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この 問題には 解決策はないのか!?

「靴がない。」

俺はすごく戸惑った。

盗まれたのか、それとも隠された。

そもそも、

「俺っていじめられてたっけ。」

その時に知ってる声がした。

「そうたむ先輩。」

声のする方を見るとルルーだった。

「おつかれルルー。」

「おつかれさまです。」

「ルルー、俺の靴がなくなったんだ。」

そう話すとルルーが笑い出した。

「何笑ってるんだよルルー。」

「だって、あはははは、待ってくださいよそうたむ先輩。」

真剣な話をしてるのをすごい笑っている。

やっと落ち着いたか口を開いた。

「そうたむ先輩ここは1年生の下駄箱ですよ。」

そしてまた笑い出した。

よくよく考えてみれば俺は2年生になったんだった。

「無意識に1年生の下駄箱に来てしまう。」

そして、また無意識に独り言を言ってしまった。

そんな俺の気持ちを裏切るかのようにルルーはずっと笑っている。

あまりにひどく笑われたので恥ずかしくなって逃げるように本当の自分の下駄箱に行った。

「仕方ないだろ、この学校は下駄箱の位置は自分で決めるんだから。」

俺がそこに選んだんだから自然と身体が動いてしまうのは自然なことだろう。

本当の自分の下駄箱から靴を取り出し学校の指定の靴をしまって帰った。

帰り道はただの帰り道で今日も何もなく10分ほどで家に着く。

あの高校に行ったのも近いのが1番大きかった。

「そういえば遠いところからだと3時間とか言ってたなそれも電車だって。」

大変だなと俺は思う。

ガチャ、

「ただいま。」

返事がない。

「誰もいないのか。」

親は共働きでまだ帰ってきていない。

妹は部活でまだ帰っていないらしい。

うちは一軒家で、2階建てで俺の自室は2階の階段を上がってすぐ横にある。

自室のドアを開けて机にバッグを投げつけベッドにうつ伏せに倒れ込みそのまま寝てしまった。

▪︎▪︎▪︎

「うぅん。」

目を開けると、シャキン シャキーンと、まるで戦闘アニメみたいな戦場にいた。

敵はかなりの数のゴブリンやらスライムやら、モンスターがいた。

味方は自分を合わせて5人。

俺は背中の自分の身長くらいある大剣を持ち、片手で持ち上げると力任せに剣を振り下ろした。

ズドォゥーン!!

すごい轟音と暴風とともにどでかい真空波がでて数百、数千のモンスターが吹き飛ばされてモンスターが光となって消えていった。

「さすがだな。」

と、仲間と見られる一人が声をかけてきた。

「やっぱりすごいわね。 …あ、その魔剣ザイフリートのことだからね。」

と、仲間と見られる一人がいう。

「話してる暇あるのか。」

ともう一人。

「囲まれてるわね。」

残りの一人。

数えきれないくらいの敵に囲まれている。

俺はみんなに、

「俺の近くに。」

といい、片手で地面に剣を刺した。

シャキンという音を立てて地面がひび割れていく。

そのひびから青白い光が出て敵の下らへんからレーザーが出てきて敵を片っ端から倒していった。

あらかた片付けたはずなのに奥から次々とモンスターが湧いて出てくる。

「まずいな。」

小声でいうと、

「こっちだ。」

と、仲間と見られる一人がいう。

みんなで、そっちに走っていく。

後ろからモンスターが追いかけてくる。

狭い通路に入ったら後ろを向き背中の魔剣というやらの剣を縦に振った。

モンスターはほぼほぼいなくなってある程度の距離ができて、逃げるスピードを落とし体力を温存しようとしていた。

しかし、雑魚モンスターの後ろから明らかに格が違う10m、いや15mくらいの巨人が、人ではないから巨モンスターが走ってきた。

巨モンスターの1歩が大体7mくらいなのですぐに追いつかれてしまう。

俺らも全力で逃げる。

「出口が見えたぞ。」

光が少し見える。

「あそこまで出ればすぐに街につく。」

そのとき、ズドンと床が抜けた。

俺はそのまま落ちていった。

落ちる時に俺以外は助かってるのが見えた。

俺は地面に叩きつけられた。

上から巨モンスターが落ちてきた。

その巨モンスターの右手に握られたナタのようなものを振り上げて頭にめがけて振り下ろしてきた。

▪︎▪︎▪︎

ビシッ、頭にチョップが飛んできた。

「にいちゃんご飯だから起きてこい。」

ベッドから落ちていて妹からチョップをくらっている。

「わかった。」

どうやら床が崩れた時にベッドから落ちたらしい。

「夢かよ。」

そしてなんか知らないがへんな汗をかいている。

「この歳で中二病とかいたすぎるだろ。」

俺は、学校に持っていっているバッグからフェイスタオルを取り出し汗を拭いて下に降りた。

親ももう帰ってきておりそこそこ豪華なご飯が並べられていた。

ご飯を食べながら学校のことを話すのがうちの日課というものだ。

学校の友達の名前とかはあだ名ではなく本名でいつも話している。

夜ご飯も終わりそうなときに、

「蒼太 その言っておかないといけないことがある。」

「とうしたの、父さん。」

父さんは母さんと顔を合わせて苦笑いをして意味のわからないことを言い出した。

「赤那ちゃんのことは好きか。」

友達、幼馴染という解釈で

「うん、好きだよ。」

と、言ってしまった。

すると父さんが、

「ならよかった。」

と、とても嬉しそうに言っていた。

父さんは誰かに電話をし出してこう言った。

「例の話乗った。」

俺は意味がわからなかった。

すると妹が、

「なんか赤那さんのお父さんとお酒の席で赤那さんとにいちゃんが結婚することが決まったらしいよ。それで今のはその確認だと思う。」

「は、今なんて。」

ちょっと待て、どういうことだ。

「喜べ蒼太。席の日まで決まったぞ。」

「待て待て待て待て、父さん1から説明してくれ。」

「この前のことだ。酒を一緒に飲んでいるときに、そういえば俺らの初恋も蒼太くらいの歳の時だよなって話になって。」

「うん。」

「じゃあ、うちの赤那をくれてやるって言われてな。」

「ん。」

「それは、いい考えだ。そしたらいつでも一緒に飲めるしな。わははははって。」

「おい。」

「よかったよかった、蒼太が赤那ちゃんのことが好きで。」

「少なくともそういう意味で好きと言ったんじゃないからな。」

「そうなのか。まぁ、もう決まってしまうたわい。」

父さんはすげぇ笑っている。

「今すぐ断ってくれ。」

「それは無理な相談だ。」

「なんで。」

「結婚式の日も決まってるって言っただろ。」

「待て、俺はまだ結婚できる年齢じゃないぞ。」

「だから、来年の蒼太の誕生日にしてある。」

「うぐ、ふざけんなよ。」

「喜べ、明日から蒼太と赤那ちゃんの2人で同居する家まで確保してある。」

「はぁ、意味わからない。」

「だから、明日から蒼太はこの家を出て赤那ちゃんも2人で同居するんだよ。」

「嫌だよ。」

「嫌と言われてもな、あと1時間くらいしたら荷物を運ぶトラックが来るからな。」

「まぁ、広い家を買ったから安心しろ。」

個室をうまく使って慣れろって言っているのだろう。

「わかった。しばらくは同居するけど赤那と話し合って結婚なんてしないって言う結論にしてやるからな。」

そして俺は必要最小限のものだけ送って

「速攻で帰ってくる。」

といい明日を迎えるのであった。

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