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詩❲恋愛❳

魔法使い

作者: 日浦海里

「今日はどこに行こっか」


そんな風に気軽に声をかけられればいいのに



あなたといる時間が大切だから

一緒にいられるときは

なるべくあなたを感じたいって

そう思ってしまう


でもね


ふと思い立った時に

手を繋いで一緒に歩いていけたらいいな

そう思うこともある


贅沢なのはわかっているけど

手を繋いで歩いている人達を見ると

時々そう思ってしまう


「どうかした?」


不安げな表情をしていたのか、

不意にあなたが私にそう声をかける


なんでもないよ


だってこれは単なるわがまま。

一緒にいられる幸せに浸かって

思い巡らせたただの夢


笑ってみせた私の頭を

あなたはやさしく撫でたかと思うと

そのままぎゅっと抱き寄せてくれる



「今度、どこに行こうか」



言葉が形を成すのに数瞬

形が意味を成すのに数瞬


そうして頭が言葉を理解した頃に

私の視界があなたの顔で一杯になる


「今度、どこに行こっか」


あなたがもう一度繰り返し

私は何も言えずにぎゅっとあなたを抱きしめた


心の底から溢れる感情と

今のこの瞬間をどこにも逃さないように


どこだっていいよ

あなたと一緒なら…

最後までお読みいただきありがとうございます

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