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鹿のお尻なでほうだいツアー  作者: ペンネームは「匿名」です
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31. 廻って迷って 

くるくる 廻って迷っているのです。


奈良県桜井市、明日香村、そして三重県に。

 大和八木駅のすぐ近くにレンタカーの営業所があります。宿から、徒歩10分、家内を宿のそば

にスーツケースと共に残して向かいます。家内もこの頃、腰を痛くして長いこと歩くのが苦手になっ

てます。

 私はもちろん杖が頼り、辛抱できない脚がすぐ悲鳴を上げます。仲良し夫婦・・・。


 長谷寺です。

 年寄りの早起きとスムーズに走れたことで、お寺の駐車場に車を乗り入れたのが午前9時

前。窓口の前で少し待ち・・・。

 係員の女性がもう席について、申し訳なさそうにこちらを見ています。それでも時間厳守なの

です。

 ここは以前独りでお参りしました、寺前の茶店で、「にゅうめん」を頂きました。もちろん、佇まいも、辛かった上り階段の登廊にも記憶があります。「花の長谷寺」、季節によって、咲く花が違い

ます。桜も紅葉も見事だそうです。

 「今は秋ぃ・・・」なんですが、10月中旬・・・、まだ少し早いのかな?

手すりに頼りながら、長い登廊の石段を登ります。


 早い時間、一番乗りかな、先を歩くひとは見当たりません。


 本堂、舞台からの眺めも見事なんですが、まずご本尊にお参りです。おみ足に触れさせていた

だくと、どんな病気も平癒しちゃうということで、二人で願います。治るといいな・・・。


 一番乗りだと思っていたら、お百度参りらしき女性がいました。三〇代後半、物慣れた様子で

リズムカルに、トントンと歩いて合掌して、またトントンと・・・。

所作の見事さに見とれました。


 邪魔をしないように、舞台に廻ります。夫婦で並んで、一緒に「ほおおぉ」と吐息を漏らし・・。

どんな季節でも眺めは素敵だ!


 宝物殿だけ寄りましょう。


 今日は高野山までたどり着きたいのです。

 でも、長年パソコンのデスクトップに巣くってるフォルダがあります。その名も「いきたい場所」


 あべの文殊院、聖林寺・・・。桜井市内を大和八木方面に戻ります。

 

 でね、聖林寺に行こうとしたら、やけに細い路地をカーナビさんが案内してくれるのです。レンタ

カー、慣れない車、幅員が把握できていないのです。帰り道で気が付いたんですが、広い新道?

がありました。カーナビさんに、古い経路を案内されるって経験がありませんか?


 聖林寺、長年お会いしたかった「十一面観音」様に感激、本尊の「子安地蔵」さまはなんだか

ほんわか楽しいお姿でした。ちょっとスリッパがベタベタ・・・、床もなんだかベタベタ、湿度が高

かったかな?

 ここでも、「フェロノサが・・・」という記事が出て来ます。


 さて、駐車場から見えた「広い道路」で、あべの文殊院に向かいましょう。全部見て、全部読

む習性を持つ家内をせき立てて、お互いにほんの少しだけ不機嫌になっているのです。


 あべの文殊院は、「渡海文殊群像」。国宝の三体のお姿が目当てだったのですが、なぜか

印象が薄い・・・、騎乗の仏像はちらほら見かけますが、珍しい部類です。でもね、ううむ。


 金閣浮御堂を周回した方が印象に残ったのです。大願成就!ですね。

 古墳にも背をかがめて潜り込んでみました。全部見て、全部読んで、すぐワスレル。



 以前、「飛鳥資料館」を訪れました。道路標識の「桜井市方面」を見かけ、

      「車だったら・・・」

と呻いた覚えがあります。

 健脚の方だったら、徒歩で桜井駅-聖林寺―あべの文殊院―明日香村回遊は可能ですね。


 飛鳥寺に移動です。お顔立ちが頑固に見える本尊の「釈迦如来」像を見上げ・・・。

ここも独りで来ましたね。「またお会いできた」と思うのは、それだけ私が気に入っている

(失礼!)からだと思います。

 なんとなく裏口から出て、「蘇我入鹿首塚」を眺めていたら、お寺の方に親切に説明していた

だきました。首が飛ぶ・・・。裏口からの眺めは、むかしむかしの田舎の村です。


 この旅のずっと後、地上波テレビで、タモリさんの番組で飛鳥の成り立ちをテーマにしていまし

た。夢中になって見入ったのですが、知識は後追いじゃダメですね。ううむ!

 飛鳥池工房遺跡、飛鳥寺瓦窯跡、国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区・・・。テーマがいつも多すぎて

せっかくの場所を見られないのです。事前の準備が足りないですね。


 石舞台。

 周辺で昼食です。

 観光地に来たときは、できるだけ茶店とかガタガタのテーブルとパイプ椅子の土産物屋兼

食堂で地域の物を食べたいものです。今日は、どこも「満車」で駐車場にも入れません。

やむを得ず、地域産の野菜を使ったイタリアンを標榜するレストランでスパゲッティ、味は良し!


さて、目指すは  高野山。


でね、知らない場所で知らない路、カーナビに頼ったところ、またまた狭い路に案内されてし

まったのです。

 乗用車のすれ違いに気を使うほどの生活道路、聖徳太子が通勤に使った・・・、そんな馬鹿な

と思うけれど、ドキドキしながら走りました。

 大回りしても自動車道に乗れば良かった、五条インターまで下道を走ったと思います。ようやく

自動車道に乗ることができました。


橋本インターにて降ります。


私の居住地の近くには、干し柿が名物の地域があります。橋本も、渋柿の産地なんですね。

実をたくさん付けた枝が揺れています。

途中の売店で渋抜きの方法を聞きしました。おばちゃんは、「ガス、ガス」と連呼したのです。

たぶん二酸化炭素、ドライアイスのことかと思います。


 我が家の昔、軒下に細縄にからげて、数十本の渋柿の暖簾ができました。下で硫黄を焚いて

いたのは、燻蒸していたのですね。匂いとともに、記憶の中に在ります。

 私の暮らす地では、渋柿は取る人もごく稀になり、あちらこちらで実がなったまま、秋から冬へ

と季節は移ります。晩秋の葉の落ちた枝に残った朱色の実は、夕暮れの空に、来る冬の厳しさ

を感じさせるのです。


 フルーツラインを過ぎれば、山道です。うねうねと山道です。うねうねと山道です。

これも、タモリさんの番組で見た記憶があります。徒歩で高野山にいたる道、高野山大門を

見上げる終点を確認し、高野山へと入ります。


今日のお宿に、宿坊を予約しました。和室は苦手ですが、これも話の種です。朝の参禅にも

参加したいのです。

屈強な若いお坊さんが応対してくれました。夫婦で持てあましていたスーツケースも片手で

軽々と部屋まで運んでいただいたのです。


「食事の時のお飲み物は?」と聞かれました。

ちょっと意外。般若湯は、禅宗の言葉でしょうか?あいにくアルコールを受け付けないので、

「お茶で」とお茶を濁して、顔を見合わせる夫婦でした。


 さて、まだ時間が有ります。気温が下がって寒くなりましたが、霊宝館だけ訪ねて来ましょう。


 ううむ! いっぱいあり過ぎるのです。たくさんの情報は、老いた頭脳には収まりません。それ

でも、どこかで見た記憶、「八大童子立像(制多伽童子像)」だけは腑に落ちました。

 仏像は、数えるときには、「躯」が単位なんですね。知らなかった・・・。



 お膳での食事です。あぐらをかくと、後ろにこけそうです。残念ですが、居心地の悪い時間に

なってしまいました。


 風呂にも入って・・・。


(もう 3年前の秋の話、記憶も ぼんやりとしています。)


明日は大師のお堂を訪ねます。いまだ修行中なんですね。



読んで頂いてありがとうございます。

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