天使、ひとり立ち
最近超人気ラノベを読んだのですがもう面白さから核が違いますね。ちょっとショックです。頑張ります
天使、ノーランド・アリスが齢1歳と半月で独り立ちができるようになった。見事な成長である。喋れるようにもなった。初めての一言は、「に、肉」である。誰に言ったかはあえて言わないでおこう。どうやら父マルスのことを私が肉だるまと言いすぎたようだ。
そんなことはつゆ知らず、ノーランド家のその日の夕食はオーク肉の丸焼きであった。
さて、立てるようになったことでアリスの行動範囲は広くなった。今までは家の中だけであったがついに外の世界に踏み出して行ったのであった。
「アリス、足元に気をつけましょうね」
母エミリが猫なで声で注意する。
アリスがその言葉の意味を理解する訳もなくどんどん進んでいく。
ノーランド家があるここ、パラセノア村は王都から少し離れた小さな村である。少し歩けば辺り一面草原。小さな子供を育てる環境としてはここ以上に自然豊かな場所はないだろう。
そして何かをアリスが見つめている。
「だぁ」
あ、あぁーーーーっ
アリスが今の一瞬でアリアリを食べてしまった。
説明しようっ。アリアリとは現世で言う蟻である。
とても小さくて群がると集合体恐怖症の人は卒倒してしまうあれである。
「アリスちゃん。今何食べた?え、まさかアリアリ?吐き出しなさーい」
もう遅い気もするがアリスは美味しそうにむしゃむしゃしている。
「ごっくんっ」
あーあ、食べてしまった。まぁ、幼稚園の頃に蟻食べてる奴とかいたよね☆
「あー飲んじゃったー。まぁ、タンパク質よね。そんなに大きくなりたいのねぇ。いい子でちゅねぇぇえらーい」
かなりのテキトウ。どんな子に育つのやら。
そして散歩は続くのであった。
「だあぁっ」
アリスが石を投げた。遠くに飛んでいく。
「コラコラアリスちゃん。そんなことしちゃメッよ!」
エミリがまたもや猫なで声で注意する。
そこに田舎でしか暴れることが出来ないヤンキーが現れた
「やいやいそこのおジョーちゃん。てめぇが投げた石が俺のイカした頭に当たっちまったじゃねーか。バイブス下げぇー」
どこの時代からやってきたのか。こいつは転生してそうだなぁ。もう題名こっちの方がいいかな
〜田舎でしか暴れることが出来ないヤンキー転生〜異世界でもチート使って暴れるぜ
もちろん冗談だ
私がこの小説書いても2話でネタは尽きる自信がある。
話は戻して、エミリが代わりに謝った。
「ごめんなさーい。この子、好奇心旺盛で〜。この巨乳に免じて許してくださらない?」
まじかこの親...羨ましすぎるだろ
「俺様が用があるのはこのガキじゃー!どう落とし前つけてくれるんけ?」
嘘だろこいつ、こんな巨乳を目の前にしても見向きもしてないだと?こいつはきっと心は少年だ...
その瞬間、アリスの前にコマンドが現れた
▶戦う
▷甘える
▷逃げる
なるほど、さすが異世界。さてアリスは何を選ぶのか?
「だぁっ」
▶甘える
そしてアリスはいきなり田舎でしか以下略の足に抱きつき、
「に、肉ぅ」
と言ったのだった
それも透き通った目をして。
その途端に
「う、うヴヴぅぅぅ」
効果抜群だ。ドドドドドッ
田舎でしか以下略は逃げ出した...
経験値2、ドロップ品田舎でしか以下略のつけピアス
「もぅーエリスちゃんったら
抱きつくならもっと二枚目のボンボンにしときなさいよぉ」
もうあえて指摘しない。
そうしてエリスの冒険はその後、特に何も起きず終わった...
「あの野郎…覚えとけよꐦ」
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