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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第五章 teamSHOWGO
124/141

124 ニューマシーンお披露目

team SHOWGOとダムスのテストが終わりました。杏香は川嶋君に散々やられていたように見えましたけど、追い詰められていたのは川嶋君だったようです。その証拠にサラが記録していたタイム差は、さほど無かったからです。

 teamSHOWGOの初テストは終わりましたけど、スーパーフォーミュラの公式Test P&Rがあります。


 この日までにメカニック総出でteamSHOWGOのニューマシーンを仕上げなければなりません。


 初テストの時は、杏香(きょうか)のマシーンはKAEDEカラーのワインレッド、結菜(ゆいな)のマシーンはメインスポンサーのProject Ninaのホワイトにブルーのラインが入ったマシーンと同じチームなのにバラバラのマシーンでしたからね!


 まあ、2月のテストでも良かったんですけど、もう本多君もいないから、 team SHOWGOで参戦です。


「あっ、キャビンの後ろがホワイトになってる!」


 杏香が最初に見た感想です。でも、それを聞いて結菜もピットへ来ました。


「あっ、ワインレッドになってる」


 そう、ボデーのほとんどはKAEDEカラーのワインレッドですが、キャビン後方のエンジンカバー部分とウイングは、Project Ninaのホワイトになっていました。ウイングのロゴはHONDAだったのがYokohamaのタイヤメーカーのロゴになってます。


 ウイングの両サイドにはカーナンバー67です。今シーズンはteamKAEDEと同じく杏香が67と結菜が68です。それとGRのロゴがあります。これを見るとTOYOTAエンジンに変わったんだと実感します。


 KAEDEcorporationのロゴは車輌の左右横に、project Ninaのロゴはキャビン後、左右エンジンカバーの横のところにあります。こうなったら私も、車を買い替えないとまずいかな、ホンダのNSXだもんね……


美郷(みさと)さん、私のF2 2024は何処にあるんですか?」


 そう、この間の富士のテストの時オーナーが準備したであろう杏香のF2 2024ですけど……


「あれは、鈴木(すずき)オーナーに連絡をしたら、こっちで回収するからって言われたから、私は知らないわよ」


 そう言っておきましょう。


「それじゃ、美郷さんは解らないだ!」


「そうね…… でも、どうかしたの?」


 私は訊きました。


「うん、あるんなら乗りたいなって……」


 まあ、そうだよね…… (かえで)オーナーも何故こんな事をしたのか…… 杏香に良い玩具(おもちゃ)を与えたような物です。大体、走るとしてもサーキット場でないと駄目だし、そこまで運搬もしないといけないのに……


「お二人さん、そろそろセッション1が始まるから」


 そう山口(やまぐち)君が言いますので、スターターでエンジンを掛けて準備します。


「これいつも思うんだけど、私の車みたいにボタンひとつでエンジン掛かるように出来ないのかな」


 結菜がそう言いますけど……


「結菜、エンジンを掛けるセルモーターって結構重いんだよ」


 翔吾(しょうご)さんが、そう言いますけど……


「うん、だから……?」


 いや、だからって……


「マシーン重量が重くなるとタイムが遅くなるんだよ!」


 おっ、杏香は知っていたんだ!


「そうか、それじゃ仕方ないよね…… でも、杏香は何故知ってるの?」


「そんなの常識だよ!」


 杏香はそう言うけど……


「おい、お喋りはその辺にしてさっさと行ってこい」


「はーい」


 (げん)さんはそう言って、返事をする二人をピットから追い出すように出発させました。

「まったく、若い女が二人になると姦しいって本当だな!」


 源さんはそう言いますけど……


「あら、私も若い女ですよ!」


 私も話に便乗しましょう。だって若い娘が二人じゃなくて三人だったと思いますから、しかし……


「ディレクターが一緒になって騒がないでくださいね」


 ハハ、源さんに釘を刺されてしまいましたね…… そんな時、パドックに三人の女性が来ました。


「美郷さん、今シーズンもまたお世話になります」


 そう言ってパドックへ来たのは、チームアンバサダーの柚月美姫(ゆづきみき)さんです。


「ああ、美姫さん! こちらこそよろしくね」


 今シーズンはあと二人の女性とチームアンバサダー契約をしました。


「よろしくお願いします」


 そう言ってパドックへ来たのは吉永梨帆(よしながりほ)さんと綾原遥香(あやはらはるか)さんです。


「二人とも解らない事は美姫さんに訊いてね」


「はい」


 そういう事で彼女達三人は、この後のピットビューイングの準備です。


 今シーズンから、うちのアンバサダーには防寒ジャンバーが支給されました。楓オーナーが冬は寒いだろうからって!


 私達の時は精々長袖だけだったから自前の防寒を持っていたけど……


 このジャンパーも全体的にはホワイトで襟元や袖にはブルーのラインがあります。背中にはproject Ninaの青色のロゴがあり、胸元にKAEDE corporationのワインレッドのロゴが入っています。


 まあ、防寒ジャンパーを着てもロゴが目立つようにしたんだろうけど……


 さて、杏香と結菜はどうしているかな……


 彼女達二人は、まだ低速でタイヤを温めています。


 先にコースを走っていた中森(なかもり)松島(まつしま)は、今から本格的にスピードを上げているようです。


 まあ、勝負をしてる訳じゃないから無理しなくて良いんだけどね……


 杏香達はコースを3周した後、スピードを出して行きます。


 他のチームもそろそろ本領発揮というところです。これからセッション1が始まります。

これからセッション1が始まります。このセッションにルーキーはいないようです。

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