全龍シリーズ
アスナとかの装備の説明です。
詰め込みたい要素は、全部入れた感あります。
全龍シリーズ……世界最強の装備、その雛形。全龍の体の一部を素材に、概念に宿りし精霊などが全力を尽くして加工した、成長する装備。また、初期段階から、若い精霊程度の自我を持つ、思考する装備でもある。
残念なことに、その素材の格があまりにも高すぎて、概念に宿る精霊ですらも扱いかねて存在の格は落ちているが。
『数』に宿る精霊の自己破壊によって数の制限はないが、適合できないものは迂闊に触れると存在が抹消されるため、世界的にはあまり知られておらず、所有者もほぼいない。
宿主の体に宿り、生死を共にする。宿主が心から望んだ時だけ、他者に相続も可能。
成長は、宿主の存在理由によって基準が異なる。ただ敵を倒すのではなく、宿主が存在理由に関する一定の基準に達するたびに成長していく。この成長は、宿主の未来に合わせて変化する。各部位によって変化の仕方は異なり、成長限界はない。
また、龍の素材を吸収することで進化する。これは、進化というよりも元ある姿に戻っていくというべきか。精霊が扱いきれなかった結果施した一種の封印が徐々に解けていくようなもの。
全龍シリーズは、単体で十分強力だが、全身を揃えることで宿主本人にも影響を及ぼす。装備の方向性にもよるが、何らかのスキルを与えたりすることが多い。
龍双剣……全龍シリーズが一つ。
一言で言って、成長する双剣。元は、全龍たるリヴァイアサンが精霊という種に下賜した爪。それを、『武器』という概念に宿る精霊が双剣へと加工したもの。本質は、ただ斬るための双剣。
宿主が一定の条件を満たずたびに成長していく。場合によっては、それは人型に成長することもある。
成長以外に、龍の素材を吸収することで存在進化する。これは、存在の格そのものが、素材となった万物斬りし概念へと近づいていくためである。
第五段階なら、高さ1mから落としてミスリルにある程度刺さる。第十段階まで到れば、オリハルコンの鞘でさえも用をなさなくなる。この「段階」は、進化ではなく成長の結果である。
龍の皮膚……全龍シリーズが一つ。
龍の皮鎧が装備のお試し期間のようなもので、皮膚からが本番のようなもの。
元は精霊という種に下賜された、全龍の「垢」である。それを、『防具』という概念に宿る精霊が、宿主の体に定着しやすくなるよう皮鎧に加工したもの。その後皮膚に進化するよう、術式が組み込まれている。本質は、皮膚を変異させるウイルス。
皮膚に至ると、その防具としての働きは、全身防具となる。宿主の皮膚と同化し、龍の皮膚という性質を付与する。
宿主が一定の条件を満たずたびに成長していく。それは、場合によっては龍の皮にすらいたる。
成長以外に、龍の素材を吸収することで存在進化する。これは、存在の格そのものが、素材となった万物阻みし概念へと近づいていく。
段階は存在しないが、通常、龍の皮膚なら剣豪のふるう名刀を素手で正面から受け流しできる。
龍の足……全龍シリーズが一つ。
前段階たる龍のブーツは防具&靴なのだが、龍の足は防具ではない。いやまあ、「龍の足」という名前の時点で、防具らしからぬのだが。宿主に同化し、体のどこが龍の足というわけでもなく、宿主そのものに「龍の足」という性質を付与する。
元は、精霊という種に下賜された、全龍の足裏の鱗。それを、『支え』という概念に宿る精霊が、宿主に定着しやすくなるようブーツに加工したもの。その後足に進化するよう、術式が組み込まれている。本質は、姿なき守護と支えの概念。
宿主が一定の条件を満たずたびに成長していく。それは、場合によっては宿主の心を守護する概念装備となる。
龍の足は、基本的に、宿主がどこにでも真っ直ぐ立てる、精神的衝撃に耐える支えとなる、と言った効果を持つ。
成長以外に、龍の素材を吸収することで存在進化する。これは、存在の格そのものが、素材となった万物支えし概念へと近づいていく。
段階は存在しないが、通常、龍の足なら宿主はどんな目に会おうともその心が折れることはなく、何度でも立ち上がる。
龍の手……全龍シリーズが一つ。
前段階たる龍のガントレットは防具なのだが、龍の腕は、龍の足同様防具ではない。宿主に同化し、体のどこが龍の手というわけでもなく、宿主そのものに「龍の手」という性質を付与する。
元は、精霊という種に下賜された、全龍の手のひらに該当する部位の鱗。それを、『掴む』という概念に宿る精霊が、宿主に定着しやすくなるようガントレットに加工したもの。その後手に進化するよう、術式が組み込まれている。本質は、姿なき確率操作の概念。
宿主が一定の条件を満たずたびに成長していく。それは、場合によっては宿主の望む未来を確定させる概念装備となる。。
龍の手は、宿主が掴みたいと思うものが宿主の元に至りやすくなるよう、不確定で乱数的な未来に少しだが干渉する能力を持つ。
成長以外に、龍の素材を吸収することで存在進化する。これは、存在の格そのものが、素材となった万物掴みし概念へと近づいていく。
段階は存在しないが、通常、龍の手ならば宿主はサイコロをふって6回連続で6の目を出す、つまりサイコロ系の賭博で儲け放題。ショボいと言ってはならない。
龍の脚……全龍シリーズが一つ。
前段階たる龍のグリーヴは防具なのだが、龍の脚は、やはり防具ではなく、また、同じ音である龍の足ともその性能などが大きく異なる。宿主に同化し、体のどこが龍の脚というわけでもなく、宿主そのものに「龍の脚」という性質を付与する。
元は、精霊という種に下賜された、全龍の六対の羽の鱗2枚。それを、『進む』という概念に宿る精霊が、宿主に定着しやすくなるようグリーヴに加工したもの。やはり、その後脚に進化するよう、術式が組み込まれている。本質は、前進をサポートする補助具。
宿主が一定の条件を満たずたびに成長していく。それは、場合によっては宿主の進む未来にある障害を消す概念装備となる。
龍の脚は、宿主の進行方向にある障害物をある程度消したり、地面を均したりする能力を持つ。
成長以外に、龍の素材を吸収することで存在進化する。これは、存在の格そのものが、素材となった万物進めし概念へと近づいていく。
段階は存在しないが、通常、龍の脚ならば宿主はエベレストを走って登頂しようとして、酸素濃度や温度変化、そのほか諸々の障害に悩まされることはない。まあ、移動限定のチート装備。
龍の正装……全龍シリーズが一つ。
一言で述べると、どんな服にも鎧にも変化できる万能の服(鎧?)。これ一つで、下着込みのスーツ姿にも、冒険者装備にもなる。一着しかないのに、一つで装備一セットに化ける。
元は、精霊という種に下賜された、全龍の逆鱗。それを、『統轄』という概念に宿る精霊が、宿主に定着しやすくなるようローブに加工したもの。正装に進化するよう術式は組み込んで。
正装への進化は、他の全ての全龍シリーズが進化した時初めて起こる。
宿主が一定の条件を満たずたびに成長していく。それは、場合によっては宿主の能力行使を代替する機構となる。
龍の正装は、成長がまだそこまで進んでいない場合、防具としてはそこまで優秀ではない、ただのファッション用装備である。しかし、成長していくにつれ、ほかの全龍シリーズの能力統括などを行うようになる。
成長以外に、龍の素材を吸収することで存在進化する。これは、存在の格そのものが、素材となった万物纏めし概念へと近づいていく。
段階は存在しないが、通常、龍の正装ならば気心地最高(通気性など任意で設定可能)かつどれほど破損しようとも瞬時に修復される。ファッションガチ勢にとっては至高の宝。
今後も、気が向いたらふらっと書きます。