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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第四章 移籍
66/133

66 Q2でトップに……

Q1は本多君が2位、杏香がトップで通過しました。杏香の場合、中森と松島がいると愚痴っていたけど…… しかし、Q2でこの二人が黙っているとは思えないですけどね……

 A組は、本多(ほんだ)君が2位通過、B組は杏香(きょうか)がトップ通過しました。これだけ見ればteam KAEDEは良いチームなんです。


 でも、このチームのファーストドライバーは本多君なんだけどね……


 今から予選Q2が行われますけど、Q2に結菜(ゆいな)さんの姿があります。


美郷(みさと)さん、結菜もQ2に出るの?』


「さあ、解らないけど…… そこにいるのならそうなんじゃない! オートポリスでもQ2に出てたでしょう」


 無線でそう話している時、Q2がスタートしました。杏香は1周目からアタックをするようです。


小山内(おさない)さんはいつものように先手必勝のようですね」


 小林(こばやし)さんはストップウォッチ片手にそう言います。


「まあ、それが杏香のやり方なんでしょう」


 杏香は第1、第2コーナーを回ってワニの口の中へ向かいます。やっぱり楽しそうに走っていますね!


 その後、ワニの口を脱出、ワニの目のS字コーナーを通り、ワニの尻尾のヘアピンカーブへ向かいます。


 良い具合にタイムが出ています。今、ビクトリーコーナーを回ってメインストレートに戻って来ました。


「小山内さん、1分31秒246トップです」


 またもや杏香は、ベストタイムを叩き出しました。小林さんもワクワクが止まらないようだす。


 その後、本多君も半周遅れでタイムアタック中です。


 本多君の後方をカーナンバー52番の木村結菜(きむらゆいな)が走っています。本多君のスピードについて行っているという事は良いタイムで走っているって事だよね……


「本多君1分31秒301です」


「ピッ!」


 結菜さんが1分31秒568…… また速くなっています。やっぱり彼女は侮れないです。


「ピッ」


 中森(なかもり)が1分31秒298という事は2位?


「小林さん、松島(まつしま)は?」


「えっ、松島がどうかしたんですか?」


 いない…… 松島のマシーン、カーナンバー5番がいない。


「松島がQ2を走っていないわ!」


「ピッ」


 モニターにカーナンバー3番のタイムが出ました。


 1分31秒300! これは谷山……


「小山内さん2回目、1分31秒250です」


 まだ、杏香がトップだよね……


「本多君は?」


「本多君は今、ビクトリーコーナーです」


 その時、黒い一台のマシーンがメインストレートを通過しました。


「美郷さん、今のが松島じゃないですか?」


 小林さんがそう言った時、本多君がメインストレートを通過しました。


「本多君1分31秒241トップです」


 これで、 KAEDE(うち)の1位と2位! そう思った時……


「ピッ」


 カーナンバー5番が、1分31秒239です。


「松島……」


「ピッ」


 中森が1分31秒240! 一気に1位と2位を持って行かれました……


「ピッ」


 今度は…… 1分31秒416木村結菜です。


「はあ…… もうびっくりさせないでよ……」


 ここでタイムアップです。結局、PP(ポールポジション)に松島、2位に中森、3位に本多君、4位に杏香、5位に谷山、6位にパンドラーです。


 あの二人も一生懸命頑張ったけど……


「美郷君、本多と小山内は?」


 深田(ふかだ)GMです。


「うちは2列目、3番手4番手です」


「そうか…… 翔吾(しょうご)君と一緒にいて、彼が盛り上がっていたから、うちの順位を見逃してしまって……」


 えっ、それって……


「木村結菜がQ2で7位に入ったんだよ!」


 とうと、彼女がここまで上がって来ました。彼女も本多君と杏香のライバルに昇格というとこでしょうか……


「それじゃ翔吾さんも大喜びでしょう」


「ああ、しかし、ここに来てTeam Aoiが彼女の移籍を嫌がっているみたいだ」


 それは可笑しいです。


「でも、それは、もうどうにもならないんじゃ……」


「勿論だ! 記者会見だってやっているんだからな」


 まあ、そうですよね…… その時、レースアンバサダーの二人が来ました。ピットウォークの時間ですけど…… 予選Q2の余韻冷めやらぬってとこですね!


「お疲れ様です!」


 まずは斎藤(さいとう)さんです。


「惜しかったですね! 予選で一列目独占だったのに」


 柚月(ゆづき)さんが自分自身のように言います。


「まあ、そうだけど…… それがレースだからね」


 私がそう言った時でした。


「そんな事より決勝の事を考えないと」


 杏香がそんな事を言っています。


「おまえ、いつからそんな真面目になったんだよ!」


 本多君、君は杏香を見習いなさい。


「本多さん、茶化さないで下さい」


 杏香が本多君を睨んで言いました。


「おーっ、怖!」


 まあ、杏香がそう言うのは仕方が無いかな……


 あの二人がトップにいるという事は、着いて行くのが大変です。


 まあどっちにしても、あの二人がいつタイヤ交換をするかで戦況は変わって来ますからね!


 まあ、まずは、お手並み拝見で様子を見るしか無いかな……


 その後、ピットウォークが始まりました。昨日同様うちの周りは女性ファンが多いです。


「予選、残念でしたけど、決勝頑張ってください」


「優勝してください!」


 等と声を掛けてくれる人達が多いです。ファンというのはありがたいですね!


 女性ファンは、ほとんどが杏香推しだと思っていたけど、本多君推しの女の子もいるようです。


 この後、午後から決勝です。


Q1で調子が良かった二人、Q2でも昨日と同様1位と2位を独占出来ると思いましたが…… 後半、中森と松島に抜かれてしまいました。

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