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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第五章 teamSHOWGO
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119 F2テスト再び

杏香と結菜はスーパーフォーミュラのテストを終わらせましたけど、杏香の為にチームダムスが来てるので、杏香は引き続きF2によるテストです。結菜もいい経験になるからとオーナーから見学という事で参加する事になりました。

 私達は富士スピードウェイにteamSHOWGOとしては初のテストに来ていますが、そこでF2のジェームズと川嶋(かわしま)君、それとサラに出会いました。


 彼らもF2最終戦UAE(アラブ首長国連邦)グランプリからの帰りに日本に寄ったらしいですけど…… どう考えてもイギリスとは正反対の方へ来てますよね!


「あっ、川嶋さんちょっと良いかな」


 鈴木(すずき)オーナーが秀樹(ひでき)と話をするみたいだけど……


「どうかしたんですか?」


「いや、明日の君達のテストなんだが、うちの木村(きむら)も見学させてもらえないかな」


「木村? えっと……」


「うちのセカンドドライバーだ! 前にヨーロッパで下位のカテゴリーで走った事はあるんだが、良い経験になると思うんだ」


「解りました。GMのリチャードに言っておきますよ」


 鈴木オーナーとそう話をしている川嶋君ですけど……


「ちょっと川嶋君、あなたがそれを決めて良いの?」


 GMもそうだけど、オーナーへ話を通さなくて良いのかな……


美郷(みさと)、今回の件は俺たちに任されているから問題ないよ! それにオーナーは……」


「まあ、(かえで)オーナーにも話は行くはずだから、良いか」


 その後、杏香(きょうか)結菜(ゆいな)はフリー走行を最後までやってテストは終了しました。


「美郷さん、小山内(おさない)と結菜が残るって聞いたけど、マシーンは撤去で良いんですよね?」


 チーフエンジニアの岩崎(いわさき)さんとチーフメカニックの山口(やまぐち)君が私のところへ来ました。


「えっ、ちょっと待って」


 私はそう言った後、もう一度川嶋君に訊きます。


「ねえ、SF23は撤去して良いのよね」


「ああ、あいつにF2 2024に慣れてもらわないとな!」


「じゃあ、teamSHOWGOは撤退で良いんだよね」


「ああ、ドライバー二人とおまえがいれば良いよ」


 それって…… まあ、良いか。


「うん、解った」


 そういう事で山口チーフと岩崎チーフにも、そう指示をしました。はあ、私も居残りか……


「それじゃみなさん、ふく福で反省会をしますので!」


「えっ、今日もやるの?」


 満面の笑顔でそう言う山口君です。


「はい、大将からこっちに来たなら寄って行くでしょうって」


 まあ、良いか…… まずドライバー二人はお酒は飲まないだろうから。


「あっ、川嶋さん達も一緒にどうですか?」


 はあ、彼らは明日テストなのに……


「それじゃ、あとでふく福に行きます」


 川嶋君がそう言ってますけど、サラやジェームズも行くのかな……


 私は、あと一泊ホテルを抑えないと、三人で民宿はちょっとね……


 金曜日の朝、teamSHOWGOの皆さんは民宿駿河屋さんを出て行きます。


「姫、私ももう一日残ろうか!」


 などと菜穂子(なほこ)さんが言ってますけど……


「もう、大丈夫だよ! いつまでも子供扱いしないで」


 まあ、結菜としてはそうなのかもだけど……


「美郷さん、サーキット場までバスで行きませんか?」


 今度は岩崎チーフです。まあ昨日テストが終わった後、こっちに車を持って来る予定だったんだけど、ふく福へまっすぐ行ってしまったから杏香も結菜も私もサーキット場に車を置いたままなんだよね……


「はい、お願いします」


 そう言ってバスに乗り込みましたけど…… 鈴木オーナーと山口君、それに小林(こばやし)さんまでが顔色が悪いです。


「オーナー、どうかしたんですか?」


「えっ、昨日ちょっと飲み過ぎた…… オエ」


 この三人は昨日、終始ご機嫌でしたからね! そういえば、サラ達も一緒に結構飲んでいたと思ったけど……


「岩崎さん、ジェームズやサラは?」


「えっ、誰?」


 いや、昨日ふく福で一緒に飲んでいたでしょう!


「F2のスタッフとドライバーですよ」


「あっ、あの人達は朝早くから出て行きましたよ」


 ハハ、ジェームズとサラは底なしなのかな、昨日結構飲んでいたから心配してたんだけど……


 そんな事を思っているうちに富士スピードウェイに到着しました。


「じゃあね彼方(かなた)さん、マシーンの整備お願いします」


「うん、でも結菜のマシーンは(げん)さんが主になって(りょう)達三人がやるから」


「えっ、大丈夫なの?」


「ああ、源さんがいるし、あいつら三人も腕は確かだから」


「余計な事を言わないと良いんだけどね」


 結菜は源さんの事信用してないのかな、それともあの三人が信用ならないのか……


 私達はバスを見送った後、パドックの中へ入りました。


「おはようございます」


「おっ、来たな! おはよう」


 川嶋君も問題無さそうね。


「よろしくお願いします川嶋さん」


「ああ、容赦しないからな」


 川嶋君、そこはお手柔らかにね!


「Hey Japanese girl it' a game!」


 はあ、ジェームズは余程杏香と走りたかったのね……


[ピーター、マシーンの調整は出来てるか?]


 川嶋君が英語で訊いています。


[ああ秀樹、いつでも行けるぜ!]


「小山内、乗ってみてくれ」


 そう言われて杏香はF2 2024に乗り込みます。


「どうだ、走れるか?」


「うん、大丈夫行けるよ!」


「そっちのお嬢さんは小山内が走った後いいかな」


「えっ、私も乗るの?」


 結菜は見学だけのつもりだったから、ちょっと驚いている?


「見学だけじゃつまらないだろう」


 そういう事で、急遽結菜も参戦です。


富士スピードウェイのパドックに着いた直後、杏香はF2マシーンに乗り込みます。まあ、駿河屋さんからレーシングスーツを着て来てるからそのつもりだったんだろうけど、結菜まで参戦する事になるとは、結菜は心の準備が出来てないよね……

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