No.500{宣戦布告}
「Noなんだいそれは?」
「どーせどっかの山賊かなんかだろ」
「はぁー討伐面倒くせー」
ここはギルド、日々依頼が更新されていく。
俺たちが受けた依頼は新クラン(No)の討伐
一昨日、この街に堂々と宣戦布告したらしい
恥ずかしくなかったのか、、、
しかしそんな反政府クランはいくらでもいるので、山賊討伐の依頼にされちゃっている。
にもかかわらず依頼達成の報酬はかなり多い
なんだかんだ言って政府公認の依頼だからな
つまり、「ローリスクハイリターン」というわけだ。
「おし、やるか!」
「「おーー」」
・・・・☆・・・・ ギルド付近ーーー
「うぬぬぬぬ、完全に舐められてるわね…」
「まぁ、そんなもんだよ×☆0÷266$」
「×☆0):|、でも悔しくない?」
「というわけで頑張ってきてくれ{No500}」
「かしこまりました」
・・・・☆・・・・城に近い野原
「あっあいつじゃね?」
「あ、肩にあのロゴ入ってんな」
「じゃあ、あいつだ。」
「なぁ、お兄さんよぉ、君が死んだってことになったらこっちも君を殺さなくていいし、楽なんだけど。テキトーにその肩にロゴ入ってるやつくれない?討伐証明になるからさ、な?」
そいつは何も言わずに剣を構えた。
「はぁ、めんどくさい。」
反政府だかなんだか大仰な名前のやつはいつもこうだ。
ここでイキって突っ込んでくる。
で、ギルドに持ってって終わり。
「行くぞっ!」
タンクが盾を構え、アーチャーが相手を狙う。
一瞬の激戦が始まり、いつも通りに終わる。
そしてまずはタンクの頭が吹っ飛んだ。
「あ?」
それを見てアーチャーが目を見開く。
狙いが定まったアーチャーの首も宙を舞う。
予想外。想定以上の敵。逃げるのみ。
「いや、聞いてねえよ」
あれはいつもの山賊じゃない。桁が違う。
「!」
いつのまにか、奴が前にいた。突然の接敵。それでも素早く剣を抜き払う。
そして剣士の首もまた、宙を舞った。
NO.500は初戦の完璧な勝利を見届けると、フードを被り野原を横切り、街中に消えていった。
とうこうしたで