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00.プロローグ 平坦な道

 私の人生は簡単に説明すると、登り坂下り坂平坦な道だった。その道は誰かが用意したものではなく自分で歩んできた道だと思っていた。



 幼い頃。それこそ自分がハイハイ歩きから両足を使って歩けるようになった頃。私は幸せだった。優しい両親に囲まれて暖かい家があった。


 歳を表す指が両手を必要になった頃。両親が死んだ。暖かい家も取り壊しとなった。


 そして今、母親の知り合いの侯爵様の側仕えとして働いている。


 侯爵様は慈悲深く、温情で娘である侯爵令嬢様と同じ学校に通わせていただくことになり、この春から入学することとなった。


 そこまではよかった。今まで人生で文句なんてなかった。まだ自分は幸福な方だと思えていた。


ーだけど彼女と出会ってからそんな考えは失せた。


「だからぁ、この世界は乙女ゲームっていう物語の世界なんですってば!」


 この浄化の巫女が言う通りならば、今までの人生は自分で歩んできたと思っていたがそうではなかったらしい。

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