフルネームじゃないと」
いや、ゆうちゃん。そういうことじゃないんです、普通に名前以外の名詞であって欲しいんです。
「じゃあ、車」
「マッハ」
「破壊者」
「疫病神」
「末期」
「キツツキ」
「奇天烈」
「ツッコミ」
「見せしめ」
「メガネ」
「ネガティブ」
「ブレイカー」
「金返せ」
「はーい、ストップー」
「ええ、なんで」
「今明らかに意図した繋げ方したよね。だめだよ、いくら不満があるからってやっていいことと悪いことがあるよ」
「しょうがないでしょ。期待してたぶんショックが大きかったんだから」
「それは理由になんないし、っていうかしりとりちゃんとやってるの俺だけじゃないか」
「だって、この年になってしりとりとかめんどくさいもん」
「ですね」
ええー……




