繋がり
家に帰り、コンビニで買ってきた昼御飯を食べる。
そして、ベッドの上に寝転ぶ。
そのまま寝てしまった。
気付いたら夕方だった。
時間を確認しようと携帯を取りだした。
新着メールが一件ある。
柄本からだった。
柄本のメルアドは佐々木に教えてもらった。
まあ中一から柄本と同じクラスだったから聞くチャンスはいくらでもあったが、ちょっとそれは出来なかった。
“今日はゴメンねm(__)m。実は私今回のテスト風邪引いててさ、予想外に悪くて補習だから、松島はどうなのかなーって思って。”
僕はすぐ返事を送った。
“柄本も補習なのか。
俺はもちろん補習(笑)”
三分ぐらいすると携帯が鳴った。
僕はすぐに携帯を開く、佐々木からの電話だった。
一応電話にでる。
「なんだよ……」
「えらい不機嫌だな〜!
俺なんかしたか?」
ああ!充分したさ!
「いや、別に…」
「ならいいんだけどさ!
今年の夏祭り俺、彼女と行くから。お前もちまちましてないで柄本誘っとけよ!じゃ!」
電話は一方的に切れた。
夏祭りって補習あるしな……。
携帯がまた鳴った。
僕はさっきと違いゆっくり携帯を開く。
柄本からのメールだった。“ふ〜ん。やっぱり松島は補習かぁ〜(笑)
よかったら補習一緒に行かない?”
僕はもう一度メールを見る。
柄本とは家自体は遠いが、僕の学校は今年の夏休みに改装工事をするため、補習はバスで二十分かかる図書館を借りて行うのだ。
僕は“冗談?”等という、簡単なメールを送ってしまった。
二分くらいしてメールがきた。
“冗談じゃないよ(--;)
だって私と松島は数学の補習だけど同じクラスの人はみんな英語だから時間が違うんだよ。
松島がいやなら独りで行くけど……”
僕はすぐに返事をした。
“いや、別に嫌なわけじゃないけど、いきなりだからびっくりしたんだ。”
ここまでは簡単に打てた。この次の文章を打つのにかなり手間取った。
“じゃあ補習一緒に行こうぜ”
送信ボタンを押した。
一分もたたない内に返事がきた。
“びっくりしたか〜(笑)
じゃあ明後日、学校前のバス停に八時ね。遅れないでよ(笑)”
“わかった”という単調なメールを送った後、僕は無意識に拳を強く握り締めていた。




