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第8話 家庭的なヤリマンは好きですか?

僕は美味しそうな匂いで目を覚ました。


目を覚まして、リビングのほうにいくと、

エプロンの姿の先輩が朝食を作ってくれていた。


夜に散々飲み散らかした、飲み物のカラの容器や

お皿などは全てきれいに片付いていて、

普段よりもきれいになっている気がした。


「おはよ~~~!ごめ~ん、勝手にキッチンとか使っちゃった。」


食卓の上には目玉焼きと、トースト、そして、コーヒーが用意されていた。


「あ、あれ?うちなにも材料なかったと思うんですけど…これどうしたんですか?」


「いやぁ~、昨日コンビ二にいったときにさぁ、朝ごはんも食べるかもと思って、卵とか食パンとかは買っておいたんだぁ。」


普段は朝ごはんを食べず、大学に行ったいるので

久しぶりにちゃんとした朝ごはんに遭遇し、

美女の先輩がここにいる事実に現実味を失っていた。


「ありがとうございます。すごく美味しそうです。」


「さぁ、食べよっか!たいしたものじゃなくてごめんだよ~」


「はい、いただきます」


先輩と一緒に食べる朝ごはんは幸せそのものだった。

いきなり好きになってしまうよ、こんなの。


「それでさぁ。昨晩の一緒に暮らす話だけどさ。」


「え、ええ…!」


僕は昨晩のことは先輩の酔った勢いの発言だと思っていたので、

まさか酔いが醒めたこの状況で切り出されるとは思っていなかった。


「やっぱり一番合戦君と一緒に暮らしたいな。一晩、あの後考えたんだ。一番合戦君との時間は楽しかったし、なにより昨晩あたしとエッチとか、ぜんぜんできる状況だったのに、そんな素振りもなかったし、一番合戦君とだったら異性だけど、異性を感じない付き合い方ができるかなって思ったんだ。」


えぇ…?まぁ、そうだったのか!!

僕はある意味、正解ルートに進んでいたんだな。

先輩がそういうなら…。僕にはメリットしかない話だしなぁ。


「先輩がそう思ってくれるのは嬉しいですし、そうおっしゃるなら僕も先輩と一緒に暮らしてみたいです」


言っちまったぞ~もう後戻りはできないからな。

心の中で僕は悶絶していた。


「ありがと。じゃあ、祐くんえっちしよ?」


先輩はニコッと微笑むと、僕に手をさし伸ばした。

僕もゆっくりと先輩の手を握り、握手したのだった。


「え…せ、先輩。冗談ですよね?」


「うん!うそだよ~!祐君がかわいかったから、からかってみたくなっちゃった」


「で、ですよね~、あはは。」


やめてくれよ…心臓に悪いじゃないか。

心臓に悪いけど、下心は喜んでいる?この気持ちはなんなんだろう。

そう、こんな風にヤリマン先輩と童貞の僕の生活は始まったのだった。


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