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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第五章 teamSHOWGO
133/149

133 私と秀樹と時々杏香

スノボはとっても楽しいけど、ちょっと疲れました。久々に身体を動かしたから足腰が痛いです。温泉に入りたいな……

 スノボを午後3時前くらいにやめて白山荘に戻って来たので、部屋でのんびりしてます。


「やっぱ一日券にすれば良かったな」


 秀樹(ひでき)はそう言うけど……


「私はちょっと疲れたから、温泉にでも行きたい気分かな……」


 久々に身体を動かしたから足腰が痛いです。


「温泉は良いけど、大浴場しか行けないぜ」


「えっ、貸切温泉は?」


「そんな毎日は予約してないよ」


 あっ、そうだよね、あいつと一緒に入れるかなと思ったけど…… ハッ、私は何を言っているの、いつからこんな大胆な女になってしまったのかしら……


「ところで美郷(みさと)、おまえいつまでこっちにいれるんだ」


「えっ私、年明けのテストは20日っていう事だから……」


「えっ、俺は5日には帰るぜ!」


「あっ、それじゃ私もそれくらいで帰ろうかな……」


 秀樹が居ないならここに居ても仕方がないから…… 秀樹もテスト走行があるのかな……


「なあ美郷、来年はこっちに来れるか?」


「えっ、来年って? 1年後? 2年後?」


「なんでそうなるんだよ!」


「だって今日は12月31日だから今日が終われば年が変わるでしょう」


「あっ、いや、そうじゃなくて……」


 もう、すぐにでも私を連れて帰りたいって感じね!


「ねえ、ジェームズはF1からお呼びがあったの?」


「ああ、アルピーヌから今シーズンの成績次第では……」


「ねえ、それってスーパーライセンスを取ったって事?」


「ああ、ジェームズがシリーズ2位に、俺が6位だった。あいつは元々10ポイント持っていたからな」


「そうか、F2はシリーズ3位までに入れば40ポイント貰えるもんね」


「えっ、2位だから累計でじゃ無いのか……」


「秀樹だって、6位なら10ポイント、去年SFチャンピオンで25ポイントだから今シーズンあと5ポイントでスーパーライセンスの資格を得る事は出来る」


「ジェームズも来シーズンはF1か…… 俺にもシーズン終わりにはチャンスが来るのかな……」


「でも、成績が悪ければ来シーズンもF2って事なんでしょう」


 私はそう訊きましたけど……


「いや、F1はまず間違い無いけど、セカンドドライバーなのか、リザーブドライバーなのかって事らしい」


 ふーん、ジェームズもいよいよ世界最高峰って事か…… あれ、それじゃダムスのセカンドドライバーは?


「ねえ、それじゃ、秀樹のチームメイトは?」


「だから、SFの成績次第では嬢ちゃんにもチャンスがある!」


「えっ、でも、本当に……」


「ただ、ダムスの育成ドライバーは嬢ちゃんだけじゃ無いからな」


 あっ、そういうことか…… でも、杏香(きょうか)がダムスに行けるなら私も秀樹のところへ行けるって事? うーん、また赤面してるかも……


「それじゃ、あと一年待ってくれる……?」


 私は顔に熱を帯びながらも彼に訊きました。


「ああ、本当はすぐにでも連れて行きたい気分だけどな」


 まったく、欲望がダダ漏れじゃん! 私はなるべくしおらしくしようと思っているのに……


「もう、そんなに焦らないで! 逃げたりしないから」


「ああ、約束だからな……」


 当たり前じゃん、私だって秀樹以外の男は、無理だよ……


「まあ、杏香次第だね! P&Rで4人の外国人ルーキーがいてね、凄く良いタイムで走っていたの」


「そう言っても所詮はF3やライツからのステップアップだろう」


「うん、そうだと思うけど……」


「それじゃ、3月にオーストラリアに来い! 特訓してやるから」


「そ、そんなの無理に決まってるでしょ! スーパーフォーミュラだって3月に開幕戦と第2戦があるのに」


「だけど、あいつにはチャンピオンになって来シーズンはF2に来てもらいたいから……」


 もう、来てもらいたいのは杏香じゃなくて私なんでしょう!


「美郷、あいつに言ってくれ! マシーンの能力を最大限に発揮しろって」


「えっ、それどうすれば良いの?」


「あいつに言えば解る! と思う……」


 いや、解らないでしょう、杏香がそんな事知る訳ないでしょう。


「うん、言ってみるけど…… 解ってもらえるかな」


「まあ、あいつもレーサーだからな」


 それを言われたら、私はレーサーじゃ無いから解らないよ……


「それより、おまえ実家に帰らなくて良いのか?」


 もう、秀樹から呼んどいて今更言う?


「年明けにちょっと寄ろうとは思って居たけど」


「俺も行った方が良いよな」


「うーん、どうだろう……」


「でも、挨拶くらいはした方が良いよな」


 いきなりこっちに呼んで、色々と連れ回しといて……


「そうね、全然知らない訳じゃないしね……」


「じゃあ、何か手土産も……」


「和菓子屋にお菓子の手土産とか言わないでよ」


「あっ、確かに……」


「それにお正月は店もやってるから長居は出来ないと思うから」


「そうか……」


 まあ、戻ってもスーパーフォーミュラとかF2とか言ったところで解ってもらえないだろうしね。

折角、金沢まで戻って来たので実家へ行ってみる事になりましたけど、お正月から営業してるはずだから長居は出来ないよね…… 私の仕事の件だってどこまで解ってくれるやら……

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