歳末(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「歳末」です。
田守優子は私の親友。独特な子だ。
優子と二人で、年末年始の買い物に御徒町に行った。
あちこちで威勢のいい呼び声が聞こえる。
「お嬢さん、このマグロどうだい?」
おじさんに声をかけられた優子。
「いくらにしてくれるの?」
おじさんは手を叩いて、
「お嬢さんは別嬪さんだから値札の半値でいいよ」
「その更に半分にならない?」
「よし、それで決まり!」
「だったら更にその半分で」
優子が値切り倒すのを見てドン引きしてしまった。
ということでした。