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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第五章 teamSHOWGO
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117 再会

結菜とのスプリントレースで杏香は余裕で勝利を収めてteamSHOWGOのファーストドライバーになりました。

 teamSHOWGOのテスト走行でファーストドライバーが決まりました。


「ひょっとしてこれで終わり?」


 杏香(きょうか)がまた可笑しな事を言ってますけど……


「そんな訳ないでしょう!」


 わざわざ名古屋から三時間掛けて富士まで来てるのに。


「この後昼食を取って、タイムトライアルをします。3回アタックをしてタイムを競います」


 私がそう説明をしましたけど……


「ウザ……」


 杏香が小さな声で言いました。


「ウザとか言わない!」


 私は顔を顰めてそう言いました。


「えっ、聞こえた……?」


 まったく何を考えているのか、何のために来てると思ってるのよ! あなたの為でしょう。マシーンにだって乗りたいくせに……


「ちょっといいかな」


 鈴木(すずき)オーナーです。


小山内(おさない)さんは今回、ホンダエンジンからトヨタエンジンにマシーンが変わってるから今のうちにトヨタのマシーンに慣れるように! 結菜(ゆいな)ももっとスピードを出せるようにしてください」


 杏香も結菜も鈴木オーナーからそう指摘されました。


「あっ、はい……」


 杏香も結菜もそう返事をした時でした。


「Excuse me!」


 そう言って一人の女性がパドックに入って来ました。


「えっ! 誰?」


 髪はサラサラの金髪が肩まであり、瞳はブルーです。この外国人女性は誰でしょう…… 部外者は、中には入れないはずだけど……


This place(ここは) is not(立ち入り) allowed(禁止) to enter(です)


 私は辿々しい英語でそう言いましたけど……


 彼女はそんな私を見て笑顔を見せました。


「Hi misato long time in a while」


「えっ!」


 金髪で私よりもちょっとだけ背の高い外国人女性は、私の事を知っていました。


「あっ、サラ?」


「That's right」


 そう言って私に抱きついて来ました。


「あっ、サラだ!」


 杏香はすぐに気付いてサラの側へ来ました。すると今度は杏香と抱き合いました。


 まあ、こういうのは海外じゃ当たり前の事なんだけどね。


「どうしてここにいるの?」


 杏香は当たり前のように訊いてますけど……


「what?」


 日本語が解らないサラはそうだよね…… でも、どうしてここにいるのか?


「Why are (どうしてここに) you here?(いるの)


 私はもう一度英語で訊きました。


「Oh that's right,hideki come here」


 えっ、秀樹(ひでき)って? まさか……


「よっ! 久し振りだな」


 川嶋(かわしま)君もいました。


「はあ…… 君達が金曜日に予約していたのか」


 鈴木オーナーもそう言いますけど……


「いえ、俺達は木曜日にと思っていたんだけど、すでに予約が入っているという事だったから」


 川嶋君も本当は、木曜日に予約したかったんだ……


「それで、何故ここに来たの?」


 私がそう訊いたら……


「木曜日に予約したのがteamKAEDEだったから、小山内に金曜日まで残ってもらおうと思ってな」


 要するにダムスも日本でテストをするつもりだったのね! 杏香の為に。


「川嶋さんとサラの二人だけなの?」


「いや、ちゃんとジェームズも来てるよ」


「はあ、やっぱりあのおじさんもいるのか……」


「そう言うな、UAE(アラブ首長国連邦)のレースが終わって日本に寄って行こうと言ったのはジェームズなんだぞ!」


「それって、杏香の事お気に入りなんじゃない!?」


 結菜までそんな事を……


「もう、他人事だと思って……」


「だって他人事じゃん! でも、構ってもらえて良いね」


 結菜はそう言っています。彼女も構ってもらいたいのかな……


「Hey japanese girl it's a game!」


 この声は、ジェームズ!


「はあ…… また言ってるよ、あのおじさん」


「杏香も少しは英語を覚えた見たいね」


「そりゃね! だって、あのおじさん人の顔を見れば、it’s a gameって言ってるんだもん。嫌でも覚えるよ」


 確かに、杏香の顔を見るたびにロンドンでも言ってたもんね。


「Hey japnese girl how were you doing?」


「えっ、なんて言ってるの?」


 はあ、結局他のフレーズは解らないのね……


「オイ、ジャパニーズガール、スコシハ エイゴヲ ベンキョウシロ!」


「凄い、日本語で喋ってる!」


 杏香がジェームズに行った事は伝わらなかったみたいで、川嶋君に訊いています。


「ジェームズは、あれから少しずつ日本語を勉強してんだよ」


「へえ、凄いね」


 杏香もF1を目指すなら英語くらい解るよにならないとね……


「Japanese girl it's a game!」


 あっ、また始まった…… このおじさんも好きだね。


[ジェームズ、今日はサーキットを使えないんだ。うちが使えるのは明日なんだよ]


[あいつがいるんだから良いじゃないか!]


 英語でずっと話をしてるみたいだけど、サラも呆れてると言うより、ウザそうな顔をしてるみたい。

F2の川嶋やジェームズと再会しました。杏香のドライビングテクニックを確認したいんだろうけど…… 杏香はダムスの育成ドライバーだからね……

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