表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第四章 移籍
73/132

73 F2勝負!

F2マシーンで、練習走行していた杏香にいきなり一台のマシーンが乱入! 杏香を抜こうとしましたが、彼女はそれをブロックしましたけど、その後、抜かれました。でも、その後、乱入して来たマシーンの背後にピッタリと着けて、走った為、ピットに戻った時、その男は杏香に声を掛けるが、ヘルメットを取った杏香を見て、女だど気付き驚いていた。

 ヘルメットをとった杏香(きょうか)を見て、その男は驚いていました。


[おい秀樹(ひでき)、どういう事だ!]


[ジェームズ言っただろう、ジャパニーズガールがテストに来るって]


 まあいきなり、ブロックされて、やっと抜いたと思ったら背後にピッタリ着けられていた訳だし……


 しかも、それが女性ドライバーだった訳だからね……


[俺は、女のドライバーが来るとは訊いて無いぞ!]


 こういうドライバーは何処のチームにもいるんだね……


[ジェームズ、私は言ったわよ!]


 あの女性は、タイムキーパーをしていた…… 川嶋(かわしま)君が、サラって言ってたかな、サラサラの金髪が綺麗だな……


 杏香は三人が英語で言い争っている横を、私は何も関係ありませんというような顔で通って私のところへ来ました。


「ねえ、あの人達何を言っているの? 日本語じゃ無いから全然判らないんだけど……」


 はあ…… この娘は英語はまったく理解出来ないのね、みんなあなたの事を話しているんだけど……


「杏香の走りをジェームズっていうドライバーが凄いと思った見たいだったけど、あなたが女の子だったのが納得いかなかったみたいよ!」


 杏香はちょっと困惑しているのか不満なのか、面白くなさそうな顔をしています。


「男か女かじゃなくて、速いか遅いかじゃないのかな……」


 まあ、杏香の言う通りだけど、レーサーとはもともと男性社会だった訳だから、速い女を見れば遅い男どもは困惑するんだろうね……


「あれ、何かあったの?」


 そう言って話している時、本多(ほんだ)君が戻って来ました。


「本多君、何処に行っていたの?」


「あっ、俺は…… WECの方へちょっと」


「WECって何ですか?」


 杏香もちょっと気になっているみたい……


「WECって、世界耐久レースだよね」


「うん…… 実はオーナーが、色々と斡旋してくれたみたいで」


「えっ、それじゃ来シーズンはWECなの?」


「いや、まだ判らないよ! 向こうのチームが呼んでくれればって話だ」


 まあ、本多君はそう言ってるけど……


「Hey,Japanese girl it's a game!」


「えーっ、何言ってるのか解らない……」


 はあ、また面倒な事になったわね……


小山内(おさない)、悪いけどジェームズの相手をしてやってくれないか」


「良いですけど、本気で走って良いですか?」


 杏香も命知らずだな…… 相手の本拠地で、そんな事を言うなんて……


「杏香、それ相手に言っちゃダメよ!」


「それは大丈夫だ。俺が通訳しなければ良いだけだから」


 まあ、川嶋君もその辺は理解しているのかな、多分あいつがファーストドライバーだろうから……


[おい秀樹、ちゃんと通訳したんだろうな]


[ああ、勝負してくれるそうだ]


 そういう事で、ピットスタートの5周勝負になりました。しかも最初に出るのは、あのファーストドライバーだって!


 こっちにはハンデもくれないのね…… こんな奴、杏香が一気に抜き去ってくれるとスッキリするんだけど、そんな事をしたらまた大変かな……


[ジェームズ、女の子相手にムキにになるなよ!]


 川嶋君は英語でジェームズというファーストドライバーに言っています。


[判ってる、俺を誰だと思っているんだ]


「まあ、だから心配なんだよな……」


 小さい声ではあるけどあんな事言って大丈夫なのかな…… まあ、日本語で言ってる訳だから大丈夫かな。


[秀樹、あまり余計な事は言わないでね]


[ああ、解っている]


 あの綺麗な金髪の女性もちょっと心配しているのかな……


 その時、ピットレーンの出口から二台のマシーンが出ました。


 先頭はジェームズ、二番手に杏香だけど、あの娘あまりやる気が無いようね、まあその方が都合が良いかな……


 二台のマシーンはアビーコーナーから第5コーナーへと通過して行きました。


 しかし、第5コーナーの先、ウェリントンストレートに入った途端、杏香がDRSを使って抜きに掛かりました。


「コースに出て行く時は、かなりやる気が無さそうな感じだったのに……」


美郷(みさと)、おまえはあいつの事を理解していないな」


 川嶋君にそう言われてしまったけど、なんでそうなるのよ!


「ちょっと、どういう事よ!」


 まったくこいつに何が解るって言うのよ!


「はあ、あいつはな面倒臭い事でも嫌々ながらでもやる事はやるんだよ! そうした時、いざ勝負になるとスイッチが入って負けたくないという気持ちが生まれるんだよ」


 まあ、確かに川嶋君の言う通りかも知れない。今回だって偶々ジェームズの背後を脅かしたから勝負を挑まれたという事なんだろうけど……


 ウェリントンストレートで仕掛けた杏香でしたが、ここでは抜けませんでした。ジェームズはインに被せて杏香が横に入れないようにブロックしたからです。


 流石、なかなか思い通りにはいかないようです。


「惜しかったな、でも次のストレートでチャンスはあるかな」


 まあ、本多君の言う通りかなそう思っている時、次にルフィードコーナーでも杏香は仕掛けますけど、ことごとくブロックされます。


 でも、この先のハンガーストレートはDRSが使えるので杏香はここで決めてくれるかも……


 そのハンガーストレートの手前13コーナから14コーナー付近から杏香は加速してストレートに入った途端すぐにDRSを使いました。その後ジェームズに並び抜き去る事が出来ました。杏香がトップです。

勝負を仕掛けられ、杏香もレースのスイッチが入り相手の男に背後から仕掛けて、やっと抜き去る事が出来ましたけど……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ