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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第五章 teamSHOWGO
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132 スノボでデート

昨日は、あいつと一緒に久々の、いや大きくなってからは始めて一緒に温泉に入りました。凄くドキドキしたけど…… あいつの気持ちを確認する事が出来ました。今日は一緒にスノボをします。

 川嶋秀樹(かわしまひでき)に誘われ、私は石川県白山市に来ています。


 昨日は二人で温泉に入って、二人で一緒の部屋で過ごしました。別に何も起こりませんでしたけど…… でも、私はちょっと寝不足です。


 そして、今日は一里野温泉(いちりのおんせん)スキー場でスノボをやります。


「秀樹君、ウェアとボードはK2にお願いしてるからね」


 そう言えば、昨日ウェアとブーツのサイズを訊かれました


「はい、解りました。タクシー呼んでもらって良いですか?」


 秀樹はそう言うけど、タクシーで行くほど遠かったかな……


「タクシーじゃなくて私が送るわよ!」


「えっ、それは悪いよ」


「何言ってるの、K2までだから、あとはスキー場まで送ってもらえるから」


 なるほど、レンタルショップからスキー場までは送迎があるみたいです。


 まあ、ほとんどのお客さんがスキーバスで来るもんね……


 私達が朝食を食べたあと、叔母さんにレンタルショップK2まで送ってもらいました。


「秀樹君、帰る時は連絡してね、迎えに来るから」


「うん、解ったよ」


美郷(みさと)さん、怪我しないようにね」


「あっ、はい……」


 私には、そっちの方を心配されました。私って、やっぱり鈍臭く見えるのかな……


 叔母さんはそう言ったあと、手を振って白山荘(はくさんそう)へ戻って行きました。


「それじゃ、着替えますか」


「うん」


 そういう事で私達は変身します。だってスキーウェアって着てるだけでプラス2くらいよく見えるらしいですから……


「あれ、美郷はまだなのかな……」


 本人目の前にして、秀樹は何言ってるんだか……


「秀樹!」


 私がそう声を掛けると……


「えっ、美郷だったのか……」


「ひょっとして解らなかった?」


 そんなに綺麗になれたかな……


「うーん、ゴーグルは室内ではしないもんだぞ!」


 はあ、こいつはそんなところしか見てないのか…… だから、昨日も部屋で何も無かったのかな……


 私はそんな事を思ってしまいます。私は何を期待しているのか……


「おい美郷、行くぞ!」


「あっ、ちょ、ちょっと待ってよ!」


 もう、すぐ置いて行こうとするんだから……


 私達はまずスクールで教えてもらう事にしました。本当に秀樹はスキー滑らないのかな、スノボで良いの……?


 スノボはボードの両端にあるエッジと呼ばれるところに体重を乗せて左右に曲がります。止まる時はエッジを雪に食い込ませるようにして止まります。


 説明を訊いてると簡単そうなんですけど、何度も倒れてしまいます。


「美郷、これを使うと良いみたいだぞ!」


 そう言って秀樹が渡してくれた物はステック?


「ねえ、これってスキーの時使うんでしょう?」


「おまえ、インストラクターの話を聞けよ」


 これを使ってエッジの位置を確認するようです。


 始めて十分くらいして秀樹は少しずつですけど、滑れるようになりました。相変わらず飲み込みの早い奴です。


「美郷、体重をやまがわに掛けた方がやりやすいぞ」


「えっ、こう? これで良いの?」


「そっちはたにがわだ」


 そう言い合いながら滑ります。あっ、なんだか良い感じです。


「あっ、上手い上手い、おまえスキーより様になってるよ」


 褒められているんだろうけど、あまり嬉しく無い……


 でも、私達はステック無しである程度滑れるようになりましたので、スクールの数人で初級コースへ行く事に、大丈夫かな……


 そう思いましたけど、意外にも良い感じに滑れています。


「美郷、凄いよ! おまえがまともに滑れてるよ」


「秀樹は私より格好良く滑れてるよ」


 ちょっと眉間に皺を寄せながらそう言います。


「これだったら中級コースへ行けるんじゃないか?」


 こいつは、すぐに調子に乗るんだから……


 そう思いながら私は初級コースを滑ります。


「なあ、中級コースに行って来て良いかな?」


 まったく、今日は私と一緒にスノボを楽しむんじゃなかったのか……


「もう、良いけど、ひとりじゃなくて今日は私と一緒じゃなかったの?」


 私は思っている事を口に出して言ってしまいました。


「あっ、一回滑ったらすぐに戻って来るよ!」


 そう言ってあいつは中級コースへ行く為に先に降りてしまいました。


 もう、ずっと一緒だと思っていたのに…… 馬鹿!


 私はそう思いながらひとりで滑っている時、私の横を通り過ぎてエッジを効かせて止まってくれた人が……


 ちょっと、ナンパされたらどうしよう、なんて思っていたら……


「戻って来たぜ、美郷!」


 えっ、早かったじゃない! どうして?


「ねえ、中級コースへ行ったんじゃなかったの?」


「ああ、そうなんだけどビギナーチケットじゃ第2リフトに乗れなくて、一回だけ中級コースを滑って途中から初級コースに合流したんだよ」


「一回だけ?」


「ああ、1回券で一回だけ第2リフトでこの辺の1番上まで行って来たんだよ」


 あっ、そういう事なんだ……


「面白かった?」


「いや、おまえが一緒じゃなきゃ楽しくないよ」


 もう、またそんな事を言って、嬉しいけど……


「ね、ねえ、お昼にしない?」


 私はそう言いましたけど……


「うーん、1時くらいにならないと多いんじゃないな」


「あっ、そっか……」


「なあ、このチケット1日使えるんだよな」


「うん、第1リフトとクワッドリフトだけなら」


 そういう事なので、スクールをやっていたふれあいゲレンデで時間を潰してお昼を食べる事にしました。


 でも、流石に初級コースしか滑れないので3時前くらいにスキー場を後にしました。


思った以上にスノボを堪能する事が出来ました。私にとってはスキーよりも簡単だったかな…… でも楽しい一日でした。

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