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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第四章 移籍
92/132

92 死闘予選Q1

第8戦スポーツランドSUGO予選Q1が始まります。特別ボーナスを賭けたレースが始まります。

 第8戦スポーツランドSUGOの予選Q1A組がスタートしました。


 本多(ほんだ)君も特別ボーナスが掛かっているから最初から飛ばしています。


 いつもこうだと良いのにね……


「本多さん1分5秒992です」


 本多君が今、トップのタイムです。2位に松島(まつしま)が1分5秒998です。


 今回中森(なかもり)は、杏香(きょうか)と同じB組なので、お互い気にするドライバーが一人ずつと別れているので気が楽かな……


 そう思っていた時でした。


『ピッ』


 ロバートパンドラー1分5秒989モニターのトップのところに表示されました。


「思わぬ伏兵が現れましたね」


 タイムキーパーの小林(こばやし)さんです。


「まあ、この辺はいつも上位にいても可笑しくないからね」


 私もちょっと強がって言いましたけど……


「そうですよね、今まで上位に食い込んで来なかったのが不思議なくらいですよ」


 まあ、そうだよね…… オートポリスの合同練習の時は、常にトップだったのに本番では確か9位じゃなかったかな……


「えっ、なになに? 本多さんは何位?」


 杏香がモニターを覗き込んで見ています。


「ちょっと杏香、準備は良いの?」


 この後すぐに予選Q1B組が始まるのに……


「大丈夫、大丈夫ちゃんと準備は出来てるから…… あっ、本多さん2位だよね!」


 杏香はそう言って燥い(はしゃ)いでるけど、そこじゃ無いんだよね……


小山内(おさない)さん、ここ」


 そう言って小林さんがモニターを指差します。


「あっ、パンちゃんがトップだ! 珍しい」


「ぱ、パンちゃん?」


「うん、パンドラーの事だけど、Team AOIのオーナーはそう呼んでいるんだって!」


 また、根も歯もない事を言ってこの娘は……


「杏香、誰がそんな事を言っているの?」


「えっ、結菜(ゆいな)だけど……」


 結菜さん…… まあ、元チームメイトの彼女が言うのならそうなのかな……


「杏香、あまり他所で言わないようにね! クレームが来ても困るから」


「そうだね、あの人怒ると怖いもんね……」


 そう話をした後、杏香はピットの方へ行きました。彼女も出撃準備かな。


 Q1A組が終わりました。トップは珍しくパンドラーです。2位に本多君、3位に松島、4位に山田……が入っています。


 まもなくB組のスタートです。杏香は今、SPアウトコーナーを通過したところです。


 そして今、Q1B組がスタートしました。早速杏香はアタックしています。


「小山内さんは先手必勝のようですね」


「そうね、それで結果が出れば良いんだけど……」


 小林さんの言葉に私が答えましたけど……


「結果は出してるじゃないですか!」


「そうかも知れないけど、スタンドプレイが多いのよ……」


「でも、前回のレースでもペナルティで15位まで落ちて私達は諦めていたけど、彼女は11位まで、入賞の一歩手前まで走ったじゃないですか」


「うん、そうだね……」


 確かにそういうとこは認めるけど……


「小山内さん1分5秒645です」


 いきなりトップクラスのタイムです。A組のパンドラーを上回っています。


「相変わらず飛ばすね」


 本多君がパドックに来ています。


「あの娘は調子が良いのか悪のか解らないわ!」


「まあ、あいつも特別ボーナスが掛かっているから張り切っているんじゃねえ」


 うーん、それなら良いんだけど……


「ところで、もう一人のお嬢ちゃんは?」


 まあ、結菜の事だろうけど……


「1分6秒007か…… もう少し頑張らないと5位には届かないかな」


「えっ、6位まででしょう!」


 私は本多君にそう言って訂正しましたけど……


「いや、5位までだろう、オーナーがそう言ってたじゃないか!」


「本多さん、美郷(みさと)さんはQ2通過の事を言ってるのよ!」


 小林さんが、またもや訂正しました。


「えっ、本多君はそうじゃなかったの?」


「いや、俺は特別ボーナスの事を……」


 はあ、私も勘違いしてましたね…… 何だか、チームも空回りしてます。


『ピッ』


「1分5秒641! 中森だ」


「珍しいわね、Q1で中森がトップを狙うなんて」


「あいつも必死なんだろう」


 まあ、そうなのかもね……


「小山内さん、1分5秒642です」


 はあ…… 杏香もムキになってないかな。


 ここでQ1B組も終了しました。1位通過が中森、2位に杏香3位に谷山(たにやま)、4位に小島(こじま)…… 結菜(ゆいな)は6位でなんとかQ2に進出しました。


 この後、予選Q2が十分間のインターバルを挟んで始まります。


「さて、三人のドライバーの調子はどうかな」


 オーナーです。この人が変な事を言うから大変です。


「うちのチームは上場だけど、木村(きむら)君はギリギリだね」


「彼女は元々、5位以内は無理だと思っているみたいですよ」


 大体結菜は、杏香を追う事で速く走れているから……


「木村君も小山内さんと同じように走れる筈なんだけどね……」


 オーナーの魔法の言葉が本多君や杏香にはプラスになっているけど、結菜にはプレッシャーにしかなってないと思います。


「美郷さん、Q2スタートです」


 スタート直後、杏香はすぐにアタックを始めました。本多君も杏香を追うようにアタックしています。


 でも、結菜は……

取り敢えず本多君、杏香、結菜は無事Q2へ進む事が出来ましたけど、結菜はギリギリの6番手通過です。この面々は決勝で5位までに入る事は出来るでしょうか……

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