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プロローグ
放課後の学校で教室に女の子と二人きりという高校生男子の夢のような体験を今まさに俺はしている訳だがどうにも喜べないその理由は目の前の喋ったことすらない女の子が言った一言があまりにも意味不明だったからだ
「ご、ごめん、よく聞こえなかったからもう一回言ってもらって言い?」
別に彼女が言った言葉が聞こえなかった訳ではなかった。だがあまりにも間の抜けたことを言われた気がしたので自分の聞き間違えを疑わずにはいられなかった。俺の返答にその女の子はさっきと同じように微笑を浮かべながらテンション高くこう言った
「私と一緒に異世界いこうぜ相棒!」