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毎日が音もなく過ぎ去ってゆく猛暑の日々も気が付けば、70年以上生きてきた私  老後人生曼荼羅草紙

作者: 舜風人



気が付けば70年以上という月日が過ぎ去っていた

生まれてから70年以上も過ぎたって

正直信じられないよな?

そんな長すぎる月日を俺は生きてきたんだ?


ウソだろ?

70年という月日に何があったというのだろう?

改めて振り返ってみれば

いろいろあったような気もする

学校にも行ったし

勉強もしたし

本も読んだし

淡い初恋もあったし

病気もしたし

入院もしたし

手術もしたし

転居もしたし

就職して見知らぬ県に赴任したし

そこでまさかの30年も務めるとは思いもしなったし

結婚もしたし

子供もできたし

建売住宅も20年ローンで買ったし


そしてある日気が付けば

定年退職の日が来ていたってわけさ、

俺の人生って何だったのだろう?

わからない

正直分からないんだよな


いま気が付けば70年以上生きてきた老いぼれた自分がいるばかり

頭は真っ白顔はしわだらけで

足腰は弱り

めまいやけつまづきが日常茶飯事

そんな老いた自分がいるばかり

俺の人生って何だったんだろう?

わからないんだよな

でも今日も又こうして

猛暑の夏を生き続ける自分がいるという事実


昔自分が若いころこんな猛暑ってなかったよね

せいぜい30度くらいが上限だったよね?

熱射病なってなかったよね


それがいまじゃあ最高気温が39度だよ、

異常だよね


昔は30度くらいの穏やかな夏だったのにね

どうなっちゃうんだろ?

まいにち39度の猛暑では

70過ぎの老人ははクーラーつけて家にいるしかないだろ


出歩けば熱射病になるから家にいるしかないだろ、

まさかこんな猛暑の夏が来るなんて子供のころ思いもしなかったよね?


猛暑の夏は老人は家でテレビでも見てるしかないという日常生活

まあしょうがないよね。


引きこもり生活の夏が

音もなく

みるみる過ぎ去ってゆく

何もできない

何もしようがない

家にいるしかない

39度の夏に出あるくことは危険すぎるからね


毎日

毎日そうして日々が音もなく過ぎ去ってゆくばかり

こうしてやがて秋はめぐってくるのだろうか?

その秋もまた無為に過ぎ去り

また冬が来て

春が来て

月日はめぐる

かくして老後人生の歯車は

ぎしぎしと回ってゆくのでしょうね。

年年歳歳

耳は遠くなり

目はかすみ

足はがくがく

昨日ことも忘れて

明日はどっちだ?


わからない

どっちが明日なのかも

そうしてある日寿命が尽きるのでしょうね。


あと何年生きられるんだろう?

わからない

平均寿命が83才だから

そのあたりまでは生きらえるのだろうか?

70年以上生かされてきた私は

これからどんどん老化が進み

どんどん弱ってゆくんだろね

猛暑の夏を乗り切って

涼しい秋に巡り合って

やがて冬が来て

春が来る

季節はどんどん巡り巡って

わたしもどんどん加齢を重ねるだろう

そして

老化もどんどん進むのだろう。


それまでどうやってこの老後を生きたらよいというのだろう?

老いとともにその日々を生きるだけ

それしかないよね


老いと和解して

老いとなじんで生きてゆく

命尽きるまで


それしかないよね


ああ

結局人生って何だったんだろう?


70年以上も生きてきてもいまだにわからないんだよね

命生かされて

これまで命をつないできて若死にもしないで

これも私の運命だったのか?

友人の多くは早くになくなっている人も多いしね。

わたしは幸運にも?

70年以上も生かされてきた

これも運命だったのか?

わからない

わたしにはわからない

ただ言えることは

今日もまた命を紡いでいかされているという現実があるだけ


笑って泣いて苦しんで怒って悲しんで

老後の日々は続いてゆく

いつまで?

それは神のみぞ知る


わたしは自分の命をただ紡ぐだけ


老いになじみ

老いをなだめて

老いのままに

日々を生きるだけ。


神様がある日


そっと


耳元で


やさしく


「もういいよ」っていう日まで、



































































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