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プロローグ

俺の名前は波動遊間はどうゆうまごくごく普通の高校生の・・・・はずだった。

そう、俺があの道を通らなければ。

時間をさかのぼること9時間前、遊間はいつも通りに学校へ登校していた。

「あ~、またダリィ1日か・・・・泣ける。」

「よぉ!遊間。今日もダルそうだなニャハハ。」

今、遊間をあざ笑った男は真咲藤花しんざきとうげ。遊間の親友である。

「つーか真咲、何でそんなにテンションが高いんだ?」

ムフフと笑いながら真咲は答えた。

「おいおい、遊間さん今日は転校生が来る日だぜ。しかも女の子。そんな大イベント俺が忘れるわけないだろう?」

遊間は頭をボリボリとかきながら、そうだっけ?と冷たく言い放った。

そんな馬鹿みたいな事を言っている内に遊間達は学校に着いた。

「あ~ドキドキするな~。」

「そうだな。」

ホームルームのチャイムと同時に先生が入ってきた。

「おっ!先生のご登場だ。ということは・・・・転校生のご登場だぁ~。」

先生はゴホンとせきをた。

「え~、今日はみんなに紹介したい人がいる。入ってきなさい。」

「ハイ。」

入ってきた子はロングヘアーで少し大人びた雰囲気があった。

「私の名前は西淨まどか(さいじょうまどか)です。よろしくお願いします。」

西淨はペコリと頭を下げた。

「キタキタキター!めっちゃかわいい。」

真咲は興奮を抑えきれずにいた。

そこを遊間がうるせぇと言い頭をゴツンと殴った。

「いってぇ~、何するんだよぉ。」

「お前なぁ、そんな大声でかわいいとか言うんじゃねぇ!」

「え?声に出てた。」

「あぁ、出てた。」

真咲は赤面した。

その場面を見た先生は大笑いをした。

「ははは、お前らはいつも騒がしいな。スマンが西淨あの騒がしい奴らの横の席しか空いてないんだ。いいか?」

「はい。大丈夫です。」

西淨が座る席は遊間の横の席であった。

「よろしくね。」

西淨はにっこり微笑みあいさつをした。

「ハ、ハイ、よろしくお、お願いします。僕の名前は波動遊間です。夢を宙に浮くことです。」

ブフッと後ろで真咲は笑った。

「わ、笑うな真咲。」

「いや・・だってブフッ、アハアハハハハハ。」

西淨も少しだが笑っていた。

「遊間君ておもしろい夢を持ってるね。」

(わ、笑われてる!俺の夢はそんなに恥ずかしい夢なのかぁ!?)

「ハイハイ、騒がしいトークお終い。ホームルームを始めるぞ~。」

―そして8時間後

真咲はのびをしながら言った。

「さぁ~て学校も終わったし帰りますか。」

「あっ、俺今日は本屋に行ってマンガを買う用事があるから一緒に帰れねぇや。」

真咲は少し寂しい顔を見せた。

「そうかぁ、んじゃまた明日。」

「おぅ、また明日。」

そう、俺が本屋なんて行かなければ俺は日常を過ごせたんだ。

本屋のいきしに西淨を見かけた。

せっかくなので遊間は声をかけることにした。

「おーい、西淨さん。」

「あっ、遊間君。」

遊間は西淨の横に並んだ。

「西淨さんはここが通学路なの?」

「いいえ、本当は逆方向なんですけど本屋が近くないのでここまで来たんです。」

「へぇ~、俺もちょうど本屋に行くところだから一緒に行かない?」

「本当ですか?よかった~引っ越してきたばかりなので道があまりわからなかったから助かります。」

西淨は顔を遊間の顔に近づけてお礼を言った。

「そういえば、遊間君はおもしろい夢を持っていましたね。」

遊間は少し顔が赤くなった。

「宙に浮くこと?」

「ええ、そうです。」

「そんなにおかしかった?あの夢。」

「いえ、そうじゃないんです。もし・・・もしその夢が叶うとしたら。どんなことをしてもいいと思いますか?」

「どんなことって言われてもな~まぁ、俺ならやるね。」

少し遊間は見栄を張った。だがその見栄が悲劇を呼ぶのであった。


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