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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第四章 移籍
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61 ピットウォーク

第4戦モビリティリゾートもてぎQ1がおわりました。初めてのA組で調子が出なかった杏香は3位通過、B組の本多君は2位で通過二人ともQ2へ進む事が出来ました。

 第4戦モビリティリゾートもてぎです。予選Q1が終わりました。A組の杏香(きょうか)が3位通過でB組の本多(ほんだ)君が2位通過です。


 ちなみにB組トップ通過が谷山(たにやま)でした。


 この後すぐにQ2が始まります。まずはここで上位につけないと決勝でも良いとこ無しになってしまいます。


「あれ杏香は何処に行ったの?」


 私は水上(みなかみ)君に訊きました。彼は杏香のマシーン担当ですからね!


「多分、ピットビルだと思いますけど……」


 えっ、ピットビル? あっ、そう言えば母親が応援に来てるのかな、鈴鹿の時も来てましたからね。そう思っている時……


耕太(こうた)お待たせ、回して!」


 あっ、戻って来ました。


「もう良いのか?」


「うん」


 水上君にエンジンを掛けてもらい杏香もマシーンに乗り込みます。


「杏香、解ってるとは思うけど、ここで上位に入らないと決勝はキツイからね!」


「うん、中森(なかもり)さんと松島(まつしま)さんはコース取りが上手いから抜くのが大変なんだよね」


「うん、解っているならよろしい。でも、谷山(たにやま)も手強いからね」


「うん、でも谷山さんは大した事無いかな…… じゃあ、出るね!」


 そう言って杏香はコースへ出て行きました。杏香にとって谷山は問題では無いようですけど、本人が聞いたら怒るかな……


美郷(みさと)さん、始まりますよ」


 小林(こばやし)さんは準備万端のようです。


 コースではQ1で各組上位6位までに入った12台のマシーンが周回を重ねてます。まもなくQ2がスタートします。


 トップ集団がメインストレートに戻って来た時、予選Q2がスタートました。


 杏香はいきなりスピードを上げ、アタックを掛けます。あの娘はいつもいきなりなんだから……


 でも、本多君も杏香の後からアタックを掛けます。すると、もう一台のマシーンが本多君を追って来てる? あの白いボディに赤いラインのマシーンは中森だっけ……


 本多君は背後に中森がついていて走りにくそうです。


 そうしている中、杏香はメインストレートに戻って来ました。


小山内(おさない)さん1分31秒302です」


 杏香は最初から狙って来ましたね!


 その後、本多君と中森も戻って来ましたけど、中森は本多君を抜いて先に行ってしまいました。


「本多君1分31秒489です」


 ちなみに中森は1分31秒457です。やっぱり中森は本多君よりテクニックが凄いようです。


『ピッ!』


 松島は1分31秒316、今のところ杏香がトップです。このまま行ってくれれば杏香がポールを取れるんだけど……


「本多君1分31秒297です」


「本多の奴、調子良いんじゃないか!」


 深田(ふかだ)GMもQ2を見守っています。


「このまま行けばワンツー独占なんですけどね!」


 そんな都合の良い話をしていた時……


『ピッ!』


 1分31秒286ここで中森がトップに立ちました。


「うーん、やっぱり中森が来るのか……」


 GMも悔しそうです。


「小山内さん1分31秒293です」


 これで杏香が2位です。今、本多君が最後のアタック中ですけど……


 えっ、杏香も、もう一度アタックしてるの?


『ピッ!』


 しかし、中森がここに来て1分31秒283を出しました。


「うーん、ここまでかな……」


 GMがそう言った時、本多君がビクトリーコーナーを回ってメインストレートに戻って来ました。


 しかし、1分31秒289です。そして、チェッカーフラッグが準備されます。杏香もダンヒルストレートを猛スピードで走っていますけど……


 今、チェッカーフラッグが振られてしまいました。予選Q2は終了しました。


 遅れる事約10秒後、杏香がメインストレートを通過しました。


「小山内さん1分31秒280です」


 あと10秒早く戻って来れば、杏香がポールポジションだったのに……


 予選の結果、ポールポジションに中森、2位に本多君、3位に杏香、4位に松島、5位に中森のチームメイトの山田が入りました。


 予選が終わった後はピットレーンを解放してのピットウォークです。


「お疲れ様です」


 そう言って二人のワインレッド系のちょっとセクシーな服にミニスカートの女性がピットに来ました。


「あっ、お疲れ様、今日はよろしく」


 私はそう言って、彼女達をピットへ招きました。


「杏香、レースアンバサダーの斎藤(さいとう)さんと柚月(ゆづき)さん、今日と明日手伝ってもらってるから」


「あっ、小山内です」


 杏香がそう言った時……


「あっ、本物だ! よ、よろしく」


 お互いちょっと意識してるかな……


 10時30分から11時10分までの40分間はピットウォークです。


 富士、鈴鹿、オートポリスでは、うちのピットはあまり人気がなかったんですが、杏香がオートポリスで優勝してから、特に女子に人気が出たみたいで、うちでも、レースアンバサダーを雇う事になりました。


「本多君は?」


 私がそう訊いた時……


「あっ、俺ならここにいるけど……」


 そういう事で、ピットウォークが始まり、沢山のモータースポーツファンの人達がピットへ入って来ました。


「なんか、緊張する……」


「そんな緊張しなくても」


 そういう私も平常心ではないかな……


「まあ、ファンのお目当てはおまえだからな」


 本多君はそう言ってるけど、そうとは限らないでしょう。


「あっ、小山内杏香さんですよね! 応援してます頑張ってください」


 そう言って手を振りながら女子がひとり杏香のもとへ……


「あの、一緒に写真を撮っても良いですか?」


 結菜(ゆいな)さんの情報通り女性ファンが多いようです。男性のファンもいるみたいだけど、女性に圧倒されているようで、なかなか近づかないようです。


「あっ、良いですよ! マシーンと一緒に撮りましょう」


 杏香もファンサービス出来てるかな……


「あの、サインしてもらって良いですか?」


 ファンの娘にそう言われているけど、杏香はどうするのかな……


「あっ、良いですよ」


 そう言って、杏香はサインをしてますけど……


「これで良いですか?」


 小山内杏香と文字をちょっと崩しておしゃれに繋げたりして書いています。本人なりに考えてたみたいです。


「小山内さん、カーナンバーを入れた方が良いですよ!」


「あっ、それもお願いします」


 という事で、時間いっぱいまで写真を撮ったり、サインしたり、握手したりとなんだか杏香がアイドルに私がマネージャーにでもなったような感じでした。


 本多君もレースアンバサダーの斎藤さんと一緒にファンサービスに忙しかったみたいです。

予選が終わって、ピットウォークは杏香が目当ての女性ファンが多かったようですけど、本多目当ての男性ファンもいたようで本多のサポートをしていたレースアンバサダーの斎藤さんと二人忙しかったようです。

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