表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第五章 teamSHOWGO
114/138

114 テスト前の休息

岡崎SAでチームのバスや杏香達と会いました。バスはマシーンの富士到着が早まった為、弁当を食べながらの移動のようです。杏香達は、私達が食事をしてる間に出て行ったようです。

 私と菜穂子(なほこ)さんは、お昼に味噌カツを食べた後、エリア内を散策します。SA(サービスエリア)ってとっても楽しいところなんですね!


「あれ、杏香(きょうか)達はもう行っちゃったのかな」


「あっ、あの二人なら私達が食事してる時に行っちゃったみたいですよ」


 そうなんだ、ここから一緒に行くのかと思っていたけど……


美郷(みさと)さん、ソフトクリーム食べません?」


「えっ、お昼食べたばかりだよ」


「甘いものは別腹です」


 うーん、確かに美味しいんだよね…… でも、太っちゃうよね……


「あっ、私は良いわ! 食べれそうもないみたいだから」


「ふーん、美郷さんは別腹じゃないのね」


 いや、みんなそんなのは無いから……


 その後、私達は岡崎SAを後にしました。


「美郷さん、何処のインターで降りるんですか?」


「えっとね、新御殿場ICが一番近いかな」


 そういう事で岡崎SAから二時間くらいで新御殿場ICに到着しました。


「はあ、長かったね」


 ずっと運転した私は、ちょっと疲れました。


「私は凄く楽しかったかな」


 そんな話をしながら富士スピードウェイパドックの裏に到着です。


「マシーンはもう来てるのかな」


 菜穂子さんも気にはなってるのね。


「三時到着が、一時到着に変更になったみたいだから、もうピットにあるんじゃないかな」


 菜穂子さんとそう話しながらパドックの中へ来ました。


「あっ、お疲れ様です」


 翔吾(しょうご)オーナーがいました。


「お疲れ様です」


結菜(ゆいな)達と一緒じゃなかったんすですか?」


「岡崎SAでは会いましたけど、先に出て行きましたよ」


「そうですか、まだ来てないんですけど……」


 多分、何処かで遊びながら来てるんじゃないかな……


「二人でいるから、あっちこっちと寄り道してるんじゃないですか」


「そうですか……」


 うーん、ちょっと心配し過ぎじゃないかな……


 そう思いながらピットへ行くと、杏香のマシーンに新品のトヨタエンジンが装着されてました。


「美郷さんお疲れ様です」


 岩崎彼方(いわさきかなた)さんです。


「お疲れ様です。パワーユニットも載っているんですか」


「ええ、いつでも乗れますよ!」


 山口(やまぐち)君と岩崎さんは一緒にマシーンのセッティングをしています。


「美郷さん、杏香も一緒に来たんですか」


 (げん)さんもちょっと心配してるのかな。


「いえ、岡崎で会ったんですけど、私達がお昼を食べている時、先に行ったみたいです」


「もう四時を過ぎたな」


 もうすぐ日没ですけど、その時……


「お疲れ様です!」


 二人のドライバーがパドックに現れました。


「杏香、何処にいってたの?」


「あっ、河口湖や本栖湖の方に行ってたから」


 やっぱり寄り道してたようね!


「二人とも車は何処に停めたんだ」


 翔吾さんからそう訊かれてます。


「パドックの裏の美郷さんの車の隣だけど」


「それじゃ二台ともパルクフェルメに止めなさい」


「えっ、どうするの?」


 ちょっと不安そうな杏香ですけど……


「人が入れないパルクフェルメの方が良いでしょう」


 まあ、その方が悪戯されたりしないよね。


「美郷さんも移動してた方が良くないですか」


 まあ、鈴木翔吾(すずきしょうご)オーナーがそう言うなら……


「はい、それじゃ」


 そういう事で、パルクフェルメに女子三人の車が止められました。


「翔吾さん、コースを2、3周走れないですか?」


 杏香はまだ、走り足りないのかな……


「あっ、さっきまでGTカーが走っていたから今日は無理だね」


「うーん、そうか……」


「杏香は本当に走るのが好きだね!」


「だって……」


「明日の朝八時以降なら大丈夫だと思うけど」


「杏香、今日は諦めなさい」


 まったくこの娘は……


 この後、明日の予定を確認して、全員宿泊先へバスで移動しました。宿泊先は民宿駿河屋さんです。


「えっ、ホテルじゃないの?」


 私は言いましたけど……


「私は、こういうの好きですよ!」


 と言うのは、菜穂子さんです。私は部屋も菜穂子さんと一緒になりました。今晩はゆっくり眠れるかな……




 翌日、私達がリビングへ行くと鈴木オーナーがいました。


「あれ、オーナーだけですか?」


「やあ美郷さん、みんなはもうサーキットへ行ったよ」


 えっ、テストは九時からですよね……


「杏香と結菜もですか?」


 私がそう訊くと……


小山内(おさない)さんと結菜はコペンでサーキットを走っていますよ」


「えっ、コペン?」


「まあ、サーキット側には許可をもらっているから」


 話によると、メカニックがマシーンの調整の為、朝イチでサーキットへ行く時、一緒にバスで行ったみたいです。しかも、結菜がサーキットをコペンで走りたいと鈴木オーナーにお願いしていたようで、杏香もそれに便乗したようです。


 やっぱりお嬢様の考え方は解らないわ……


 私達は朝食を食べた後、鈴木オーナーのレクサスLSに乗って富士スピードウェイのパドックへ来ました。


 その時には、既に二台のコペンGRが我が物顔でコースを走っていました。


 まったくあの二人は何をしているのか……


 ピットでは、杏香のマシーンを山口君と青木(あおき)君と水上(みなかみ)君が、結菜のマシーンをteamSHOWGOのメカニックが源さんの指導で整備されています。


「ねえ小林(こばやし)さん、もうどれくらい走っているの?」


「あっ、美郷さん! まだ三十分くらいですよ」


 タイムキーパーの小林さんですけど、タイムを測っていました。


「タイムはどれくらいなの?」


 私が訊くと……


「一周2分20秒から30秒くらいです」


 まあ、そうだよね…… スポーツタイプとはいえ、660CCの軽自動車だもんね……

teamSHOWGOのテストの為、富士スピードウェイに来ていますが、杏香と結菜は朝一番からフォーミュラマシーンではなくコペンでコースを走っているとか…… 走る事によっぽど飢えてるようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ