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ゆうちゃんの楽しい料理教室

「そういえば、忘れてたけど。ゆうちゃんはデザートの準備ができるんだよね」


「そうですね」


「じゃあ、プリンアラモードよろしく」


「任せてください……出来ましたよ」


「早いね、見せて」


 お皿の上にはプリンと小石サイズのクリームがあった。


「ひどくこざっぱりしてる…ちょっと、ゆうちゃん!」


「全然、写真とも教えたのとも違うような、というか全然できてへんと思わへんか」


「だって、サクラさんが写真とは多少違っても問題ないし、なんだったら減らすぐらいが言いていうから」


「あいつ……そんなことを。とりあえず、全然できてないよ」


「ええ、もうこれでなかなかなクオリティーだと思ってメイちゃん呼んじゃいましたよ」


「とっ、とりあえずクリームの量だけでも適量をすぐに出せるようにするんだ」


「できるんですか」


「いいからするんだ」


 一方、メイは

 ピロン。

 SNSのメッセージを受信した音がながれる。


「あっ、ゆうさんからだ」

〈ゆうちゃんへ

 かわいいプリンアラモードができました。食べにおいで、これを食べなくてもいいからおいで

P.S.

 来ないと食べちゃうぞ〉


「行かないとゆうさんすねるだろうな」


 添付画像を開く。


「まさか、これがプリンアラモードじゃないよね。なんか書いてあるけど、わたしは認めないぞ」


 そうこうしているとカフェについた。


「あっ、いらっしゃーい。今から作るから座って待っててね」


「あっ、はい」


 さて、厨房では


「先輩来ましたよ。どうしましょう」


「とりあえず俺があとでフルーツを盛るからクリームをのせて」


「それぐらいなら大丈夫そうです」


 ブスッ


「ぎゃあああ!目がぁぁぁ!」


「すいませんクリームが暴発してしまいました。今、拭き取りますから」


 ブスリ


「ポピー!目がぁぁぁ目がぁぁぁ!」


 先輩が負傷した今クリームを盛るしか私にはできない。


「お待たせしましたプリンアラモードでございます」


「……落ち着きがあるシンプルなプリンアラモードですね」


「さすがメイちゃん、スイーツ見る目あるね」


「ただの、プリンの生クリーム掛けですよねこれ」


「なにか?」


「えーっと……その……」


「なにか?」


「いえ、いただきます」


「美味しです…」


 …

「先輩先輩!やりましたよ、おいしいいただきましたよ」

「とりあえず、ふきんとって」

「ああー」

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