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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第四章 移籍
67/132

67 第5戦決勝!

Q1で調子が良かった二人ですが、Q2では松島と中森に抜かれてしまいました。はたして決勝は……

 ピットウォークが終わった後、本多(ほんだ)君はマシーンに乗って瞑想しているようです。


 川嶋(かわしま)君がいた頃は、本多君は良くマシーンに乗って瞑想してました。最近はしてなかったようだけど、また始めたのかな……


 杏香(きょうか)は、スマホで音楽を聴いているようです。レース前の行動は人それぞれですね。


 そろそろ時間です。ピットを出てスターティンググリッドへ移動して、そこでグリッドウォークです。


 3番グリッドには斎藤(さいとう)さん、4番グリッドには柚月(ゆづき)さんが待っています。


『ブォン!』


 エンジンを唸らせ本多君と杏香はピットロードからコースへ出て行きました。二台はゆっくりとコースを回ってレースアンバサダーの二人が待つグリッドに着きました。


「ねえ本多君、勿論トップを目指すんでしょう」


 斎藤さんの問い掛けに本多君は……


「ああ、任せとけ! 今夜は美味しい酒を飲もう」


 何だかあの二人良い感じだね……


 柚月さんは、昨日と同様パラソルで杏香に日陰を作ってあげてます。


小山内(おさない)さん、レースが終わったらパフェを食べに行きませんか? 近くに美味しいお店があるんです」


「うん良いね、行こうか!」


 はあ…… レース前の会話じゃないね……


 そんな中、グリッド上は沢山の人で溢れています。ファンの人達、メカニックの最終調整やメディアの人達などです。


 しかし、そのグリッドウォークの時間もそろそろ終わります。人がかなり疎になって来ました。


「杏香、これで前半戦が終わりだからね!」


「うん、良い感じで終わりたいよね!」


 解ってるじゃん。それを聞いて私も安心してパドックへ戻りました。


 その時、マシーンが動き出しました。フォーメーションラップです。この後スタートです。


「本多君も、杏香も問題無いわね!」


『OK』


『大丈夫』


 二人とも大丈夫みたいね!


 コースを一周して来た22台のマシーンがグリッドに着きました。その後、グリーンフラッグが振られ、レッドシグナルが一つずつ点灯します。マシーンはエンジン音をあげスタートを待ちます。今、五つのレッドシグナルが点灯し、今、ブラックアウト! 同時にマシーンが猛スピードで、メインストレートを駆け抜け第1コーナーを目指します。


 先頭グループは、松島(まつしま)中森(なかもり)、本多君、杏香と順位に変動は無いようです。


 杏香も今のところ大人しく4位をキープして走っています。


美郷(みさと)さん、タイヤの準備出来ました。いつでも行けますよ」


 山口(やまぐち)君がそう言って、パドックへ来ました。まあ、まだレースも始まったばかりだし、タイヤ交換も15LAPから20LAPくらいだと思うけどね、昨日は13LAPだったけど……


「本多君、速くなりましたね」


「そうだね、今シーズン最初は自信無さそうだったからね……」


『ピッ!』


 オープニングラップは松島が1分35秒279です。2位に中森、3位に本多君、4位に杏香が続きます。


「今日はやけに大人しいな」


 (げん)さんもパドックに来ました。


「まあ、フロントローに松島と中森だったから様子見なんだろうけどな」


 源さんはそう言ってますけど、本音は杏香にトップを走ってもらいたいんじゃ無いのかな……


 レースが動いたのは10LAP目でした。本多君が2位の中森をヘアピンカーブで抜いて2位になって、松島を追います。


 しかし、杏香は中森の後を走っています。


『美郷さん、タイヤ交換はどうしますか?』


 珍しく杏香が訊いて来ました。


「えっ、15LAP目を予定してるけど」


『13LAPくらいにしませんか?』


 えっ、どういう事?


「杏香、何かあったの?」


 恐る恐る私は訊きました。何処か問題でもあるのかな……


『うーん、他のチームより早めに交換した方が有利なのかなって……』


 確かに、杏香の言う通りなんだけど……


「山口君、13LAP目に杏香のタイヤ交換をします」


「はい、今日は小山内さんが先なんですね」


 山口君はそう言ってタイヤ交換に備えます。まあ、杏香からのリクエストだし、他のチームより早めにするのは、有利なのは確かかも知れないから……


「本多君の交換を15LAP目にします」


 すると、青木(あおき)君がボードで連絡をしています。うん、ナイスチームワークですね!


「小山内ピットイン!」


 杏香は7秒でタイヤ交換を終わらせコースへ戻りました。今現在結菜(ゆいな)の後方8位です。


 その後、うちのタイヤ交換を皮切りに他のチームも続々とタイヤ交換をします。


 15LAP目、本多君もタイヤ交換を済ませ杏香の後方、今現在7位になりました。


 この後、松島や中森もピットインするはずですけどね……


 30LAP目に入りました。前の二人はまだピットインしません。完全にタイミングを逃したようです。


 先頭の松島とは16秒差、2位の中森とも10秒の差がありますけど、あの二人がピットインすれば本多君がトップで杏香が2位です。昨日同様ワンツーが見えて来ました。


「松島も中森も入りませんね……」


 小林(こばやし)さんはちょっとイライラしてるかな。


 今、二台が同時にピットインです。これで、本多君と杏香が1位と2位です。


「これで、また独占出来ますね!」


 小林さんがそう言ったとき、本多君がスローダウンです。


「えっ、何?」


『美郷さん、エンジンのパワーが出ない止まります……』


 本多君がそう言ったときマシーンから白い煙! いや、オイルを吹き出し止まってしまいました。


 杏香も本多君が止まった事でちょっと不安そうな走りです。その隙を、山田(やまだ)にやられて2位です。


「杏香、あなたもパワーがでないの?」


『ごめん、本多さんが止まってオイルを吹いたのを見て、気が抜けちゃって……』


 ここで決勝が終わりました。優勝は、YAMAGUCHI Racingの山田孝則(やまだたかのり)です。2位杏香、3位にパンドラー4位に松島、5位に中森、6位に谷山、それと7位に結菜さんが入りました。


 彼女はとうと、ベストテン内に入って来ました。

第5戦が終わって、前半戦が終了です。ドライバーズランキングもトップに中森、2位に杏香、3位に本多君です。


 さて、後半戦はどうなりますか……

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