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鹿のお尻なでほうだいツアー  作者: ペンネームは「匿名」です
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9.恋に疲れて

京都(北) 大原編 前半です。

 「 せとわぁ ひぐれてぇ ゆうなみぃ こなみぃ・・・・ 」


 どなたでも、気が付くと、口ずさんでいるメロディがありますよね。

青春の頃の歌だったり、一時期流行ってカラオケで熱唱したり。


 「 おっかのうえっ いなげしの あっながぁ・・・    」

 「 あなた くぁわりは ないですか・・・        」

 「 ひいとおおり さかばでぇ のおおむ さああけはぁ・・・ 」

 

 ああ、切りが無い。止めます。


私は、フォーク世代の尻尾にくっついて居るんです。

ビートルズが法被はっぴ姿で、飛行機のタラップからおりるのを、白黒テレビの

ニュースでみました。その歌に聞き惚れたのは、その三、四年後だったでしょうか。

ベンチャーズのメロディにあこがれて、エレキギターは手に入らないか友達と

相談したこともあります。


でも、なぜか歌謡曲が口に出て来ます。


 という訳で(どういう?)


 「 きょおとぉ おおはら さんぜんいん 

        こいぃに つかれたおんながぁ ひとりぃぃ・・・・ 」 

 

 恋に疲れては居ないのですが、京都の大原に行くことにしました。


 京都で新幹線を降ります。

 すかさず地下鉄で、終点の国際会館前に向かいます。

事前調査をしてあるんです。当然、駅前から路線バスも出ているようですが、

何せ市内の混雑で時間が読めない、それに比べると、国際会館前発のバスは、

本数は少ないが時間短縮になりそうだ。


 よしっ。


 で、また待ったのです・・・、本数が少ない・・・。


 品の良いご婦人が(40でこぼこ)、


 「 鞍馬へ行きたいんですが、どのバスに乗ればよろしいんでしょう。 」


 一緒にバス停を探し、時刻表を調べ、まだ発車までにはかなり時間があり

そうで・・・、


 「 この辺で 食事を取る場所があるでしょうか。 」


 さあ、そこまでは・・・、私も旅の者ですので。

おまけに早めのお昼のつもりで食べた名古屋のきしめんが、お腹にどっさり

残っていたのです。

 

 ご一緒できなくて、残念です・・・。 もちろん、口には出してません。


 季節は晩秋。11月も半ば過ぎだったと記憶しています。初冬かな?

それでも、午後の陽射しが時々差して、そんなに寒くはありません。バスは

山の中を高取川と絡みながら、うねうねと走ります。旧道と別れ、また一緒に

なる新道を走ります。新道が完成するまでに長い期間がかかったかと思います。



 「比叡山ロープウェイ駅」の看板も見えました。

比叡山も「その地に立ちたい」候補です。


 そうか、大津からじゃ無くて、ここから登るのも一手だな・・。


脳内メモに残します。


 バスは、大原バス停に到着です。所要40分くらいでした。

バス停というよりは、バスターミナルですね。


 大原バスターミナルという名称は、嵯峨野にあるんですね。そっちにも

大原、

     あ、そっちが大原女なんだ。

 

 大原とは云っても、山間の平地・・・・。


 で、まず 寂光院。

建礼門院が隠遁し、余生を過ごしたという尼寺だそうです。


 余生??。(当然、年号が適当でしょうが、分かり易く西暦で。)

生まれたのが、1,155年、子の安徳天皇が数えで8歳の時に壇ノ浦の戦い、

1,185年その直後に寂光院に入られ、1,214年に亡くなった・・・。

 ほぼ60年の生涯のうち、半分を「余生」だと過ごす・・・。子や一族の

菩提をひたすら弔うと・・・。

 いにしえの風だと云えども、気の毒な・・・と思います。

 だって、義経のお母さん(常盤御前)だって、敵の親玉と仲良くしたんで

すよっ。

 我慢したのかな? 子供の命を救うためにとはいえね。


 お目当ての 「六万体地蔵尊菩薩」は、複製だそうで、つるりと白い肌を

していました。

本物は、大事に耐火構造の金庫の中だそうです。

 

 山の斜面にこぢんまりと建てられた尼寺でした。


 で、おんなじ道をバス停まで戻ったんですが、田畑のあぜ道、民家の入口

かと思われるような細い道を歩きました。

 水道工事で通行止めがあって、かなり遠回りの道のようでした。


 そろそろ 子分が・・・。


 バスターミナルのベンチに座って、ひと休み。

子分(脚)をなだめて、励まします。


    「 すまねぇ。もう一苦労しておくんな。 」


( おやぶんのためだ。一肌も二肌も脱ぎやしょう。 )


なんて、休むと調子が良いのです。  (いつも台詞は時代劇。)



 さて、三千院・・・。




読んで頂いてありがとうございます。


 後刻:重大なミスです。めずらしく訂正報告です。

    ベンチャーズ ← ローリングストーンズ

     我が青春の一こまを間違うとは!!

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